『イアンノーネ:レース中、右腕の力が抜けてしまった』
★9月3日(土)、シルヴァーストン予選をアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティファクトリー)が8位で終えた。なお、その前のFP4はスピードも出ており、5位だった。
予選後のイアンノーネ選手のコメント。
「FP4に比べ、予選の方がコース上の水の量が多かったんですよ。今回のミスは、電制システムに助けてもらわなかったためですね。去年までは各状況に応じた『自動適応システム』だったんですが、今年はワンメイクCEUなもんだから、マニュアル操作でね。やってる暇がなかったもんだから…そのせいで、予選では良い動きができなかったんです。」
★9月4日(日)、決勝戦でイアンノーネ選手は第14ラップを2位で走行中に、右折コーナーでスリップ転倒し、リタイヤした。
★レース後、イアンノーネ選手のコメント。
「レース中盤、右腕に力が入らず麻痺してしまい、苦戦していました。ああなってしまったら、リタイヤするか、できる限りの状態で走り続けるかの2択しかないんですよね。なんとか回復させようと1周をかなりゆっくり走ってみました。それで、マーヴェリックの後続グループにくっついて行くことにしました。ただ、片腕だけの操縦は難しくて…無理ですよね。通常より1周0.5秒も遅いなんてありえないですよ。
その時点では、なんとか事態を乗り切って、そのまま完走することを考えてました。最終的には調子は上がってきたが、方向転換した時に遅れて入っていってしまったんです。もう腕に力が入らなくて、左腕だけで賄ってたもんですから。
(コーナーに)遅れて入っていってしまったせいで、路面の陥没にすっぽりはまってしまいました。あんなの、次にやっても無理でしょうね。結局、フロントが切れ込んで転倒してしまいました。
片腕走法なんてしてたら何が起きたって不思議はないじゃないですか。うちのマシンはとにかく暴れてたんだし。TVで観てたって明らかだったでしょ。なんとか走り続けようと死にものぐるいで頑張ったが、ああ言う風に限界ギリギリの時って言うのはミスもし易いもんでね。
イタリアに戻ったらMRI検査を受けて、以前、手術をしてもらったミール医師に結果を送ってみるつもりです。どうするかは、それで決めますよ。」
★なお、チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾもレース中盤からの右腕の不調を訴えている。
(2016年09月04日『Motorsport.com』記事参照)
(2016年09月04日『Moto.it』記事参照)
(2016年09月03日『Moto.it』記事参照)
シルヴァーストン入りする前から優勝宣言していたマーヴェリック・ヴィニャーレス選手。
スズキの先輩クリス・ヴァーミューレン元選手は、びくびくピリピリしながらレースを観てたそうですよ。
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【2016シルヴァーストンGPまとめ】[2016年09月07日 Vol. 107]
●ヴィニャーレス有言実行:次の狙いはフィリップアイランド
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ウイングレットの影響でしょうか?
ウィングレットの件は、
ほんとのところはドカに聞いてみないとわからないですね。
FP2でのズームされたスローモーション映像でドカの今回のウィングレットは上下に揺れていました。エアロパーツが風圧等で動いたら非常にまずいと思います。
ウィングレットが水平位置にあるときは、力の方向(ダウンフォース)は真下の方向を向いているでしょう。でもウィングレットが曲がって下がっているとき、力の方向は車体方向にも向きます。右のウィングレットが下がったときは、左側に車体を押す力が働きます。両方のウィングレットが動くと右へ左へ車体が動かされても不思議ではないと思います。
再度、ノーネがトップに立ってからの映像を見ましたが彼の言うようにマシンが暴れているのがわからなかったです。ウィングレットが揺れているのも。ズームされたスローモーション映像でもあればわかったかもしれません。
たぶん小刻みなハンドルのフレがキツかったのかもしれません。右腕の麻痺だからハンドルが左に切れることが多く、右ハンドルを引っ張っり続けたのかもしれませんね。
あくまで想像です。
上の記事でドヴィが力ずくで乗らなきゃならないマシンと言っていますね。
ワークスドカの二人とも腕に異常をきたすのはマシンに問題がありそうですね。