MotoGP

ペトルッチ『当初、GP17開発は負担だった…』2017ムジェッロGP

『ペトルッチ:今日、肩の荷が下りた』

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★6月4日(日)ムジェッロ決勝戦で、ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・プラマック)が3位を獲得し、表彰台で泣いた。

★3日(土)予選1を2位で通過。予選2では2位タイムを記録したが、第5コーナーでトラックの制限を超えて走行したため無効となり、グリッド9位スタートとなった。

★ペトルッチ選手のコメント。
「レース序盤はけっこう落ち着いちゃってたんですよ。それで、その後、かなりプッシュしなければならなくなって。トップ3人組まで追いつくのに苦労しました。慌てないよう心がけてました。トップ3人組も、ある時点ではそんな感じでしたよ(冗)。
それで、いっちょう前に出て、どうなるもんか見てみようかって思ったんですよ。まず、ヴァレ(ロッシ)を抜き、それからマーヴェリック(ヴィニャーレス)も抜いて、アンドレア(ドヴィツィオーゾ)のかなり近くまで接近しました。アンドレアが凡ミスをしたんで、カッカしてるかなぁって思ったんですが、カッカしてたのはこっちの方でね。コーナー2ヶ所抜けたところで(笑)、こっちはタイヤも息も上がってるって気づいたんですよ。」

【2位に浮上したものの、ヴィニャーレス選手は諦めなかった…】
「攻めて来ることは分かってました。レースの間は、何がどうなって行くかなんてことは考えないようにしてたんですよね。キツいとか期待してるとか、そう言ったものは脇に避けておかなければならなかったんで。結局、僕とドヴィで良いレースをしたし、ドゥカティにもファンの皆さんにも良い贈り物ができました。」

【予選後の腹立ちが励みになった…】
「昨日はそそっかしいことをしてしまって、もうがっかりなんてもんじゃなかったですよ。ペナルティを喰らうなんて思ってなかったんですよねぇ。他の選手も同じ所を走ってたから。まさかレースディレクションがあんな厳しい処罰をしてくるなんてねぇ。結局のところ、自分が速いってことは分かってたんで、序盤ラップが鍵でした。まぁ、終盤ラップがキツかったってわけだけど…特に、ヴァレ相手のディフェンスがねぇ。個人的には2位の方が良かったけど…まぁ、同じことですかね。」

【これで雨の日だけじゃないってことが証明できた?】
「ちょっと雨が降ろうものなら上位候補に挙げられるんで、プレッシャーでした。これからは『晴れの日もだよ』って言えますね(笑)。
今回の表彰台で気持ちが軽くなりましたよ。戦闘力の高いマシンで前に出られることを証明したから。ウェットだけじゃなくね。当然のことながら、3位は優勝とは別物だけど、でも、嬉しいですよ。このドゥカティ機(GP17機)に乗ってるせいで、やることが山積みで容易じゃないんですよ。常に試す物がどっさりあって、他の選手よりも走り込んで行けないし。今日やっと、肩の荷が下りました。」

【ゴール後の心境は?】
「本当にレースが終わったのかどうか考えてました。ある時点では、『今、目が覚めたら日曜の朝なんだよなぁ…』なんて思っちゃったりしてね(冗)。本当に3位なのか、何度も何度もスクリーンを見て確認しました。ちょっと涙まで出てきてしまって。泣かないように努めて…地元テルニからファンもたくさん来てくれてたし、バールの飲み仲間なんかも来てたんで。レースで僕を観るため、昨夜は野宿してたんですよ。表彰台に上がれたんで、お返しはできました。」

【この表彰台は誰に捧げる?】
「パオロ・カンピノーティ氏ですね。戦闘力の高いマシンに乗せてくれたんで。それから、ドゥカティとフランチェスコ・グイドッティ氏(チームマネージャー)、サーキット外の某友人にも。ヴェルガーニさんと、チェッカレッリ医師のことも忘れちゃあいけない。あと、うちの兄貴と、友人らと。たくさんいるんですが、特にフェデリコ・カッペッリにはヴァカンスに連れてってやるって約束してたんで。今回は実現させないと(笑)。」

【スタート前、プレッシャーはあった?】
「ヘレス戦の時からずっと、カンピノーティ氏が『ムジェッロでプレゼントをしてくれよ』って言い続けてたんで。でも、買えるようなものじゃないですからねぇ(笑)。うちにとっては今回が正真正銘のホームレースじゃないですか。チームの本拠地から数キロってとこだし、ドゥカティも近いし、僕もここから2時間ほどの所に住んでるんだし。」

【今度はペトルッチ選手が『何かプレゼントをしてよ』って言ってみる?】
「来年もオフィシャルマシンを1台…だけですね。」

【開発作業も手がけなくてはならないが…】
「当初は負担でした。それで時間を取られてたから。でも、いまやレースで速いってとこを証明できたわけだし。GP17機に乗るってことは、こう言う作業をしなければならないんだと、去年から分かってたしね。今週末は最初っから速いって分かってたし、実際、そうだったでしょ。」

【もし1列目スタートだったら?】
「多分、こんなに苦労しなかったでしょう。上位3人組まで追い上げていくのに、本当に消耗してしまったから。おそらく、タイヤももう少し温存できただろうし。でも、マーヴェリックの前でゴールできたかどうかは分かりません。2015年に彼がスズキからデビューした時は、しょっちゅう競り合ってたんですよ。たいがい、勝つのはあっちでねぇ…。今日もそうだったでしょ(笑)。」

(2017年06月04日『Gpone』記事参照)


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