MotoGP

プーチ『今回、新ホンダ機を投入する必要はない』vsミル『期待してたのに…』

『プーチ:今回、新ホンダ機を投入する必要はないvsミール:期待してたのに…』

★11月19日、バルセロナサーキットでモトGP公式テストが行われた。

★同テストでのホンダ選手のリザルトは以下のとおりである。

10位ヨハン・ザルコ(ホンダLCR)
14位アレイシ・エスパルガロ(テストライダー、2024年はアプリリア機)
15位ジョアン・ミール(ホンダファクトリー)
18位ルーカ・マリーニ(ホンダファクトリー)
23位ソムキャット・チャントラは(ホンダLCR、ルーキー)

★ホンダは同テストで、以前から選手陣が訴えていた問題点(振動、グリップ、エンジン)に集中して作業を行った。
なお、コンセッション(優遇措置)によりシーズン中の開発が可能なため、今回は2025年機は投入されなかった。

★2024年プレシーズンではエンジン開発におけるミスに気づき、まずは2023年版に戻してから現在使用している物に落ち着いた。

★テスト後、ホンダのアルベルト・プーチ(チームマネージャー)が次のように話した。

【今回のテストについては?】
「テストすべき重要な点を3つ抱えていたので、それを実行しました。
今回、投入したマシンはシーズン中に作業していた物をさらに進化させ、最適化させたバージョンです。
安定性、ブレーキング、振動などの問題点に集中してたのですが…どれも重要な点ですからね。」

【高速コーナーでの振動によりマシンの挙動が変わってしまうと、選手陣が問題視しているが…】
「その点には、かなり時間をかけました…懸案事項であり、容易に解決できるものではありませんからね。」

【その問題ゆえに、今回は2025年機が投入されなかった…?】
「シーズンを通して、ずっと『黒いマシン』を走らせることができるのだから…今回、持ってくる意味はないでしょ。
コンセッションが適用されてなかった頃は、こうしたテストのために新しい物を用意するようにしていたが…今は少しづつ進めるようにしてるんですよ。」

【今回は、新テストライダーのアレイシ・エスパルガロも出走していたが…】
「実に興味深いものでした…アレイシは決勝で表彰台に上がれるレベルの選手ですからね。つまり、速い走りができるわけで。
一番良かった点は、マシンについての説明の仕方ですね…偏りがなく、明確なんですよ。けっこう重要な情報を提供してもらいました。」
(*新テクニカルディレクターのロマーノ・アルベジアーノはアプリリアでの契約が終了するのを待って、来年1月2日よりホンダでの作業を開始する。)

★同テスト終了後、ジョアン・ミール(ホンダファクトリー)が次のように話した。

【今回のテストについては?】
「まだ、評価を出すような段階じゃないんで…今回は既に2回は試した物を使って、70周回走りました。なんか、やる気が出ませんよね。」

【どう言った方向に進んでいるの?】
「分かりません…今回のテストは期待してたんですけどねぇ。チーム全員、そうだと思いますよ。」

【プーチ氏が、『今回のテストに新マシンを投入する必要はない』と言っていたが…】
「必要ないとは言ってないはずですよ…今回、新マシンを投入するのは絶対に必要だったんですから。改善作業に着手し、希望の光を見出すためにもね。
確かにシーズン中も作業してきたけど、でも、1年を通じて重要なテストが2〜3回あるじゃないですか…ヘレス/ミザノ/ヴァレンシアなんかは、色々と改善されるテストでしょ。
とにかく、皆、もっと期待していたと言うことは明らかですから。」

(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Twitter

created by Rinker
¥200
(2024/12/07 22:55:30時点 Amazon調べ-詳細)

POSTED COMMENT

  1. きゃめる より:

    ファクトリー選手と何故に共有されてないんだろう?まるで蚊帳の外の人みたいに意味が伝わってない。この状況は良くないぞ。

  2. バリー#7 より:

    ミルは相当イラついてるみたいだけど、チームとライダーのリレーションシップが壊れちゃってんのかね?
    ルカの方はそうでもなさそうだけど

    ホンダの本格始動は新TDが来てから?

  3. フルバンク より:

    チームと言えるのか、こんなんじゃ開発?テスト?でも選手のモチベーションが出ない。

  4. ドニントン より:

    コンセッション受けてるのだから

    今手の内を見せる
    時期じゃないと言う事でしょう

    コンセッション受けて無いメーカーの25年仕様のエンジンやエアロとか決まってから新しい物出して行かないと勝つには戦略が必要。

    もし凄いエンジンがあっても
    今じゃないでしょう。

    ライダーは早く乗りたいと思うけど言ったら喋りそうだし…

  5. スペンサーレプリカ より:

    レプソル撤退するならスペイン人ライダーに固執しなくて良くなる。
    ファクトリーはマリーニとザルコでいいんじゃない??
    で空いたカストロールのシートはイギリス人のディクソンで!

  6. ねねもん より:

    ライダーのテンションを上げるためにもNewマシンを持ってきたほうが良かったと思いますけどね。

  7. ジジィ鑑賞勢 より:

    今期もエンジン云々以前にマシンの完成度が低過ぎる故の問題噴出でしかも未だそれが改善する兆しすら見えないまま来シーズンに雪崩込みそうなの最大の問題よ

  8. はち より:

    チーム内、HRC内の実情はわからないが、このコメントの内容だとコンセッションがあるからと呑気に構えてたらダメだな。
    折角レギュラーライダーがレースしたばかりのコースで乗り込めるんだからやれる事なんでも試さないと…
    いずれ上位に上がって来ると思うけど、少しでも早くと言うやる気が無いように見えてしまう。残念…

  9. maxtu より:

    駆引でプロトタイプ導入を隠しているプランだとしても、ライダーに伝えてないのはダメでしょ
    ルーカは違うコメントしてるしねぇ…
    ナニ?このバラバラ感
    レッドブル、レプソルも離れるんだから一掃すればいいのに

  10. ホルジャン より:

    HRCが今あるバイブレーション、グリップ、加速の問題を、
    自分達では何一つ解決できないということ。
    アルペジアーノとアレイシが関わり始めるまでは、
    ブランニューのマシンを造ったところで一緒。
    何故なら解決策どころか、問題点の把握すら出来ていないから。

    ただミアもネガティブ思考で文句ばかり言って、
    ザルコやマリーニよりも軽んじられてる感はある。

  11. 70 より:

    HONDAさん4輪市販車を電気に全振りの計画が、欧米での見直しでHVか水素に偏りそうになってるので、4輪に予算をかなり食われてるんじゃないでしょうか?!
    TOYOTAさんは賢かったですね!
    技術屋は誰も創れないエンジンを目指さなきゃね!

  12. そういちろうさん より:

    いかにもホンダ。

    変えない、変えられない、変わらない。

    ホンダブランドで安心しきった社員さんに崇高な使命なんて身に付かないでしょうね。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

 

ITATWAGP | イタたわGP