『バニャイア:心理戦は…絶対にしない!』
★11月15〜17日、バルセロナ最終GPが行われる。
★モトGPタイトル争いは総合首位ホルヘ・マルティン(ドゥカティプラマック)と、2位フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が24ポイント差である。
マルティン選手は土曜スプリントで優勝した時点で、タイトル獲得が確定する。
★11月14日、バニャイア選手が木曜会見で次のように話した。
【遂に最終GPとなったが…】
「1GPで24ポイントを埋めるのは難しいけれど、ベストを尽くしたいと思ってます。ダブル優勝が僕の任務であり…その結果どうなるかですよね。
今回は得意トラックだし、5月の時は最強の走りができました…その点は有利だろうから、完璧を目指さないと。
5月は僕が1位でホルヘ2位…そして、3位とは11秒差だったんですよ。僕ら2人が断トツレベルとは言え、できれば今回は間に誰か入って欲しいんですけどね。
ホルヘは様子を見ながら走れるでしょ…両レースとも7位でゴールすれば、タイトル確定なんだから。ただ、プレッシャーがどう作用するか…なんですよね。」
【例えば、マルティン選手のミスを誘うような心理戦などは?】
「他の選手のリザルトに影響が出るようなことは、僕はしません。攻めて攻めて、自分が楽しめるよう…ダブル優勝できるよう頑張ります。
その結果、どうなるか…あと、現実的に考えて、たとえホルヘを失速させても4位以下になんてならないでしょ。とにかく、うちは真っ向勝負で行きますよ。
ホルヘに援軍があるのは分かってます…エスパルガロとかね。でも、僕もVR46アカデミーの選手らに助けてもらえますから。
似たような状況だけど、とにかく、ホルヘは24ポイント上なんで…もうちょっと勝負に出やすいでしょうね。」
【今までのタイトル争いと比較すると…】
「比較は難しいです…プロセスが異なるんで。1回目の時はポイント的に大きく引き離されてしまったけど、相手は技術面で明らかに不利だったし…。
去年の方が楽ではあったけど、でも、僕はバルセロナ転倒のせいで失速してしまい…その後の何レースかは、いつもの感覚を取り戻せずにいたんで。それでホルヘが有利になってしまい、終盤なんか無敵状態だったじゃないですか。
今年は僕がいくつかミスをしてしまい、あと、ツイてなかったこともあったんで…他の選手の転倒に巻き込まれたりとかね。
一方、ホルヘは超正確で、ミスも少なかった。あと、勝てない時は(2位以下に)甘んじると言う姿勢も取れていたし…そう言うのは大きいですよね。
スプリントのリザルトに関しては、ポイント的に明らかに有利になっていたし。」
【貴方とマルティン選手のライバル関係は実にフェアなもので…】
「こう言うのは久しぶりって感じでしょ…観ていて気持ちが良いし、昔のライバル関係と比べて、こう言う良好なものってポジティブなんじゃないかと思います。
フェアな戦いだし、フェアプレイが基本の関係だから。」
【今シーズンのチャンピオンには、どちらが相応しいと思う?】
「どちらも相応しいと思います。僕はミスが多すぎたし、チャンピオンになるにはもっとコンスタントじゃなければ駄目ですけどね。ホルヘは僕よりコンスタントだったでしょ。
純粋なリザルトで言えば、僕の方が良かったけど…決勝10勝、スプリント6勝ですから。でも、ホルヘがタイトルを取っても嬉しく思うでしょう…古くからの顔なじみだし、取って当然なんだから。」
【昨年のマルティン選手は最終戦の金曜セッションで、貴方の後追いをしていたが…その手の心理戦については?】
「僕がやろうと思ってる唯一のことは、後追いされたらプッシュしないと言うことだけです。僕にはどんな心理戦も通用しないし、僕自身はやったことありません…今後もしないでしょうね。
去年、ホルヘはそう言うことをしても、時間を無駄にしただけなんじゃないんですか…本人も分かってたと思いますが。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
そんな事しているよりとにかく両方勝つ事しか頭に無い。
さぁどっちも勝てるかが見ものと3位争いの行く末が面白い。
クアルタラロと似たタイプで淡々と単独でタイム出してくるからやる理由も無さそうだしね