『ロッシに引退をたずねるのは侮辱だ』カルメロ・エスペレータ

『エスペレータ：ロッシに引退をたずねるのは侮辱だ』

★1991年よりドルナ代表を務めるカルメロ・エスペレータ氏（71才）は、この夏の休暇中、アンダルシアの丘でゴルフを楽しんでいる。
なお、休暇直前までは7月初旬のスペイン選手権（CEV）ヴァレンシア戦を訪れ、その後、フィンランドのサーキット『KymiRing』の視察に行っていた。

★エスペレータ氏のコメント。

【昨年は9選手がレース優勝を果たし、今年は4選手が10ポイント差でタイトル争いをしているが…】
「私は多くの選手がレース優勝するかどうかには興味ないんですよ。1人、強くて面白いのがいてくれればね。まぁ、数年前のレギュレーション改革が正しかったってことが証明されましたよ。」

【ヤマハ・ホンダ・ドゥカティが2勝づつしてるから…あとはスズキだけ？】
「スズキもそうだし、あとアプリリアとKTMもね。アプリリアなんかは、かなり接近していけるってところを見せてましたね。信頼性に問題があるようだが、それでも前の方で戦っているでしょ。
スズキはリンスのケガが大きかったんでしょうねぇ。1台だけでレース参戦していくのは容易なことじゃないから。現在のレベルならば、1メーカー、少なくとも4台は参戦させた方が良いってことが実証されたでしょう。」

【2018年はヴァレンティーノ・ロッシにとって最後の年になるかも…】
「ヴァレンティーノに関しては、戸籍の年齢だけでそう言う風に訊かれてもねぇ…どう答えていいものやら。
フランス戦では2位では駄目だって優勝を目指して転倒し、次のオランダ戦では優勝してみせた選手なんだから…それが『いつ引退するか？』なんて訊かれたってねぇ。
私が彼にモトGPチームを作るようオファーを出したって噂になっているようだが、そんな話はしたこともありませんよ。総合順位トップ4の1人に『いつ引退するか』なんて訊くのは、もはや侮辱と言ってもいいんじゃないんですか。
ヴァレは破格ライダーですよ。そして、彼に影響されて他の選手も破格ライダーになっているんです。」

【ドゥカティに移籍したホルヘ・ロレンソが不調だが…】
「今でも素晴らしいライダーですよ。今年、2レースで首位走行を果たした選手のことを、大きく引き離されてるなんて思いませんね。
あらゆるスポーツにおいてメンタリティとは重要なものだが、モトGPは特にそうですね。ホルヘはマシンに対しての信頼感を取り戻さなければ。」

【各クラス、スペインvsイタリアの戦いになってきているが…】
「ちょっとサッカーのブラジルvsアルゼンチンみたいな感じでね。ただ、我々は他の国々とも上手くやってますけどね。
シルヴァーストンGPでは2018年実施の『British Talent Cup』に向けて選抜を行う予定だし、アジアからも興味深い選手が多く出てきてます。
スペインとイタリアは良いお手本でしょう…他の国が追随すべきお手本ですよ。そうしてくれないようなら、こっちの方からそうしますよ。」

【来年はタイGPが加わり、2019年にはフィンランドGPが加わるかも？】
「早々に全20レースに増やすことはできないが、理想的なのは全22レースですね。」
（※現在は全18レースです）

（2017年07月20日『La Gazzetta dello Sport』記事参照）
（2017年07月20日『Motorsport.com』記事参照）

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アジアでの新人ライダー発掘については、今年5月にアルベルト・プーチさんが、こんな風にコメントしてました。
「（マルケスやヴィニャーレスのような選手が出てくるかは）分からないが、地盤を築けば可能性は出てくるでしょ。
どのぐらいの可能性があるかは…低いでしょうね。アジアでも、その他の地域でもね。物凄い若手が出てくるのは本当に難しいでしょう。4輪で速いのは多いが、2輪は本当に難しいから。物凄い才能のライダーが出てくるのは難しいですね。ただ、頑張ってやっていきますよ。少なくとも、発掘は続けていきます…ササキ（アユム）やトバ（カイト）らにやってきたようにね。あとは、自分自身でポテンシャルを伸ばしていって、（世界選手権で）それが分かるでしょう。」
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