『シモンチェッリ父:スズキはエミリア・ロマーニャ方言で喜んだ』
★故マルコ・シモンチェッリ選手の父パオロ氏が、今シーズンよりモト3クラスにチームを参戦させている。
★チーム名は『SIC58 Squadra Corse』、マシンはホンダ、選手はタツキ・スズキとトニー・アルボリーノである。
★カタール開幕戦のリザルトはスズキ選手15位、アルボリーノ選手24位。
★カタール開幕戦後、パオロ氏がスズキ選手について次のように話していた。
「タツキには腹が立ったね。もう2年もモト3で走ってきた選手が、あんな初心者みたいなやり方でFP/予選に向かっていっちゃ駄目ですよ。あれじゃあ、まるで初めての難問に取り組んでいるわがまま小僧だろうが。一人で余計にややこしくしてしまって。2回出走して、2回転倒してるんだから。仕上がってないマシンで、上っ面な走りをしてるから痛い目にあうんですよ。
それが2分7秒なんぞも出して…とんでもない良いレースをしやがって。序盤10ラップではトップグループでしたからね。ただ、マシンの方はこんなタイムに耐えれるほど仕上がっちゃいなかった。FPの時に出していた2分9秒台でならしあったんですよ。それで、タツキは少しでも多くのポイントを持って帰ろうと失速するしかなかったんだが…なおさら、むかっ腹が立ってね。もう2ポイント取れるチャンスがあったんだから。もしかしたらゼロになったかもしれない。だが、チャンスはあったんだ。
レースでは大人だってところを見せてましたよ。FP/予選とは反対に、よく話も聞いていたし。予選ではグリッド後方になってしまってねぇ。
だが、うちのチームはタツキでもって、世界選手権の初ポイントを決められましたよ。まぁ、取るに足らないことかもしれないが、うちにとっては実に重要なことなんです。
本当に嬉しいですよ。あと、選手2名にチーフメカニックを1人しかつけなかったんだが、それにも満足してます。ここまでの2週間、本当にキツかった。やることが山積みでねぇ。交換パーツの搬入が遅れたのもキツかった。特にカウルが遅れてねぇ。」
★アルゼンチン戦のリザルトはスズキ選手8位、アルボリーノ選手14位。
★アルゼンチン決勝戦後、パオロ氏はスズキ選手について次のように話していた。
「タツキは成長してきてますね。強いってことがどう言うことなのか、やっと本人も理解したんですよ。初めてグリッド9位からスタートしてね。レースでは6位だってイケてたかもしれない。でもね、甘んじたんですよ。初めての8位…努力で勝ち取った、喉から手が出るほど欲しかった8位だったからね。逃すわけにはいかなかったんでしょう。己の力を意識したんですよ。自分で自分に『前に出られる』って言い聞かせて…日本風のエミリア・ロマーニャ方言で、『A’ sem trop fort!(俺らは強すぎるぞ)』って言って、笑ってね。リッチョーネの町でうつしちまったかな。」
★アルゼンチン決勝戦後、、スズキ選手が次のように話した。
「今回は僕らにとって本当に重要なウィークエンドでした。今はオースティンで走るのが楽しみでたまりません。あそこは好きなトラックなんですよ。」
(2017年03月29日『Gpone』記事参照)
(2017年04月11日『Gpone』記事参照)
(2017年04月13日『Motogramprix』記事参照)
アルゼンチン決勝後、イタリア衛星放送『SKY』で鈴木選手にインタビューをしていたんですが…
これが、なかなか流暢な…喋り慣れた感じのイタリア語なんですよ!
下記映像の1分15秒ぐらいのところから始まるんですが…一応、日本語訳はこんな感じです。
レポーター:シッチ父がトニーは芸術的な操縦だって言ってたが…
トニー:そんなことないです。あの人、くだらないこと言うんですよねぇ(笑)
レポーター:こら、こら!(大笑)
鈴木:(笑)
レポーター:(鈴木選手に向かって)今の話、分かったの?
鈴木:はい、少し。イタリア語は少し分かります。まぁ、良いんじゃないんですか…
でも、今日のレースは難しかったです。ロイやフェナーティと戦ってね。
でも、悪くはなかった。8位でしたからね。
レポーター:今の心境は?
鈴木:この感動をなんと呼べばいいのか…わかりません(笑)。
[amazonjs asin=”B004LW5VYI” locale=”JP” title=”紅の豚(イタリア語版) Porco Rosso”]
エエ写真ですねぇ〜
また少しづつGPで日本人が活躍できそうな期待感があります
がんばれ