MotoGP

KTM『ペドロサがはっきり指摘してくれるおかげ』エルヴェ・ポンシャラル

『ポンシャラル:ペドロサがはっきり指摘してくれるおかげ』

★8月23日(日)、スティリアGP決勝戦でミゲル・オリヴェイラ(KTMテック3)が優勝した。

★テック3チームにとっては、モトGP参戦以来、初の優勝獲得となった。

★今年のKTM機は飛躍的に改善されており、ダニ・ペドロサを含むテストチームの功績も大きいと見られている。

★エルヴェー・ポンシャラル氏(KTMテック3チーム代表)のコメント。

「この瞬間を何年も夢見てきたんですよ。正直なところ、常に手からすり抜けて行ってしまうものを追い続けていると、そのうち、もう無理なんじゃないかって思えてくるものでしょ。」

【KTMのプラーベートチームとなり、1年半で夢を実現したわけで…】
「(KTMは)プライベートチームの重要性や、最新マシンを提供する重要性をすぐに理解してくれたんです。2017年の交渉段階から、そう言う風に言ってくれてね。
今はドゥカティがプラマックチームでやっていることだし、ダヴィデ・ブリヴィオ(スズキ・チームマネージャー)もなんとかプライベートチームを作ろうと、スズキ相手に格闘してるじゃないですか。
とにかく、今やうちは他と互角なわけで、問題なく勝負に出て行けますよ。」

【KTMはマシンの技術面からライダー管理に至るまで、他のメーカーとは異なるようで…】
「現在の競争力は、そのお陰もあるんですよ。あるテクノロジーを選んで賭けに出て、勝利プロジェクトにしようと信じてね。
ライダーに関しては、モト3は17才になったばかりのデニス・オンジュに焦点を当て、ランキングの上位に上げていこうと頑張ってるんです。
ちょうどブラッド・ビンダーやミゲル・オリヴェイラにしたようにね。ルーキーズカップ出身のライダーをモト3/モト2に進ませ、いまや唯一、KTM機でモトGP優勝を勝ち取った2人ですからね。
こう言う決断力や挑戦力があるからこそ、私も二つ返事でKTMプロジェクトに参加したんですよ。」

【KTMはテストチームの功績も大きいようで…】
「あらゆる方面のビッグネームを集め、そう言う人物らが、皆、狂ったように働いてますからね。
そして、現在いるなかでのベストテストライダーの1人を嗅ぎ分ける鼻も持っていたわけだ。他のテストライダーの働きぶりについては良く知らないが、ダニ・ペドロサはほぼずっと走ってますからね。
ペドロサが、これぞと思うコンポーネントを探り当てたら、即、実用化させるんですよ。例えば、ブルノGPの前のテストで、(ペドロサが)エンジン改善に向けて何かしら突き止めたところ、その数日後には4選手全員に支給され、試した結果、これは良いってことになってましたからね。」

【ペドロサテストライダーの仕事ぶりについて、もっと具体的に言うと…】
「選手らの意見に耳を傾け、マシンへのフィーリングの高さを証明してくれるんです。小柄で、実に控えめな性格なのに、なにかが上手くいかないとなると実にはっきりと指摘してくれてね。
そのお陰で、状況が変わっていくんですよ。」

【この、意見を聞くと言うのが重要なようで…】
「かつては、意見を聞いてもらえるような印象も時にはあったんですが…まぁ、ある段階までですけどね。
KTMでは、何かが上手くいかないと、あまり歯に衣着せずに言っても、ムッとされたりしないんですよ。むしろ、どんな情報でも収集してくれてね。
この間の日曜、ピット・バイラ(モータースポーツ・ディレクター)から礼を言われました。うちが(プロジェクトに)しっかり関与し、上手くいかない時も常に言ってくれて有り難かったとね。」


(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Twitter

オリヴェイラ選手がどんな作戦で優勝を獲得したかって話は、note『スティリアGPまとめ』でどうぞ!

POSTED COMMENT

  1. へほへも より:

    プーチ入ってペドロサ抜けて…暴言多いしプーチ入れたのほんま間違いやったかと

  2. WR#1 より:

    今現在、MotoGPに最も力を注いでいるメーカーは、他ならぬKTMなのかも知れませんね。
    KTMがMotoGPクラスのトップメーカーになる(既になっている?)のも、そう遠くない未来かも知れません。

  3. 9191 より:

    アルミとカーボンのハイブリッドのフレームの時代に鉄フレームが優勝するって意味が分からない。

  4. おれおれ より:

    プーチ入ってペドロサ抜ける
    ペドロサがKTM機を改善
    おかげでKTMの話にマルケスが耳を傾けるようになる
    マルケス抜ける

  5. ジョルジョ99 より:

    そうですよねぇ、昔ながらの鉄フレで最新鋭に勝つって。(鉄でもそこそこ最新鋭の解析やら分析はしているだろうけど)
    そこにダニの開発力が加わって、進化して行くって有る意味、ロマンさえ感じる。

  6. 田中 より:

    得意なコースでワイルドカード参戦しないかな?
    トップライダーがテストし、それをすぐに具現化する体制が整ってるKTM。

    今後が楽しみ。

  7. キャンディヘッド より:

    過去に一度オープンクラス車両のシェイクダウンとテストを担当したことがあります。
    レースで自分が仕上げた車が勝つのはテストライダーには最上の喜びですね、
    ダニさんさぞ嬉しかっただろうな。

    苦労が報われるなんてなかなかないけど、ヤリガイは凄くあるな、テストライド

    僕もレースライダーが勝ってくれた時は凄く嬉しかったからね

  8. maxtu より:

    こうみるとYAMAHAはせっかくロレンソという贅沢なテストライダーを手に入れたのに今の感染渦が恨めしいねぇ
    通常通りのシーズンならトラブル続きも少しはマシになってたかも知れない

  9. ジョルジョ99 より:

    本当にヤマハはホルヘで車体見直しや種々の問題解消目論んでいたと思いますが、コロナ渦に巻き込まれて計画ズタズタになりましたね。
    KTMは昨年からの積み上げで上手い具合に行ったようで・・・今季は連続開催も有るので浮き沈みが激しいですね。
    この先一山、二山有りそうで、このままでは終わらないような気もしてます。

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