『バスティアニーニ:ビンダーが前にくると調子が落ちてしまう』
★10月6日(日)、日本GPのモトGPクラスでエネア・バスティアニーニ(ドゥカティファクトリー)が、決勝4位だった。現在、総合3位(−79ポイント)。
★タイトル争いからは外れたが、総合3位争いではマルク・マルケスと2ポイント差なので、11月中旬のヴァレンシア最終戦まで戦うことになるだろう。
★決勝後、バスティアニーニ選手がイタリア衛星放送『SKY』のインタビューで、次のように話した。
【今回の決勝については?】
「予想外のレースになりました…実は序盤でトップに立てると思ってたんですが、ビンダーに抜かれた後、マルク(マルケス)やホルヘ(マルティン)にまで抜かれてしまって。
第11コーナーのハードブレーキング地点に差しかかった時、乱気流のせいで何も見えなくなってしまったんです。
その後、なんとか乗り切って、ビンダーを抜き…その辺りは最高の出来で、今度はマルクに追いついたんです。とは言え、今日は楽勝って感じじゃなくって。
マルクが好リズムを出してたんで、接近はしたものの『抜いて、今日も表彰台!』ってわけにはいきませんでした。」
【ビンダー選手を抜くのに苦労していたようだが…】
「彼のライディングスタイルって、かなり特殊なもので…コーナー中盤でけっこう止まるんですよね。
うちのマシンはそう言う動きが苦手なんですよ…その後の再発進とポンピングが厄介になるもんだから。
ビンダーが前にくると調子が悪くなってしまって…最悪な状況になるんですよね。僕の感想は詳しく訊かない方が良いですよ(笑)。」
【貴方は終盤にグッと伸びるタイプだが、今日はそうはならず…】
「マシンはいつもと同じだったんですが、ビンダーを抜くのに変なラインを走らなければならなかったんですよ。
けっこうプッシュしたもんだからタイヤを酷使しちゃって…フロントのタイヤ圧が、けっこう上げてしまったんです。それで、後半のマネージメントが難しくなって…。
ゆっくり走ってたわけじゃないけど、上手くペースを変えることができなかったんですよ。」
【マッピングを変えてパワーを上げるわけにはいかなかったの?】
「既にマッピングAにしてたんで…それが最大パワーなんですよ。
問題はマシンのスピンが酷かったってことで…それで、レース中盤に別のマッピングにするしかなかったんです。
マッピングAのままだったら、状況を悪化させてただけでしょうね。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
KTMはリア荷重マシンなのとビンダーは特にドリフト好きで、進入はリアを滑らせてブレーキングドリフトも使って大回り気味になりつつ減速し、
減速が終わったら急にインに戻って来るような挙動で、抜く側からしたら急にインを締めてくるようになるから抜きにくいんじゃないかと思って見てました。
バスティアが抜いたときはもう強引にインに飛び込んで、戻ってくるのを塞いでましたよね。