『ロッシ:ロレンソの追い越し批判は小噺みたい』
★9月23日(金)、アラゴン戦FP2でヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハファクトリー)が3位タイムを記録した。
★ロッシ選手は、まず、再燃したオーバーテイク口論からコメントした。
「あのオーバーテイクのことを2週間も話題にしなければならないなら、もう追い越しなんて辞めてしまえばいいでしょう。なんだかもうジョークとか小噺みたいになってきちゃって…」
【しかし、昨日、ロレンソ選手が意見は変えないと…】
「一般的に、オーバーテイクと言うのは遅ければ遅いほど、強引になるわけで。ただ、あの場合はコーナーの20m手前から僕のマシン全身が彼を抜いてますからね。ロレンソは僕のことが目に入ってるのに、こっちの走行ラインに入って来ようとしたんです…僕が膨らむものと思ってね。」
【2人の関係は2010年の時のようになってしまう?】
「ならないでしょ。今の方が良いですよ。2人とも成長し、プロフェッショナルであることはもちろん、以前より大人になったから。2人ともこのチームのことが気に入っていて、一緒に作業をしなければならないことも分かってますから。重要なのは、個人的な人間関係はコース内には持ち込まないってことですよ。」
【これも作戦のうちかも?】
「僕はそれほどピリピリした気分ではないけど(笑)。僕はロレンソのことを最強ライダーだと思ってるし、たとえ苦戦してる時でも敬意を払うべき相手だと思ってます。タイトル争いだけじゃなく、総合2位争いもしてるんだから。もちろん、タイトルの方が重要だとは言え、名誉の問題ですからね。各々、自分の手札で戦っていて…当然、昨シーズン終盤に起きたことを思えば、友達になれるようなものでもないが。重要なのは良い戦いをし続けることだから。」
【話は変わって、去年のアラゴン決勝戦の状態から再度始めたいと言っていたが…】
「ここでの一番のレースでしたからね。あの感じから、また始められましたよ。まだまだ作業は山積みだし、まだ初日だけど、手応えは良かったです。」
【どの辺を改善すべき?】
「コースの全セクターで好調ですね。特に難点もないし、1周タイムも速いし。ただ、数周も走るとタイヤが酷くタレてしまって。タイヤにストレスを与えすぎてますね。」
【レースでは問題だが…】
「ホンダ機は数周走るとかなり速くなってしまうから、大問題ですよ。マルケスとペドロサがそうなんですが、クラッチローもそうですね。」
【ホンダ勢は絶好調と言った風だが…】
「今年はこう言う年なんですよ。こっちのマシンがあっちのより良いとかじゃなく、コースによってヤマハ機が有利だったり、ホンダ機が有利だったりするんです。マルケスは今日、ベストペースでしたよね。その次が僕とダニで。」
【タイヤの問題と言うのは具体的には?】
「7〜8周も走ると、かなり滑り出すんで、マシンが横滑りしてしまうんです。他の選手の後ろにつけば、加速でリアタイヤから煙が出てるのがすぐに分かりますよ。見ごたえはあるだろうが、タイムはかなりロスしてしまう。できるだけタイヤを温存できるようレース距離の方の作業に集中するつもりです。」
(2016年09月23日『Gpone』記事参照)
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