MotoGP

ロレンソ独占インタビュー前編『指先がなくなった時…なぜか英語で “神さま” って』

モトGP『ロレンソ:No.1の座は失ったけど僕は優秀ライダー』




2011年のシーズンが閉幕し、ホルヘ・ロレンソ選手が幼少時からの念願であったNo.1の座を返上した。
多くの痛手を伴っての結果だった。個人的にはオーストラリア戦で大ケガに見舞われ、また、マレーシア戦でのマルコ・シモンチェッリ選手の不慮の事故にも心を痛めた。事故の際はコースから遠く離れ、TV画面を通じて知らされたのだが、胸に深く突き刺さる悲劇であった。
今は、ピリピリと張りつめた今後…新たに始まる1000cc時代のチャンピオンシップに目を向けている。

完全にリハビリ状態に入っていてヴァレンシア・テストは不参加となりましたが、1月31日からのセパン・テストには万全の体制で挑めそうですね。現在の状況はいかがですか?
「事故後の数週間は、状況を受け入れるのに苦労しました。特に、見た目としては良い状態と言えるようなケガじゃなかったもんですから。でも、これが指じゃなくって手だったら、もっと酷いことになってましたからね。気持ち的にはかなり回復してきたし、ケガ自体の経過は良好です。」

アレックス・クリビーレ元選手が自身の経験から語ってましたが、指のケガと言うのはライダーのやる気を随分とそぐものなのだとか?
「その通りです。フィリップアイランドで転倒した瞬間は別に大したことないって思ったんですが、立ち上がった時に中指が痛み始めて。どうってことないかすり傷程度の指だったんですけどね。それで、すぐにグローブを外したら、別の指の先っぽがなくなっていて骨がすっかり見えていて、ものスゴい出血だったんです。ギョッとなってしまってね。あれはものスゴい衝撃でした。ずっと“おぉ、神様”って繰り返すことしかできませんでした。それも英語でね。どうしてなんでしょうね。」

今シーズンは指に大ケガを負った選手が多かったようでしたが。気づかれましたか?
「以前に比べ、その手のケガが多かったとは思いませんが。メーカー側がその辺を改良するよう新素材に出資してくれてますが、僕らが身につけてるものの中でグローブが最も繊細で、あまり保護ができない物なのは明らかですよね。ライダーって言うのは指をかなり自由に動かさなければなりませんから。」

オーストラリアではストーナー選手が親身になってくれてましたね?
「大丈夫かどうかを気にして駆けつけてくれたのは彼だけでした。立派な態度ですよね。僕の指を見たら、やっぱりギョッとなって、自分にだって起こるかもしれないって…僕らの誰にだって起こるかもしれないことだって分かってましたね。ケーシーとは本当に親しいんですよ。彼のタイトル獲得は、本当におめでとうって言う気持ちでした。今年、彼ほどふさわしい選手は他にいませんから。」

今シーズン終盤のレースに参戦できなかったのは残念でしたね。ヴァレンシアGPではピットに入られてましたが、グランプリをコースの外から見ると言うのはどんなものでしたか?
「いや〜、あの週末はずっと政治家みたいな気分でした。あっちこっちでサインして、ファンの方々からの写真撮影にも応えて。スピーチなんかもして。走りもせずにね。できればコースからファンの皆さんに挨拶したかったんですが、でも、シモンチェッリ選手の追悼に参加するのも重要なことでしたから。きっと彼も気に入ってくれてると思います。」

とても心揺さぶられるものでしたか?
「強く、とても強くね。シモンチェッリ選手はモトGPにとって重要なライダーでしたから。このクラスのスターだったし、とても愛された選手でした。」

シモンチェッリ選手の転倒を見た時のことを覚えていますか?
「あの日は母と一緒でした。僕の世話をしにバルセロナの自宅に来てくれてたんです。二人でTVに釘付けになって、ヘルメットは脱げてはいたけど、どうか無事でいてくれますようにって。でも、何秒か過ぎて、彼が動かないのを見て、これは悪い知らせなんだと分かりました。」

[ 後編に続く ]

(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事: Sport.es 2011年11月20日




最近のインタビューでストーナー選手が「モトGPの選手は憎み合ってる」と言ってたようですが…ロレンソ選手だけは例外なんでしょうねぇ。

ロレンソ選手にしっかり回復祈願クリックPrego
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