ロレンソ・インタビュー後半『ロッシのライディングは僕のに似てる』

『ロレンソ：みんな、マルケスにやっつけられた』

★スペインの『Solo Moto』誌に掲載されたホルヘ・ロレンソのロングインタビューを転載。

★インタビュアーは元2輪プロライダーのハイメ・アルグエルスアリ・シニア氏（元F1ドライバーのハイメ・アルグエルスアリは息子）。

★ロレンソ選手のインタビュー。

［同インタビュー記事の前半はこちら］

【マルケス選手の強味はダートトラックでのトレーニングにあるのでは…】
「ニッキー・へイデンがダートトラックでキャリアを始めてはいるが…（モトGPタイトルは）1回しか取ってませんよね。それに、あれは危険なトレーニングだし。ケガをする可能性もある…実際、まさにマルケスもそれでケガをしていたでしょ。」

【しかし、ロッシ選手もマルケス選手のスタイルを真似ていたようだが…】
「どちらかと言えば、僕のを真似たんじゃないのかなぁ。マルケスはマシンからかなり身を乗り出すじゃないですか…尻を完全に落して…トニ・エリアスみたいにね。だけど、僕はしっかりシートに股がって乗ってるでしょ…ヴァレンティーノがやってるように。ヴァレンティーノは、どちらかと言うと僕みたいな乗り方をしてますよ。」

【ロレンソ選手の2015年の目標は明確…】
「僕はマルケスやヴァレンティーノを倒したいだけじゃなく、ライバル全員を倒したいんです。もう何回か言ってきたけど、勝てない限り、嬉しくなんかないんです。」

【マルケス兄弟は勝てなくても嬉しそうではあるが…ロッシ選手もいつも笑顔だし…】
「僕は隠し立てはしませんから。ヴァレンティーノがいつも笑顔？モトGPクラスの表彰台では、多くが猫をかぶってるんじゃないんですか。もちろん、ヴァレンティーノは勝てない時は喜んでなんかいませんよ…ただ、常にそんな風な印象を与えていますけどね。だいたい…1日24時間ずっと、ヴァレンティーノみたいに幸せそうにしてる人間なんていますか？僕は、いるとは思いませんが。当然、表彰台に上がるのは好リザルトだし、99％のライダーがそれを夢見ながら、実現できずにいるんですからね。」

【優勝を狙えるマシンが4機しかないのでは、2位や3位は好リザルトとは思えないが…】
「実際は、そうではないんですよ。ポル・エスパルガロだって、彼のヤマハ機（テック3）で優勝する事は可能でしょう。それができないのは、彼より速く、経験豊富な選手が4人いるからですよ。テック3のヤマハM1機は最大0.6秒遅いんです。僕だったら、あのマシンに乗って優勝できるレースもあると思うし、表彰台をかけて戦ってたでしょうね。」

【2015年のロッシ選手の目標は総合優勝だが…】
「36才になるわけだけど、可能でしょうね。クリス・ホーナーも41才で『ブエルタ・ア・エスパーニャ』のチャンピオンになってるし。当然、ありでしょ。」

【総合2位争いで、チームメイトに負けると言うのは苦痛？】
「もちろんですよ。そうじゃないなんてことはないでしょ。」

【でも、常に1シーズンにチャンピオンは1人しかいないのだし…】
「2015年は僕がチャンピオンになりたいんですよ…でも、それが叶わなかったからと言って、一大悲劇と言うわけじゃないでしょうけどね。世界の終わりじゃないんだし。僕はこれまで4回世界チャンピオンを獲得し、再び獲得すべく全力を尽くしますよ。でも、それが叶わなかったとしても、もちろん、落ち込んだりしないし…世界が終わるわけでもないし。それに、僕はいつもロッシより上でいたいと思ってるし、それが目標の1つでもあるんだけど…そんじゃそこらのチームメイトじゃありませんからね…僕にとっては本当に重要な事だけど、2輪レースだけが人生じゃないから。」

［　完了　］

（2014年12月28日Gpone記事参照）

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