『チェッキネッロ:クラッチロー良し、ミラーは長期計画』
★第1回セパンテスト(2月4〜6日)でホンダLCRチームは、カル・クラッチローは残念なリザルトとなり、ジャック・ミラーは舞台裏に隠れていたが(クラッチロー11位、ミラー20位)、第2回セパンテスト(2月23〜25日)では両選手とも順調な成長を見せていた(クラッチロー3位、ミラー22位)。
★ルーチョ・チェッキネッロ氏(同チーム代表)のコメント。
【第1・2回の両セパンテストの感想は?】
「ポジティブですね…特に、カル・クラッチローですよ。然るべきポジションに来ました(第2回テスト、3位、+0.543)。とは言え、もちろん浮かれてもいられませんが。このまま作業を続けていかなければ…全選手、ひしめき合ってますからね。」
【ミラー選手に関しては?】
「ジャックとは、かなり特殊なプロジェクトに取り組んでいるわけでしょ…ポジティブ面を見るならば、ミラーはもうラヴァティ並みに速いし、ヘイデンともほぼ互角ですね(※ミラー選手とヘイデン選手のタイム差は0.7秒)。私の評価としては、ニューマチックバルブとマニェティ・マレッリ電制システム搭載のRCV機は、まだ100%の実力を発揮してませんよ。テレメータのデータを見ると、ジャックには実に重要な強味があるんです…例えば、ブレーキングとかね。それに、高速セクターでは既に上位陣並みですよ。これは期待ができるでしょ。ライディングスタイルは、まだまだ手を入れていかねばなりませんけどね…まだまだ、けっこうモト3寄りの乗り方をしてますから。シートの上であまり動かないんですよ…それにバンクしすぎるし…かなりタイヤエッジに乗って走ってますね。」
【第1回テストと比べると、クラッチロー選手は1ラップのタイムに関しては躍進したが…なにが良くなったの?】
「カルは、冬期シーズン中、マシンに乗ってトレーニングをするタイプのライダーではないんですよ。(昨年11月)のヴァレンシア以来、マシンには乗っていなかったんです。第1回セパンテストの際は、すぐ僕らに『あまりタイムを気にしないで欲しい』と言ってきました…冷静に受け止めるようにね。それに、以前のように第1回テストでケガをしたりしないようにね。カタールまでには整ってるはずだからと確約してくれて…第2回テストでは明らかに伸びてましたしね。それに、チームの方も確実に一歩前進してるでしょ。カルは前回のテストで、ステファン・ブラドル(昨シーズンまで同チームに所属)の全データを使用して始めたんですが…本人に合った方向性を見つけなければならなかったんです。例えば、カルの場合はサスペンションの調整は固めが好みなんですよ…体重もありますからね。それだけじゃない…カルはブレーキにかなり噛みつくから…ハードブレーキングがかなり荒っぽいんですね。他のライダーよりもマシンを滅茶苦茶にするんですよ。この辺は改善していかなければ…ただ、前回のテストによりも一歩前進できましたけどね。」
【表彰台は実現可能?】
「現実的には、表彰台は4強選手(マルケス、ロッシ、ロレンソ、ペドロサ)で埋まってしまうでしょう。ただ、レースで何かが起きることってあるじゃないですか。そう言う時に上手く一撃を与えられるようになっておかないとね。」
(2015年03月02日『Moto.it』記事参照)
3月13日(金)発刊のメルマガ『風聞〜イタたわGP』に、クラッチロー選手のコメント有り。各メーカーのマシンを動物に例えたりしてます♡
【メルマガ21号 2015年03月13日 発行】
【2015年第2回セパンテスト内輪話 その2】
●マルケスのブレーキトラブル、実はクラッチローにも起きていた…
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