MotoGP

D.ペドロサ『いつか引退の日、僕はこう言う…』独占インタビュー後編

モトGP『ペドロサ:引退の日…タイトル獲得に関わらず…僕はストーナーやロッシ、ロレンソ相手に走ってきたと言うだろう…』

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[ 前編はこちら ]

これまでのキャリアを振り返って見ると、ケガや手術、長期間のリハビリを引きずってのシーズン開幕と言う不運に見舞われがちで、身体的に100%の状態で始められたことがありませんでしたね。今年はケガなし、身体的に絶好調な開幕を迎えましたが、リザルトの方は最高とは言えないようですが…。
「確かにリザルト的にはそうですが、僕自身はとても好調で、レースを終えた後なんかは一目瞭然ですね…翌日の月曜〜火曜なんかね。夜、寝る時に分かるんですよ…どこも全然痛くなくてね。特に、自分は大丈夫だ…レースに耐えられるって言う内面の自信がね…あれやこれや我慢しなくても良い、あの手この手の痛みはもう出ないって分かるわけで。精神的にはやりたいと思っても身体がついて行かないってことがあるじゃないですか…そうすると疑心暗鬼になってきて、必要な時に攻撃に出られなくなってしまう。さっきも言いましたが、ここまではまだレースを射止めてませんが、でも、もう少しと言うところですから。」

つまり、シーズン後半戦で強くなってくる…主役になるぞと言うことでしょうか?
「常日頃のトレーニングが大切だし、いつミスをするかわからない…どんな歴史にだって悪い日もあれば、白星の時もある…。スタートグリッドでも各コーナーでも、毎回、100%集中していかなければならないし(転倒・ケガに悩まされないためにも)、そうすることで上手くやれるって自信が出てくるのは確かです。僕らが強烈な台風パワーで…例えば、ホルヘ(ロレンソ)みたいに始められなかったと言うことは分かってます…彼は連勝しながら始められたわけで。でも、まだシーズンの良い部分は残っているし、今後、どう言う風になって行くかってところですよ。」

アクセルを握りながら狙いを定め、いまにチャンスが来ると待っているわけですか…少し保守的過ぎやしませんか?
「タイトルを勝ち取るには守りに入るだけではなく、勝ちに出て、攻撃を仕掛けなければなりません。色々と上手く行かない日でも、そうしなければなりません。確かに他の年に比べ、ちょっと慎重に始めてしまいましたが…あんまり慌てすぎないよう、然るべき時にチャンスを失ってしまわないようにね。実際のところ、ベストな状態でいなければならないんです…ライバル達が良い走りをしているんですから。」

現在、2点の事柄が進められてますが…ルーキー・ルールを廃止し、マルク・マルケス選手を来年ホンダ・ワークスチームに入れようとね。ヴァレンティーノ・ロッシ選手と組むのでは…等とも言われてますが、こう言ったラーダー市場についてはどう思われますか?
「良くも悪くも、僕には関係ない事だと思ってます。僕が思っている事…信じている事は、まだ自分は速く走れる…彼もまた僕相手に走るべくコースに出てくるだろうってこと。それだけです。」

モトGPクラス7年目を迎え、常に第一線で戦い続け勝ち星をあげてきたわけですが、本来ならばタイトルが取れていたはずなのにと思いますか?
「いいえ、それはないです。出来る限りを尽くしても、時には思ったように行かないこともあるものでしょう。僕にできるのは、もう少し頑張るだけ、戦い続けることだけです…。」

そこまで頑張らなくてもタイトルを獲得した選手らもいますが…。
「そう言うこともね、まぁ、ありますね。でも、まぁ、良いじゃないですか。それほど競争の激しくない時代に戦っていたライダーとかもいるわけだし。僕は、いつか引退する時、タイトルを取っても取らなくても、こう言うでしょうね…僕はストーナーやロッシ、ロレンソ選手ら諸々と走ってきたんだって。でしょ?そこですよ。」

その選手達は“僕らはペドロサ選手相手に走ってきたんだ”って言うでしょうか…それとも、そう言わせるにはタイトルを取らなければなりませんか?
「それは彼らに聞いてみなければ。」

[ 完 ]


(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Motocuatro.com 2012年06月27日



相変わらず質問が大胆ですね…スペイン報道陣。



でもペドロサもこう見えて、それなりにかわしてるよね…クリックPrego

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