『スズキのモトGP撤退は金絡みではない』リビオ・スッポ

『スッポ：スズキのモトGP撤退は金絡みではない』

★スズキは2015年にモトGPへ復帰し、2020年にはジョアン・ミールによりタイトルを獲得した。
マシン開発も好調で、伊メディアから『並列4気筒マシンではNo.1』と高く評価されていたにも関わらず、2022年末に撤退してしまった。

★2022年にスズキのチームマネージャーを務めていたリヴィオ・スッポ氏が、先日、英サイト『Crash.net』のインタビューで次のように話した。

【なぜスズキはモトGPから撤退したの？】
「私が思うに、ヨーロッパにエンジニア陣を置かなかったことが大きかったんじゃないんですかね。
スズキは、実に良い体制を取っていたんですけどね…トラック現場では欧州スタッフが大勢働き、日本サイドは彼らの話に耳を傾けていたんですから。
多分、それがスズキの強みだったのでしょう。
モトGPから撤退した際、スズキは日本メーカーの中では最強だったと私は思います…ラスト3戦で2勝したんですから。」

【スズキ撤退により、エンジニアのケン・カワウチ氏（河内健）がホンダに移籍したが…】
「（スズキで）良い仕事をしてたんですよ。だからこそ、ホンダが好結果を出せるようになればと願ってたんですけどね……正直な気持ちです。」

【ホンダと言えば、昨年のヴァレンシアテストで2024年版マシンが一歩前進していたようで…】
「ここに来て、2023年シーズン中の作業の成果が出てきたのでしょう。」

【スズキの話に戻すが…撤退を阻止するために何かできなかったの？】
「（できることは）皆無だったでしょうね…サハラサン（佐原伸一）やケン（河内健）と一緒に、あらゆる手を尽くしてみたんですが…（スズキ側を）説得できるようなチャンスはなかったんです。
予算減額を提案したり、色々と倹約案を出したりしたんですが無理でした。
つまり、金銭絡みの決断ではないと言うことでしょ。」

【2023年に貴方とロベルト・ブリヴィオ氏（※ダヴィデ・ブリヴィオ弟）は、ミラノ近郊の物流オフィスで保管機材の販売業務に就いていたそうで…】
「ほぼ完売できましたよ。」

【今後、貴方はどうするの？】
「あいにく、今のところは特に何も…まぁ、この先どうなるでしょうかねぇ。」

★スッポ氏のモトGPキャリアは以下のとおり。

1999年よりドゥカティのマーケティング・ディレクターを務め、ケーシー・ストーナーのタイトル獲得を支える。
2010年にホンダHRCに移籍し、マーケティング＆コミュニケーションマネージャーに就き、2013年から2017年末に辞めるまではチームマネージャーも兼任。この間、ストーナー元選手やマルク・マルケスのタイトル獲得を支える。
2018年以降、モトGP業界から離れ、電動マウンテンバイクの開発に携わる。
2022年2月、スズキのチームマネージャーに就任するものの、同年5月にスズキがシーズン末の撤退を表明。

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（参照サイト：『Corse di moto』）
（Photo：Instagram）

いかに日本メーカーが再スタートを切るかが楽しみ！…って話は、note『ヴァレンシアGPまとめ』でどうぞ！