MotoGP

モルビデッリ『ロッシは凄い』

『モルビデッリ:ロッシって凄い』

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★今年、モトGPクラスに昇格したフランコ・モルビデッリ(ホンダ・マークVDS、VR46ライダーズアカデミー)が先のバルセロナGPの最中、次のように話していた。

【ここまでのシーズン前半を終えた感想は?】
「良い前半戦でしたね。オースティンの1戦以外は毎回ポイントも獲得できたし。ここまでの出来具合には、けっこう満足してます。
もちろん、ファクトリーマシンのような馬力がないことは分かってるけれど、トップ12入りできるよう戦っていきますよ。」

【モト2からモトGP昇格では、どの辺が難しい?】
「色々な事をまとめて、作業すべきパラメーターがかなり多いんですよ。全てが本当に複雑になっていていて。でも、かなり上手く適合できてますよ。このまま頑張っていかないと。」

【ムジェッロでは予選2に直行し、レースでは首位と26.644秒差の15位だったが…15位タイムとしては歴代4位となるが…】
(※歴代1位は2018年カタールのアブラハム[+23.287]、2位は2017年アラゴンのラバト[+26.082]、3位は2017年フィリップアイランドのロレンソ[+26.168])
「つまり、今年のモトGPクラスはかなり拮抗してるってことでしょうね。強い選手が大勢いて、前に出るのは至難の業だから。毎回、挑戦してるんですが、トップ6入りできればなぁと思ってるんです。本当に難しいんですけどね。」

【モルビデッリ選手を追随しているバニャイア選手にもインタビューしたのだが、来年はVR46ライダーズアカデミーの生徒2名がモトGPでヴァレンティーノ・ロッシと戦うことになるが…】
「いまいま始まったことじゃないから。いつも戦ってるし。トレーニングでもやってるし、お互いのことは良く分かってますしね。
世界選手権と言う場で彼らと戦うのは、また格別ですよ。もっと凄いから。」

【今後のことについては、はっきりしている?】
「様子見してるってとこですかねぇ。うちのチームがどうなって行くのか、様子を見てるところです。内部的には若干変わったんで、どう言うバランスになるのか理解していかないと(※ミハエル・バルトレミーチーム代表が、マルク・ファン・デル・ストラーテンチームオーナーと決裂し、辞職した)。
ちょっと変化があったんで、今後、どう機能していくのか理解していかないとね。」

【オートバイに乗ってる時は、そう言った問題は忘れてしまうもの?】
「すべて忘れて常に全力投球するものでしょ。うちのパフォーマンスは以前のままだから、現在のチーム内のゴタゴタはリザルトに影響してないと思いますけどね。」

【チームメイトは、昨年、モト2でチャンピオン争いをしたトーマス・ルーティだが…】
「トムとは、去年はモト2でタイトル争いをし、今年はモトGPで他の新人ライダーと共にルーキー・オブ・ザ・イヤー争いとなるわけでね。
チームメイト打倒は常に重要なことだから。」

【ロッシ選手は39才で、いまだにトップクラスにいるが…】
「凄いですよね。ヴァレは凄いですよ。どんな状況でも最大限の力を引き出すことができるから。最大限以上の時もあるし。
『噛ませ犬』やら『オワコン』呼ばわりされる度に、いつだってギリギリのところで扉をこじ開けて滑り込んで行くんです。
もうね、本当に凄いですよ。あの対応の仕方は、ただただ学ぶべきって感じでね。毎日、驚かされてます。」

【違いを生み出そうって言う情熱が凄いの?】
「ヴァレの情熱は本当に凄いですよ。ただ、それだけじゃないです。『武器』の使い方が本当に上手いんですよ。水彩絵の具でモナリザを描いてるみたいな感じなんですよ。」

【バニャイア選手はモト2総合首位、ベッツェッキ選手はモト3総合首位…2人ともVR46ライダーズアカデミーの生徒だが…】
「良い感じですよね。2人とも素晴らしいチャンピオンシップをこなしてますよ。これからデリケートな時期に入っていくわけでしょ。ここからグッとくるんじゃないんですか。」

(2018年06月20日『Motograndprix』記事参照)


今年のモトGPタイトル争いは、もはやマルケス勝利で決まったのか?
いやいや、マルケス選手はロッシ選手の安定性を脅威に感じるべきと言う意見も出ております。
詳しくは、こちらでどうぞ。

2018バルセロナGPまとめ その1 ドゥカティ&ホンダ[ 2018年6月23日 発行 Vol. 192

●マルク・マルケス
・気持ちより計算を先行させた退屈レース
・今回のロレンソは何が違ったのか?
・タイトル争いの行方はもう決まった?

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