MotoGP

ペドロサ、アッセンで待つ…ホンダ契約更新オファー…

モトGP『ペドロサ:アッセンでホンダのオファーを待つ』

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ダニ・ペドロサが既にホンダより契約更新のオファーを受けていると言う噂が浸透している。しかし実のところ、いまだ『一生添え遂げたい』チームからの報せを…契約更新オファーを待ち続けており、まさに今週末のアッセンでそれが届くのではと期待しているのだ。

今シーズンでモトGPクラス7年目を迎えるペドロサ選手は、これまでずっとホンダ機に乗り続けてきた。2002年には125ccで、2003〜2004年には250ccでタイトルを獲得したものの、最高峰クラスではいまだ果せず…いよいよ、それが足かせになりつつあり、ホンダ・レプソルチームとの契約更新を交渉しようにも優位な立場を取れずにいるのだ。

ホルヘ・ロレンソがヤマハと契約更新したことが、はた目の印象とは異なり、ペドロサ選手とホンダとのそれに有利に働いてはいないようだ。良く言われているのが(確証はないのだが)、ホンダでは1チームにスペイン人選手を2人も抱えたくないのだと言う話だが…しかし、ケーシー・ストーナーが引退を宣言してしまった今、ファーストライダーをホルヘ・ロレンソとし、ペドロサ選手を今のまま2番手として置くならば例外的に認めようとしていたのだ。

しかし、その目論見も潰え、ホンダには基本的にペドロサ選手をファーストライダーとして、ルーキーことマルク・マルケスの傍らに置く考えはない。そのマルケス選手と言えば、唯一、来季のHRCシートが保証されている選手であり、今やレプソルの新たな秘蔵っ子でもあるのだが。
ロレンソ獲得が果せなかったホンダは、『ルーキー・ルール』撤廃に向けて腰を上げ、マルケス選手が昇格できるよう道を開いたわけだ。

ネットで盛り上がっている夢物語と言えば、ヴァレンティーノ・ロッシ&マルク・マルケスによるホンダ・ワークスチーム。その支持者はどんどん増えており、ホンダとしても選択肢の1つとして挙げてはいるが、『そそられている』と言うほどではない。現段階でホンダは慎重に動いており、希望としては時間を稼ぎたいと言うところ。
ロレンソ選手がヤマハとの契約を更新したことで全世界がその動向に注目していることは周知の事実だが、ホンダとしてはまだ何レースか様子を伺っていたいのだ。
まずは今シーズン中に伸びてくる選手がいるかどうかを(バウティスタとブラドル両選手の成長ぶりが注視されており、クラッチロー&スピース選手も同様)、そして次にペドロサ選手がリーダーシップを発揮でき、かつ、勝ち星をつけていけるかどうか。
ホンダの現状は良いとは言えない…ストーナー選手は引退宣言以降、優勝していないし、ペドロサ選手が1位になったのは昨年の茂木戦が最後…つまり、これまでの14戦中わずか1度しか優勝していないのである。それに対し、茂木の次戦フィリップアイランド以降の8レースではストーナー/ロレンソ選手がそれぞれ4回ずつ白星をあげているのだ。

ホンダはアッセンかザクセンリンクのどちらかで、ペドロサ選手にかなりの減額オファーを出すだろう。その金額は現在の3分の1と言われており、おそらくペドロサ選手は了承せず、ホンダとの長い交渉が始まることになる。ホンダの方では決定までの時間稼ぎをしたいだけで、結局のところ、来年、マルケス選手と組むのはペドロサ選手と言う寸法なのだ。

とは言え、このオファーは突き返される可能性もある…もしペドロサ選手がこれを『侮辱』と受け止めた場合、新たなシートを探し始めるかもしれないからだ。当然のことながら、容易い取組みではなかろう。現段階でペドロサ選手が、ロレンソ選手と契約を更新したばかりのヤマハ・ワークスに落着くと考える者は皆無であり、また、ドゥカティと言う選択肢も同様に厳しく…いわば、ペドロサ選手にとってはスポーツ選手としての自殺行為と言えるわけだから。

はた目にはこのように見えているのだが、内部にいれば様相も異なって見える。ヤマハでは伸び悩やみのスピース選手を懸念しており、早々に物にならなければ契約更改は危ないだろう。また同チーム内では、ロレンソ選手がハイレベルなチームメイトをライバルとして持てば、モチベーションもパフォーマンスも最大限に引き出せるのではと考えている…ロッシ選手がいた時、そうであったように。2010年にタイトル獲得を果して以来、ロレンソ選手はスピース選手とのチーム内での競合いもほとんどなく、モチベーションもパフォーマンスも落ちてしまった。
今年のロレンソ選手はモチベーションを探り出そうとヤマハ機をプッシュし、見てのとおり、ケーシー・ストーナー相手にそれを見出してはいるが、そのストーナー選手も今年一杯で去るわけだ。ヤマハではロレンソ選手が発奮するような宿敵チームメイトが必要だと考えている。と言うわけで、ペドロサ選手にチャンス到来の可能性があるやもしれない。ドヴィツィオーゾ選手に関して言えば、250cc時代のタイトル争いではロレンソ選手と2度戦っている宿敵であり、クラッチロー選手と同様に、ヤマハボスことリン・ジャービスが選択肢の中にいれている選手だ。
おっと、ヤマハ・カラーを守るべくヴァレンティーノ・ロッシが報いてくれる可能性も忘れてはいけない。


(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Motocuatro.com 2012年06月25日



上記記事を書いた『Motocuatro.com』サイト編集長が1ヶ月ほど前に、こんなことをつぶやいておりました…(下のツイッター画像はクリックすると拡大します)

《私がナカモトだったら、ロッシに目を付けて、マルケスを学ばせるべく昇格させるんだがなぁ…》
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巨大なチビ君、ペドロサ選手がリーダーシップをとれますように…お百度参り!!クリックPrego
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