モトGP『ロッシ:すべてを誤った』
ランキングを逆から読んでいるかのような…しかしながら、これが(悲しき)現実なのだ。
ヴァレンティーノ・ロッシが12位、モトGP機の中では最下位、後ろにいるのは競争力乏しきCRT機のみ。各数字は事態を悪化させるばかり…PPホルヘ・ロレンソとの差は2秒179で、ヘイデン選手とは約1秒、ドゥカティ勢の最後から2番目アブラハム選手とは0.6秒差で、同選手の2つ下の順位。昨日のロッシ選手が気持ちを軽く立て直したのならば、今日は真っ逆さまに落下したと言うところ。昨シーズンの9位(これとて熱狂的には受け入れられなかった)よりも酷いのだ。
「ミスりましたね…3〜4ヶ所に手を入れてみたんですが…ささいな細かい所でね…良かれと思ってやったのが逆の結果になってしまって。他の選手は若干速くなっていて、うちは明らかに遅くなってましたね。」と、失意のロッシ選手が言う。またもやGP12機が操縦不能の気難しい相棒に戻ってしまったのだ。
「終盤に昨日のセットアップに戻してみたら、良くはなっても限度があるって感じで。マシンへの信頼感がもう皆無になってしまって、そう簡単には戻ってこないんですよ。」
しかしへイデン選手が5位だったことを思えば再浮上も可能なのでは。
「ニッキーが良いタイムを出してましたね。うちの調整とは別の方向を行ってるんですが、もちろん比較検討してみますよ。」
とにかく今は問題をなんとかしなければ…特に、昨日は楽観的でセカンドローを目標にしていたぐらいなのだから。
「グリップのなくなったタイヤでもペースは悪くなかったんだけど、今はもうレースをどう予測していいものやら…別のマシンに乗ってるみたいでね。ウォームアップに向けて案がいくつかあるんで、それが間違ってなければ良いんですが。」
2台のGP12機には若干異なる道を歩ませてきたのだが、どちらも上手くはいっていない。
「ソフトタイヤを1本…予選で最大限に活用し切れなかったとも言えますけどね。無い物ねだりをしてたわけじゃない…ただ、またもやにっちもさっちもいかなくなってしまって。」
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(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年04月07日)
にっちもさっちも…って、あぁぁ、そう言えばロッシってブルドック飼ってましたねぇ…(若い読者の皆さん、すみません、古い話です…)