ミル『全体的に進捗具合にも現在の方向性にも満足している！』2021ヘレステスト

『ミール：全体的に進捗具合にも現在の方向性にも満足している！』

★11月18〜19日、ヘレスでのモトGP公式テストで、ジョアン・ミール（スズキファクトリー）が、初日14位、最終日6位、2日間総合9位だった。

★ミール選手が最終日に次のように話した。

「今日は風が強くってねぇ…風と言えば、ライダーが特に好まないものだから。でも、エンジンや電制システムの改善作業は続けられたし、全体的には進捗具合にも現在の方向性にも満足してます。」

【シーズン終盤は、タイトル争いの結末に呆然とした様子だったが…】
「今日は前進できたんで満足してます。あいにく、こう言うコンディションだと、実力を正確に落とし込んでいくことができないけど、現在取り組んでいる作業は良い感じだし、目に見えて改善されてるんで。
今後のテストでは、また何か新しいものが絶対に投入されるはずなんで、とにかく、今は楽観的な気持ちです。」

【2年間も開発が凍結されていたのだから、開発チームには時間がたっぷりとあったわけだが…新エンジンは、今までとかなり違うの？】
「リクエストしておいた馬力は出てます。もちろん、それをきちんと活用できるかどうかは別の話ですけどね。
今後はエアロダイナミクスや電制システム等々も投入されてくるんで、全てをきちんとまとめて機能させられるかどうかが一番の大仕事でしょ。
上手く作業できてるし、強風だったわりには大量にデータ収集ができました。」

【スズキ機と言えば、フレームやコーナーでのスムーズさが長所だが…馬力が上がったことで、その辺りに悪い影響がでてしまわないの？】
「馬力は上がったけど、その手の問題が出るほどエンジンを大きく作り変えたわけではないんで。
一番の大仕事は、マシンの各コンポーネントをまとめ上げていかに細かく前進していけるか…でしょうね。」

【今シーズン、スズキの投資姿勢について嘆いていたようだが…】
「もちろん色々と変わってきていて、然るべき方向に進んでいますよ。今回のテストは重要だけど、来シーズンへ向けての切り替えにかける時間も重要だろうから。
現在、進められている作業に関しては、楽観的な姿勢で見ています。」

【現在、マシン開発と言えば、エンジンやエアロダイナミクスの改良が注目されているが、ライダーとしては今後はどうなっていくと思う？】
「ここ数年、エアロダイナミクスのパッケージは大きく改善され、ウィングなんかが良い例ですよね。多分、その辺については、まだまだ改良の余地があるのだと思います。
それが今後の方向性だと思いますね…こう言うマシンにとって一番重要なのは、タイヤをアスファルトにきちんと接地させられるかどうかですから。」

【シーズン終盤、ベストマシンはドゥカティで、スズキはなんとかギャップを縮めようと奮闘していたが…ドゥカティ機がさらに進化するのではとヒヤヒヤしている？】
「多分、ドゥカティ機も進化してくるでしょう。まぁ、うちほど大きく前進しないでくれると良いんですけど。今年だって、既にかなりの戦闘力だったんですからねぇ。」

【他のメーカー機のことは観察してみた？】
「実は、そう言うチャンスはあまりなかったんですよ。ホンダ機がぜんぜん違うエアロダイナミクスだったのは見たけど、ちらっと見ただけではライダーが何を試してたのか…何とも言えません。」

Suzuki, in arrivo un team manager: "ma lo sviluppo ha la precedenza": Mir: "stiamo lavorando bene, ma anche la Ducati migliorerà. L'importante è che noi miglioriamo di più rispetto a loro quest'inverno". Rins: "avremo un team manager per la prossima… https://t.co/vsCRZEr3Qn pic.twitter.com/UvpyyRfakG

— gpone.com (@gponedotcom) November 19, 2021

（参照サイト：『Gpone』）
（Photo：Instagram）

ミール復活で「今は終わって欲しくない気持ち！」って言った話は、『アルガルヴェGPまとめ』でどうぞ！