『サルッチ:ホンダ苦戦、ヤマハ機の問題について…』
★ヴァレンティーノ・ロッシ(※二輪最高峰クラス7回総合優勝)は、現役時代より3名の参謀に支えられてきた。
アレッシオ・サルッチ(※ウッチョ)、アルベルト・テバルディ(VR46社CEO)、カルロ・カーザビアンカ(専属トレーナー)である。
★特に、ウッチョことサルッチ氏は『ロッシ心の友』と呼ばれ、レースウィークエンドは常に付き添い、ピットボックス内でロッシ選手を支えていた。なお、現在はVR46チームのスポーツディレクターを務めている。
★7月27日、サルッチ氏がイタリア衛星放送『Sky』のインタビューで、次のように話した。
(※超ロングインタビューなので、一部のみ抜粋します。)
【現在、ホンダが大苦戦しているが…】
「テストの最中にホンダのピットボックスの前を通って、中をちらっと見ると…床にフレームやスイングアームがそれぞれ4〜5つ並べられていて、暗中模索って雰囲気なんですよね。
ああ言う状況の時は大変ですよ。おそらく、当然のことながら、ホンダはマルケスの指示に従っているわけでしょ。
ただ、今はマルケス自身が苦戦しているのだし、マルケスが引っ張っていけないなら他の選手に目を向けるべきでしょうね。
マルケスは、けっこう我を通しすぎたように思うんですよ…たとえ、他のホンダ選手にとって助けになるような物が見つかっても、マルケスが却下してしまい…とにかく、マルケスが指揮を取ってきたんですからね。
あくまでも僕個人の感想ですけどね…。まぁ、なんとも言えないけど…でも、ホンダは早々に復活するでしょう。」
【貴方は『ロッシは完璧主義だ』と言うが、そのせいもあって…つまり、ロッシがヤマハ機を把握しきっていたせいもあり、最後はそれがちょっと限界になってしまったと思う?】
「まさにその通りでしょうね。あと、年齢的な問題も大きかった。
マシンのことを把握しきっている故に、きちんと仕上がっていなければすぐに感知し、最大プッシュできなかったと言うことは有り得るでしょうね。
そうなると、当然、助けにはならないわけだから。あと、現在のモトGP機だと難しいんですよ。
ヴァレがホンダからヤマハに移籍した時、ヤマハ機は鉄の塊みたいで…レイニー以降、12年間も勝てずにいたマシンだったんですよ…2004年にヴァレは、そんなマシンでタイトルを取ったんです。
しかし、その後…2015〜2017年のヤマハ機は問題点が顕著になってきて、ヴァレもそうしたネガティブ面を意識しすぎてしまったんです。
2004年には気にしなかったのに、その後は焦点を当てすぎてしまい…まぁ、人生ってそんなもんですよね。
マシンのことを把握していて、しかも、既に良い大人になっていたとしたら、若い時のようなリスクは犯したくないものでしょ。
もしかしたら、技術的な面に集中しすぎてしまったのかもしれない…とにかく、あのヤマハ機で強い走りをするのは至難の技だったんですよ。
その後、(2021年に)クアルタラローが総合優勝したことを除けば、ヤマハ機の問題点は僕らがいた時のままで…トラックで走っているのを見れば、一目瞭然じゃないですか。」
(参照サイト:『Sky』)
ロッシが父親になって、早起きになったって話は、note『2023 ロッシ&マルケス近況まとめ』でどうぞ!
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元ライダーでもなく、ヴァレと仲が良かっただけの人に言われてもなぁ…
他メーカーの関係者はどう思ってるんやろ