MotoGP

ペトルッチ『一番おもしろいライバルはクラッチロー』

『ペトルッチ:一番面白いライバルはクラッチロー』

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★ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・プラマック)が7月18日から3日間、ミザノのプライベートテストに参加した。

★ペトルッチ選手はテスト前日、イタリアラジオ番組『Radio Deejay』に出演し、次のように語った。

【現在、夏季休暇中で、次のレースまで随分と間があるが…】
「そうですね。けっこう長い休暇でね。6月はレース三昧だったから…5週間で4レースでしょ。ただ、僕らの休暇はもうお終いで、明日からミザノで3日間テストなんですよ。」

【レースがない時って、何してるの?】
「フィジカルトレーニングをたっぷりやってますよ。モトGP機には乗れないから。毎日、専属のトレーナーについてます。そして、そのトレーナーから、ヴィアレッジョにある『Formula Medicine』って言うライダー専門のクリニックに指示が出されるんですよ。
特に、ジムでのトレーニングをやってるんですが、でも、重量挙げはしません。体格は十分でかいんでね。でかいと制限になってしまう時もあるから。僕なんかは、できるだけ体重を抑えないとならないんですよ。今、だいたい80kgってとこなんですが、ヴァレンティーノ(ロッシ)と同じぐらいの身長なのに12kg以上重いんですからね。」

【ドヴィツィオーゾら多くの選手が前腕の手術を受けているが…】
「筋膜切開手術って言うんですよ。ドヴィツィオーゾはしてましたね。僕はしないけど。筋肉に膜があって、それが上手く機能するように切開するんですよ。僕はしなかったですね。」

【モトGP機に乗れない時は、どんなトレーニングをするものなの?】
「問題はマシンがだけじゃなく、タイヤもなんですよ。信頼感って言うのは一朝一夕でつかめるもんじゃないから。(ブリヂストンからミシュランに)変わってから2年間、なんとか取り繕ってきたけれど、ベストな状態ではなかったから。まるでスケートリンクを走ってるみたいでね。今はずいぶんと落ち着きましたよ。」

【話は変わって、ハードブレーキングって何を目印にするの?】
「通常、50mおきに目印があるんですよ。縁石や路面上のラインも利用できるし、ただ、いつも使えるってわけでもないんです。燃料満タンの時とか、タイヤが新しい時とかね。もしくは、予選のタイムアタックとか、レースに向けてマシンを調整中の時とか…いつも同じじゃないんですよ。」

【TVゲームでトレーニングする?】
「最近は、シミュレーション用にプレイしてるけど、4輪の方ですね。サーキットは2輪用だから、役には立ちます。」

【モトGP機のトランスミッションやブレーキについて聞きたいんだけど…】
「トランスミッションは左側にあって、でも、市販機とは逆向きに使うんです。ブレーキの方は…フロントブレーキは右側で、リアブレーキは足のは右で、手のは左にあります。手で操作するリアブレーキは親指で動かして、特に右折コーナーで使います。マシンを倒した時は足のブレーキが使えないから。」

【レインレースが得意だが…】
「ウェットコンディションだと、いつだって走りやすかったんですよ。モトGPクラスに昇格した時のマシンは、ドライコンディションでの戦闘力がいまいちだったんです。でも、ウェットだと然るべきリズムで強い走りができたんですよね。」

【今年は表彰台を2回獲得してるが…】
「ムジェッロでは優勝を狙ったんですが、本当に限界ぎりぎりで走ってたんですよ。ドヴィツィオーゾを抜こうと思ったら、もう、なにか不可能なことでもしなくちゃならないって感じでね。それで、3位が精一杯だなって納得しました。アッセン戦でも優勝を狙ってみたんですよね。あの時は、ヴァレンティーノと良い戦いができましたねぇ。」

【最も面白いライバルは誰?】
「クラッチローが面白いですよ。パドックでもトラックでも実に表情豊かと言うか。他の選手に抜かれたり膨らんでしまったりすると、首を左右に振って、なんか動揺してるんですよ。見ていて面白いけど、なに考えてるんでしょうねぇ。」

【話は変わって、ムジェッロでは時速350kmまで出るようだが…】
「本当に、ムジェッロは時速350kmまでいくんですよねぇ。ただ、後輪だけでそのスピードなんですよ。あの辺りはウィングなしだとマシンは浮いてしまってるから。
例えば、ザクセンリンク予選はウェットだったけど、直線コースで前輪はまったく接地しなかったですね。でもね、トラックを時速350kmで走るより、一般道を時速200kmで走る方がよっぽど危険ですよ。
僕はスクランブラーを1台持ってるけど、時速90km以上は出しませんね。」

【ムジェッロでモト2優勝したマッティア・パジーニについては?】
「リッチョーネ出身で、僕ら友達なんですよ。最強ライダーですよね。有名な話だけど、マッティアは右腕に問題があるじゃないですか。彼のマシンって、ブレーキとクラッチが左側に付いてるんですよ。
ムジェッロ戦では物凄い競り合いレースで優勝してねぇ。あれはね、世界中が『いったいどうやって、あんな操縦ができるんだろう』って不思議がってると思いますよ。僕らだけじゃなくね。」

【レース時の食事については?】
「レースの2時間前に食べます。通常、玄米とツナ、鶏の胸肉、バナナ1本ですね。」

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(2017年07月18日『Motogramprix』記事参照)
(2017年07月17日『Gpone』記事参照)


パジーニ選手が優勝した時、故シモンチェッリ選手のお父さんがしみじみ言った一言は?
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これでプラマックにミラー選手が入ったら、ペトルッチ選手はもっとクラッチロー選手とお近づきになるんでしょうねぇ…
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