MotoGP

V.ロッシ:いつかシッチに報復オーバーテイク!!

モトGP『ロッシ、一縷の望みあり』




ミザノGPを終えたヴァレンティーノ・ロッシが、疲労しつつも結果に満足している。
「やっと良いレースができました。目標にしていたグループで走って、こんなに良いレースになると思ってもいなかったので、かなり嬉しいです。強烈なスタートを切って、第1コーナーでは気違いみたいに抜けました。雨がぱらついてたんですが、この時を逃してはならぬ…ってね。
これが、うちの現在のポジションなわけだし、最近、速い走りをしてるバウティスタ選手を出し抜いたんだから悪くないですね。」

「ある箇所のモディファイをしたんですが…もしも土曜日からやっていたら、もうちょっと前からスタートできたんですがねぇ。正直なところ期待はしてなかったんですよ。」と話しつつ、友人であるシモンチェッリ選手から喰らった見事なオーバーテイクには感服してみせた。笑いながら、きっぱりとこう言う。
「シッチはクソッタレ野郎だね。今はゆっくり走ってやってることに感謝してもらわなくちゃ。また速く走れるようになったら、そりゃあ…もう大変ですよ
…このヘルメットみたいにね。とにかくOKオーバーテイクでしたよ。だって、レースでシッチは誰に対してもこうでしょ。やられるだけで、今はまだやり返せないのが悔しいんですけどね。確かにシッチはアグレッシブで、こっちが体を起こさなければ、お互い転倒してるでしょうけどね…。」

ドゥカティのメインスポンサーもまた、チームやロッシ選手の将来を見据えての仕事ぶりに満足しているとのこと。ロッシ選手のことを『ガレージの中のフェラーリ』と例えるほどで、つまり、そのこころは『絶好のチャンスに炸裂するため準備万端』。ロッシ選手も感謝している。
「とても嬉しいです。今、こうしてイタリアにいて、自分のファンを目の前にしていると言うこともね。当然、僕らは良いレースをしたかった。問題を抱えているのは明らかだけど、どうすれば良いかは分かっている。来週はまた、ちょっとテストをすることになってるんですが、ドゥカティの方へは何をすべきか充分にはっきり伝えています。」
とにかく今回のレースでは感動的な場面が数々あった。第2ラップで予想外にロッシ選手が出した最速ラップ等々…この結果についてロッシ選手はこう語る。
「現在のうちのコンディションでは最高のリザルトでしたね。地鳴りがしてたぞってボックスで言われましたよ。」

ドゥカティのもう1人の主役でもあるチーフエンジニアのフィリッポ・プレツィオージ氏も、ロッシ選手を次のように讃えている。
「うちのマシンは非常にフィジカルなもので、今日のような暑さだとロッシ選手にはもの凄い負担になるんです。今日のロッシ選手のリザルトには感謝しなければ。
ロッシ選手の指示と言うのはピンポイントなものなんですが、どうすべきかは決して言いません。そのためエンジニア陣は、まずその情報処理から始めなければならないんです。」
と言うわけで、今週水曜日にムジェッロで行なわれる走行テストに関しても、プレツィオージエンジニアは大風呂敷を広げない。
「ブリジストンのタイヤを使った赤いマシンのテストなんですが」と笑いつつ、
「技術者に自由にプロジェクトを任せてくれる会社で働けて幸せです。そのうえ、偉大なライダーが的確な指示を全て出してくれるんですから。次のチャンピオンシップに向けてやろうとしていることは、僕らにさえ分かっていないんですよ。各種シャーシを用意して、比較してゆく予定です。
僕は、まずはドゥカティスタであるんですが、新たな道を進むことはレース用マシンの経験を市販車へと反映させてゆくためにも重要なことだと思ってます。伝統を育みながら、未来を見据えてゆくと言うことです。」

つまりは2012年のドゥカティ機には何か改革が施されると言うことなのだろうか?
「何か新たなものを創らなければならない時は、ターゲットを絞り込み実験を重ねなければ。今のところは、現在に目を配っています。今回のレースではインディアナポリス戦でのようなギアボックスのトラブルはなかったんですよ。重要なことだし、各選手がそれぞれのスタイルでもって、トラブルなしにドゥカティ機に乗れるよう作業を進めているんです。まず第一にギアに対する信頼性を保証してね。新マシンへの挑戦は非常に難しいものですが、まず、新パーツを試すところから始めなければね。そうやって初めて、その後の仕事が見えてくるんですから。
ヴァレンティーノは檻の中の動物なんです。いずれ檻を開ける時が来たら、そばには近づかない方が良いですよ。」


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Sport MEDIASET 2011年09月04日






最近は厳しい状況が多いせいかインタビューでも必ず1回は、ほんの一瞬、くしゃっと顔をしかめるんですが
今回のレース後インタビューではいつもの明るい軽口で、見てる方も安心しました〜。


このまま行ってね!!クリックPrego

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