MotoGP

ドルナ社長:最新インタビュー前編『ホンダ抜きの世界選手権なんかは?』

モトGP『エスペレータ:メッシのチームメイトになれないのと同様、F1からのオファーはない』

カルメロ・エスペレータ(1946年、バルセロナ出身)と言えば、20年前よりオートバイレース業界のボスとして生きている。
あのエクレストンの友人であり、その後継者とも言われているが、エスペレータ氏自身は現在の職務に集中している。つまり、オートバイ世界選手権をテクノロジー重視ではなくエンターテイメント重視の場に育て上げようとしているのだ。どんな犠牲をはらおうとも…たとえワークスなしで新たな幕を開けようとも。

オートバイ世界選手権が変化の時を迎えようとしているんですよね?
「経済的な理由で、そうなるとは誰も考えてませんでしたね。以前より高額なことにはなりません。同じですね。ただ、現在は金がないから。工面のできる者もいれば、そうでない者もいる。テクノロジーとエンターテイメントのどちらか選ぶ場合の二分法ですよ。
一般大衆が惹かれるのは…特にオートバイレースではライダーの方でしょ。素晴らしいテクノロジーでもって進め、メーカーがそれを活用できるって言うなら、もちろん最高ですよ。だが、テクノロジーのせいでライダーの重要性が低くなってしまうのなら、世界選手権のスピリットに反するわけでね。
初期の頃のレースがどうだったかって?こんな風に言い合ってた者達がいましたよ。“オートバイに乗ったら俺はお前より速い”ってね。排気量も重量も関係なかった。そう言うのは全て、もっと後になってからね…1903年からですよ。同じ物にしよう、制限しようってなったのはね。実のところ現在では、この制限ってやつが基本のように思われてますが。」

後戻りできない地点にまで来てしまったことについて、ドルナにはどんな責任があるのでしょう?
「世界選手権は根本的に、時代と共に歩んできたのです。2006年、驚異的な経済状況の下でレギュレーションを作り、それで5年間やってきた。1000ccから800ccへと移行したのは、メーカーにとってはテクノロジー競争だったからね。その半ばにして世界不況が訪れ、我々が唯一保ってきたのは、その手のマシンに金が投じられるような財源を得ることだけだった。その手のマシンでしか走れなかったのだよ。メーカーが鍵に握り続けてね。走りたいなら高くつくわけだ。それで辞めてしまった者が多くいる。金がなかったばかりにね。
これから新たなシーズンがやって来るが、毎年、景気は悪くなっている。その一方で、我々にレース開催を望んでくる者が大多数なんです。多くの国々と話し合いを持っているところです。で、我々は何を望まれているのか?面白くて、公平なレースですよ。“2気筒だったらレースは無し”なんて言う者は誰もいません。世界最高のマシンに乗った、世界最高のライダーを望んでいるんですよ。」

世界選手権にとってホンダがやっかいな存在になっているのですか?
「いいえ。ホンダは素晴らしいパートナーでしたよ。ショー的に見て最も重要なクラスのマシンを供給してくれていてね。ただ、全てをきちんとこなした者に対し“散々勝ってきたんだから、もうそんなに勝たなくても良いでしょ”なんて言うのは、そうそう受け入れられるものじゃない。ホンダのエンジニア陣のインテリジェンスの方が高かったのか、それとも、より予算があったのか。ただ、他のメーカーはずっと、金が豊富にあったならこうなりたいなぁと思うような状態が本当にやって来るんだと予期していなければならなかった。私はホンダが有利だと言うことに承服できないでいるんですよ。全員を納得させなければならない。一人一人に対し、ピストンを下げることが最良なんだとね。」

同様にF1もフェラーリなしでは存在し得ませんよね。ホンダなしの世界選手権なんて言うのはどうでしょうか?
「その『F1もフェラーリなしでは存在し得ない』ってのは…不適当でしょう。スタートラインとしては、かなり悪い話でしょうな。ホンダなしの世界選手権と言うのもかつてはあったですよ。
20年間もこの仕事を続けてるんでね、“テクノロジー開発ができないなら、うちは走りません”と言われるのに対処できるようにしてるんですよ。嘘ですからね。インディではレースをしテクノロジーの開発はしてないんだから。私はこう返答しますね。“じゃ、どうやって解決しようかね?”と。そうすると、まず、問題があるんだってことになるでしょ。誰も腹を立てないだろうとか、誰も撤退したりしないだろうなんて思ってませんよ。ただ、最悪な事態において私には解決法はあるでしょうね。最悪なのはね、今、あるものだけになること…ライダーだけになってしまうことですね。」

[ 中編に続く ]

(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Marca 2011年12月14日




今回は12/14にスペイン紙に掲載されたインタビュー記事でして…まだまだ続きます。

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