モトGP『今年、ロッシにとって厄介なことになるだろう』
オートバイ世界選手権でタイトル5制覇しているマイケル・ドゥーハン(オーストラリア出身、45才)が、今季のヴァレンティーノ・ロッシがモトGPチャンピオンに返り咲くには「厄介なことになるだろう」とし、また、偉大な選手ではあるが、そのキャリアが「斜陽」に向かってないとは言えないだろうとも語った。
ドゥーハン氏はロイター通信のインタビューで、次のように話している。
「今シーズン、ヴァレンティーノがモトGPで優勝するのは難しいだろうし、厄介なことにはなるだろうね。12年間、エリート街道を突っ走ってきて、今、それがマイナス面になるでしょう。キャリアが終わりかけてるってことではないが、下り坂に向かっていないとは言えませんね。」
ロッシ選手と言えばモトGPでは7度総合優勝に輝き、そのうち4度がホンダ、3度がヤマハ。また、5年連続優勝と言う快挙も果している。
そして、あと1回優勝したならば、最高峰クラス史上、最多タイトルを有する伊人ライダーのジャコモ・アゴスティーニの記録に並ぶのだ。
2009年、ロッシ選手は総合優勝したものの、ケガに見舞われた昨シーズンはホルヘ・ロレンソ選手のせいでタイトル防衛は果せず、ヤマハからドゥカティへと移籍している。
今シーズン、カタール・へレスにおける2レースでは、それぞれ7位と5位と言う結果だ。
ドゥーハン氏はこうも言う。
「偉大なライダーと言う以外に表現のしようがないね。スポーツ界で、10年間はトップアスリートとしてのパフォーマンスと言うのはできるものだ。それが12年目のシーズンを迎え、あのレベルを保つのは容易なことじゃない。特に、あんなに勝ち続けてね。」
ホンダを駆って5回のタイトルを獲得し、1999年のヘレス戦での事故を契機に引退した引退したドゥーハン氏。
日本メーカーと共に戦い続けた後は、「度重なる勝利の末」に「マシン改良」に時間を費やして寛いでいたと述べている。
また、現在のホンダチームについては、新ライダーのケーシー・ストーナー選手やダニ・ペドロサ選手から「最大のパフォーマンスを引き出したい」ならば、「結束して作業を進めていかなければならない」とも。
「今シーズンのホンダのプログラムが、確実にストーナー選手にとって有利なものだってことは、なかなかけっこうですね。ホンダが方向性を誤ったせいで、ロッシ選手も移籍してしまった。でも今は良いレベルにまで回復できたようだしね。ストーナー選手はビッグな選手だが、ヘレス戦では不幸にもロッシ選手と事故ってしまったね。あれもスポーツのうちだし、まだまだレースはどっさり控えている。優勝候補でしょ。」
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Diario AS 2011年04月11日)
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やっぱり誰の目から見ても
今年のロッシは苦戦しそうなんですね…