
『バニャイア:戦える状態じゃないことに腹が立つ…』
★6月20〜22日、イタリアGPが行われ、モトGPクラスのフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が予選2位、スプリント3位、決勝4位だった。現在、総合3位(−110ポイント)。
★決勝後、バニャイア選手が次のように話した。
【第6ラップまでは、マルケス兄弟を相手に死闘を繰り広げていたが…】
「第6ラップまでは、全てが順調でした…でも、フロントタイヤがタレてきたら、エビのように後退して行って…。
僕は全力を尽くしたし、アレックス(マルケス)よりも速かったのに接近することができませんでした…それは事実です。
0.4秒差まで迫って行けたけど、その後は後退してしまい…フロントタイヤが保ってくれなかったんです。
いつもの展開ですよ…序盤は自信をもって走れるし、トップ陣に喰い付いって行こうって思って走ってました。あいにく、駄目でしたけどね…転倒のリスクがあったんで。」
【残念な気分?それとも、ムカついてる?】
「けっこうムカついてます…自分に何ができるかは分かってるし、勝てる可能性があることも分かってるのに、戦える状態じゃなかったんですから。
レースの間ずっと、マルケス兄弟の走りを眺め…接近しようと頑張るものの、毎回後ろに戻ってしまい…ずっとリスクを抱えてました。
最後はアラゴンの時のような感じになって…ある意味、もったいなかったです。」
【今後の対応策は?】
「分かりません…。」
【マルケス兄弟と比較検証してみるとか…】
「宙ぶらりんの状態なんです…あいにく、以前のようにマシンをスムーズに走らせることができず、マルケス兄弟のようなブレーキングもできず…毎回、フロントが流れてしまいそうになるからです。
(改善に向けての)動きはあるようなんですが…解決策が見つからないんです。」
【今日は新カウルではなく、従来のものを使用していたが…】
「いつもと違うものを使ってみるようなタイミングじゃないんで…さらなる問題になりかねませんからね。」
【弟マルケス選手は、貴方相手の時も兄マルケス相手の時も同じ戦い方をしていると思う?】
「いや、どうですかねぇ…そりゃあ、当然、マルク相手の時は注意してるでしょう…僕だって、アカデミー選手が相手の時はそうするんで。」
【貴方は木曜会見で、『ムジェッロで調子を取り戻せなかったら、いよいよ問題だ…』と言っていたが…】
「問題はあります…まったく解決できてないんだし、なぜ今年はこれまでのような走りができないのか…いまだ誰も説明できてないんですから。」
【怒りを何かにぶつけてみるとか…】
「何にぶつけれな良いんですかね…ドゥカティ内では全員が取り組んでくれているんですから。ただ、どの方向にも進んでいないって言うのも事実なんです。
多少は改善されてるけれど、今のところ、同じ所で足踏みしてる感じなんですよ。」
【2026年のマシン開発は凍結される予定だが…】
「このままなのだとしたら、問題でしょうね。ここまでの9GP、ずっと同じ問題を抱えてるんだから。
マシンのDNAはそう簡単に変えられないのだから、全体的に上手く調整できれば良いんですが…でないと、来年もこの調子でいく危険があります。」
【タイトル争いからは外れてしまったと思う?】
「今はそう言うことを考えてる場合じゃないんで…とにかく、スピードを取り戻さなければ。こんなレースをしていて、タイトル争いなんて考えられないでしょ。
前に出ていけず、何もできないんだから。前の選手のミスを待つしかないんですからね。とにかく、問題を解決しなければ…でも、現状としては、何も変わらないなら難しいでしょうね。」
【兄マルケス選手との接触について、レースディレクションに赴いていたようだが…】
「あれは全然普通のことだと思ってます…レースでよくある接触でしょ。今日なんか、もっと明らかに酷い操縦に対しても処罰はなかったんですしね。
単純な状況説明をしてきただけです…正直なところ、マルクが何を訊かれてたのかも知らないし。僕としては、マルクがアクセルを開くタイミングを図ってたと思ってます…クロスラインをされないようにしていたようなんで。接触はしたけど、普通のことでしょ。」
【今から2024年機に戻すことはできないの?】
「無理です…すべて凍結されてるんで。」
【アラゴンで使った大型ディスクは、今回は使わなかったようで…】
「気温のせいです…大型を使うと危険だったんで。適温を維持できるかどうか分からなかったんですよ。次のアッセンでも使わないと思います。」
【ディッジャ選手が、『アグレッシブなブレーキングなしのペッコは、丸腰で戦っているようなもの』と言っていたが…】
「けっこう大変でした…リアタイヤに大きな陥没ができてたんで、振動が酷かったんです。ファビオ(ディッジャ)に抜かれた時は、イン側のスピードを出せず…それでイン側から突っ込まれて、抜かれてしまったんです。」
【今年の苦難は、将来に向けての良い勉強になると思う?】
「僕は自分のことを、『決して諦めないタイプ』と思ってるんで…今日もそうだったし。
将来、色々な状況をきちんと理解していくためにも、今、苦労していることは助けになるでしょうね…あと、人間と言うものを理解するためにもね。」
(参照サイト:『Gpone』)
やはりHONDAワークスに来て欲しいですね〜
速いマシンを手放すのは大きな決断ですが、マルクやアレックスの比較対象にならないことが1番回復に繋がるのでは?
レースの序盤は興奮して、腹の底からペッコを応援してしまった。少なくとも、彼の熱い心は伝わってきました。結果は出ませんでしたが、あの熱い気持ちは、先につながっていくと思ってみてました。チームは、苦しい中で全力を尽くしたペッコに対して、絶対に感謝している。ペッコは、本当に紙一重の所にいると信じている。何かのきっかけで競争力を取り戻すはず。
メンタルの弱いバニャイアは、このままでは
ドカで居場所がなくなるだろう。
25年型でマルクには全く歯が立たずディジャ
にも抜かれたらワークライダーの立場がない。
マルティンがアプリリアを抜けてホンダに
行くのなら空いたアプリリアに移籍する
のも有りかも。
そしてドカワークスは兄ケスと弟ケスで
安泰チャンチャンとなるかも。
物事の本質は
末端に現れるわけで。
全てが解決するには
時間が必要でしょうがペッコを
信じていますよ