『ロッシ:ドライもウェットもOK、フラグ・トゥ・フラッグはいや』
★10月29日(土)、セパン戦FP3(ドライ)でヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハファクトリー)は4位、FP4(ウェット)では8位と苦戦。そして、予選(ウェット)では2位と高い戦闘力を見せていた。
★ロッシ選手のコメント。
「FP4では、実のところ苦戦してました。2通りのセッティングを用意してたんですが…1台目はダメで、2台目はもっとダメ…。予選2で手を入れたところ、すぐに乗りやすくなってね。
序盤はタイヤへの信頼感を得るように走り、終盤はもう少しプッシュしてみたら好タイムが出てくれて。予選を終えてみた結果としては、あらゆるコンディションに対応できると言えるでしょう。ドライでもウェットでも。ずっと同じコンディションのレースになってくれたらいいんですけどねぇ。とにかく、安定した状況で。『フラグ・トゥ・フラッグ』だと、なんでも有りになってしまうから。ドライなら、僕とマルケス、ロレンソ、ヴィニャーレスの4人が似たようなペースです。でも、ドヴィツィオーゾのことも忘れちゃいけない。PPスタートを利用できるんだから。」
【アスファルトの具合は?】
「陥没を塞ぎ、グリップ向上に向けては確実に良い仕事をしてますね。ただ、明らかにちょっと間違ってしまったところもあって…路面がまず100%乾いてくれないんですよ。だから、たとえドライコンディションでもかなり注意してないと。走行ライン上に濡れた箇所が残ってますから。」
【最終の第15コーナーは?例えば、高速で差しかかった場合は?】
「安全面を考慮して改修され、その目的は達成されてます。スペースが少ない第1コーナーに、今までより遅く入っていけますね。ドライなら以前と比べても大した違いはないが、ウェットだと読みが多少複雑になりました。加速の読みが特にね。今回の改修のせいで、あそこで最後の攻めに出るのが少し難しくなったと思いますね。」
【モトGPレースでは既にここで6勝してきてるが、明日の予想は?】
「確かに、ここではいつも強い走りをしてきました。ただ、最後に優勝したのは2010年ですからねぇ(※ヤマハ機での46勝目。この日、ロレンソ選手がモトGP初タイトルを獲得した)。ここ数年はマルケスやロレンソ、その他の選手らが強い走りをしてたから。まぁ、勝負には出られるってところでしょうかねぇ。ただ、レースって言うのはいつも別物だから。ここはコンディションが極端だから、特にそうでしょ。マシンもタイヤもライダーも、あらゆる面において大変なんですよ。とにかく、『フラグ・トゥ・フラッグ』にならないことだけを祈ってます。」
(2016年10月29日『Moto.it』記事参照)
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