モト2・3『初回テスト、寒さで転倒続出』
寒波が近づいては来ていたのだ。
イベリア半島を襲ったそれはヴァレンシアをも見逃さず、モト2・3クラスの開幕テストが行なわれているリカルド・トルノサーキットでは、凍てついたアスファルトにより例年以上に転倒が続出している。しかし、それほど走ってもいないのに、10名転倒と言うのはひど過ぎるだろう。最も深手を負ったのがマーヴェリック・ヴィニャーレスの従兄弟イサク選手で、足首を痛めバルセロナ帰還となってしまった。その他、もう少しツイていたのはデ・アンジェリス、シメオン、ノイキルヒナー、カリオ、ポンス、ラバット、エスパルガロー、アレックス・マルケス、中上選手ら。
今回は公式タイムが記録されないためタイムシートを重視すべきではないだろう。
モト3クラスで最速タイムだったのはサンドロ・コルテセ選手なのだが、ただ、計測方法からすればあまり喜ばない方が良い。モト2クラスでは最速タイムが2選手(スコット・レディングとポル・エスパルガロ)出てきてしまっているのだから。
スペイン国やスポンサー(この不況の中、奇跡的にもついてくれた)のことを思えば、当サイトとしてはポンス・チームのエスパルガロ選手をトップにしておきたいところだが。
しかも、エスパルガロ選手はテスト初日(全3日間)についての感想もたっぷりと聞かせてくれている。
「コースは気温のせいで、もの凄く難しい状態になってます。アスファルトの温度は最低20度ぐらいが理想なんですが、今は9度もないですね。良い状態で走れたのは午前11時から午後3時ぐらいの間でした。それ以前も、それ以降も危険ですね。僕が転んだのは3時過ぎで、また冷え込んできた頃でした。馬鹿みたいにズルズルと行ってしまって。第2コーナーだったんで、その後、マシンと一緒にボックスへ戻りました。」
寒さに加え、公式タイムが記録されないのも選手らを落胆させている。理由はモト2クラスで使用されているホンダエンジン(4ストローク、600cc)のメンテナンスを担当する『Geo Technology』社から、いまだ初回ユニットが各チームに供給されていないからだ。
「こういう風に走らなければならないのってストレスですよね。実際、どう言う数字が出てるのか分からないんですから。僕はホンダCBR600エンジンを使ってるんですが、そんなに手は入れてないんですよ。だって、意味ないですから…。」とエスパルガロ選手は言う。
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Diario AS 2012年02月09日)
イタリア語の類似記事によると、そのモト2エンジンはカタール開幕戦までは供給されない予定だと…
それからモト3クラスの方では『デロルト』社のコントロールユニットがいまだ全マシンに搭載されていないのだと…
ちなみに、その非公式のタイムシートはこちらです。
タイムシート(モト2)
1. Scott Redding (Kalex) 1’36.5 (giri 53)
2. Pol Espargaro (Kalex) 1’37.0 (giri 47)
3. Claudio Corti (Kalex) 1’37.4 (giri 52)
4. Max Neurkirchner (Kalex) 1’37.5 (giri 38)
5. Esteve Rabat (Kalex) 1’37.5 (giri 43)
6. Thomas Luthi (Suter) 1’37.9 (giri 24)
7. Andrea Iannone (Speed Up) 1’37.9 (giri 27)
8. Simone Corsi (FTR) 1’38.0 (giri 43)
9. Mika Kallio (Kalex) 1’38.1 (giri 26)
10. Johann Zarco (Motobi) 1’38.2 (giri 22)
11. Toni Elias (Suter) 1’38.3 (giri 47)
12. Alex De Angelis (Suter) 1’38.7 (giri 20)
13. Angel Rodriguez (FTR) 1’38.7 (giri 27)
14. Bradley Smith (Tech 3) 1’38.8 (giri 36)
15. Dominique Aegerter (Suter) 1’39.0 (giri 68)
16. Axel pons (Kalex) 1’39.1 (giri 45)
17. Takaaki Nakagami (Kalex) 1’39.2 (giri 40)
18. Mike Di Meglio (Speed Up) 1’39.2 (giri 21)
19. Nicolas Terol (Suter) 1’39.6 (giri 30)
20. Randy Krummenacher (Kalex) 1’39.7 (giri 36)
21. Alexander Lundh (MZ-RE) 1’39.7 (giri 29)
22. Xavier Simeon (Tech 3) 1’40.1 (giri 36)
23. Damian Cudlin 1’40.9 (giri 45)
24. Rattahapark Wilairot (Moriwaki) 1’40.9 (giri 24)
25. Roberto Rolfo (Suter) 1’41.4 (giri 46)
26. Eric Granado (Motobi) 1’41.5 (giri 30)
27. Elena Rosell 1’41.7 (giri 57)
28. Yuki Takahashi (Suter) 1’42.7 (giri 3)
29. Marco Colandrea (FTR) 1’44.0 (giri 35)
S.T. Gino Rea (Moriwaki) (10 giri)
S.T. Julian Simon (FTR)
タイムシート(モト3)
1. Sandro Cortese (KTM) 1’41.6 (giri 39)
2. Alberto Moncayo (Kalex-KTM) 1’42.5 (giri 48)
3. Hector Faubel (Kalex-KTM) 1’42.5 (giri 45)
4. Niklas Ajo (KTM) 1’42.7 (giri 37)
5. Luis Salom (Kalex-KTM) 1’42.8 (giri 30)
6. Danny Kent (KTM) 1’42.8 (giri 43)
7. Miguel Oliveira (Honda) 1’42.9 (giri 35)
8. Zulfahmi Khairuddin (KTM) 1’43.0 (giri 33)
9. Efren Vazquez (Honda) 1’44.4 (giri 30)
10. Brad Binder (Kalex-KTM) 1’44.9 (giri 42)
11. Arthur Sissis (KTM) 1’45.0 (giri 52)
12. Alex Marquez (Honda) 1’45.1 (giri 28)
13. Toni Finsterbusch (Honda) 1’45.2 (giri 10)
14. Adrian Martin (Honda) 1’45.5 (giri 29)
15. Niccolò Antonelli (Honda) 1’45.8 (giri 26)
16. Kenta Fujii (Honda) 1’46.2 (giri 59)
17. Danny Webb (Mahindra) 1’46.5 (giri 36)
18. Louis Rossi (Honda) 1’46.5 (giri 36)
19. Isaac Viñales (Honda) 1’46.6 (giri 18)
20. Alan Techer (Honda) 1’46.7 (giri 40)
21. Jack Miller (Honda) 1’47.1 (giri 35)
22. Alexis Masbou (Honda) 1’47.7 (giri 52)
23. Giulian Pedone (Oral) 1’48.7 (giri 50)
24. Jasper Iwema (Honda-FGR) 1’49.2 (giri 21)
25. Luigi Morciano (Ioda) 1’50.1 (giri 9)
26. Riccardo Moretti (Mahindra) 1’50.1 (giri 13)
S.T. Romano Fenati (Ioda)
S.T. Alessandro Tonucci (Ioda)
S.T. Ivan Moreno (Honda-FTR)
S.T. Maverick Viñales (Honda)
S.T. Marcel Schrotter (Mahindra)
S.T. Jakub Kornfeil (Honda)
S.T. Jonas Folger (MZ)
かなりスマホで見やすくなりました、ありがとうございます!!
ただ常に表示されるフォローミーが…
なんとかなりませんでしょうか。お願いします
ちゃんだるさん、ご指摘ありがとうございます。
ちょっと変えてみましたが、どうでしょう?
他にも何か改善した方が良さそうなところがありましたら、ご意見いただけますか。