日曜のSBKポルティマオ戦では、予選PPでレース1では3位と相変わらずの好調振りを見せていたトム・サイクス選手なんですが…
レース2前のアウトラップで、突然、こんな事が起きましてね…
まずは、伊TV中継の一幕から見てみますか。
「トム・サイクスが誘導されてますが…これはどこなのかな?正確には分かりませんが、おそらくアウトラップでサイクス選手に問題が発生したようです。転倒した模様。信じられない。しかし奇妙ですね…どうなるんでしょう。」
「サイクス選手のパートナー女性も同じ映像を観て心配しているのでしょう。」
「サイクス選手がキャリーにマシンを載せようとしているが、あまりスムーズではないようだ。マーシャルは眺めておりますが、本来ならばもう少ししっかりサポートすべきでしょう。」
「カウルが壊れ、シートカウルに傷がついてますが、サイクス選手の動きを見てもハンドルもペダルも大丈夫そうだし…後ろから押されてますが、グリッドまで辿り着くのに苦労してます。」
「非常に厳しい状況です。サイクス選手はPPを獲得し、レース1では3位でしたが…」
「あぁぁぁ、また転んだ…マンマ・ミ〜ア!」
「マーシャルが助けになっておりません!!サイクス選手、最悪な状況。オランダ戦のマルコ・メランドリ選手を思い出しますね。しかし、あの時は少なくとも技術トラブルだったし…。」
「サイクス選手、スタートしました……」
(Source:2013年06月09日Mediaset.it記事より抜粋)
その後は、こんな展開となり…
★ボックスに戻りマシンを修理後、ピットレーンスタート。しかしアクセルの電子制御に問題があり、再度ピットボックスへ。これで7ラップ分のロスとなる。
(Source:2013年06月10日Infullgear記事より抜粋)
で、結局、このままリタイヤとなってしまうサイクス選手なんですが…
転倒の理由は、よもやの『サルも木から落ちる』でして…
ご本人がこんな風に語っております。
★6月9日SBKポルティマオ戦レース2のアウトラップ(ピットから出た最初の1周目)中に転倒したトム・サイクスのコメント。
「レース2のスタート前に起きた転倒は僕のミスによるものです。アウトラップ中、内側の縁石に乗り上げてしまった。それほど段差がなさそうに見えてたんだが、最後の瞬間にけっこうな段差があるって事が分かって…もうどうにもできなかったんですよ。マシンがひっくり返って、その下敷きになってしまった。かなりの衝撃でしたね。
すぐに右足に激しい痛みを覚え、頭も痛かった。ただ全体的には、まぁ、大丈夫ですよ。ただ、レース2に向けて良いモディファイが出来てたんで、それが残念ですね。もう必要がなくなってから、最高ラップなんか刻んでたんですけどねぇ。とにかく、あまり自分を責め過ぎないようにしてます…かなり久し振りのミスですしね。」
(Source:2013年06月10日Omnicorse.it記事より抜粋)
日本版の解説者の八代さんが言ってたんですが、『サイクスの10Rはコーナー立ち上がりで音が2気筒っぽい音に変わる。もしかしたらキャンセルしてるのでは?それがカワサキの速さの秘密では。』とコメントしてました。
言われてから注意して聞くとそんな風に聞こえました。
それが本当なら2気筒と4気筒の美味しいとこ取りの新技術。