ペトルッチKTMテック3移籍の舞台裏：エルヴェ・ポンシャラル

『ポンシャラル：ペトルッチKTMテック3移籍の舞台裏』

★6月25日、KTMが2021年に向けての選手ラインナップを公表し、ファクトリーチームはビンダー＆オリヴェイラ組、プライベートのテック3チームはペトルッチ＆レクオナ組となった。なお、4選手とも同レベルのRC16機に乗る予定である。

★ドゥカティファクトリーから移籍するペトルッチ選手はポル・エスパルガロ後任と目されていたため、プライベートチームへの加入は物議を醸している。

★テック3のエルヴェー・ポンシャラル氏（チームマネージャー）が、次のように話した。

「ポル離脱が決まった際、我々全員でどうすべきかを考えたんですよ。
数週間前にピット・バイラ（モータースポーツ・ディレクター）が、目標は所属している4選手を残留させることだと公言していましたしね。
だから、ポルが新たな挑戦に向けて旅立つことを決めた際、残りの3選手（オリヴェイラ、ブラッド、レクオナ）が残留することは明らかだったんです。この3選手はまさにKTMライダーなわけで…KTM機のDNAを持って生まれ育ったようなものだから。
それで、4番目は経験豊富なライダーにしようってことになった時、めぼしい候補はそれほどいなかったんですよ。」

【まず、バイラ氏が並列4気筒マシンに慣れたライダーは却下したとか…】
「それで、カル・クラッチローとダニーロ・ペトルッチ、アンドレア・ドヴィツィオーゾの名前が挙がったと言うわけです。
これが主な候補で、バイラが交渉役に当たっていました。私も相談はされたが、決めるのも、ボスであるステファン・ピエラ（KTMのCEO）に報告するのもバイラの役目でした。」

【ペトルッチ選手が面談のためオーストリアまで来たそうで…】
「KTMでは、こちらのプロジェクトを心底信じてくれるライダーを探していたんです…ただ、単純に仕事を探しているライダーではなくね。だから、ダニーロの話しぶりや姿勢を見て、バイラもマイク・レイトナーも気に入ったようでしたね。」

【しかも、ペトルッチ選手と言えば、2019年ムジェッロ戦で優勝もしているし…】
「マルケスやドヴィツィオーゾに最終ラップで勝つには、普通のライダーでは無理だから。たった1度きりとは言え、やはり、能力と度胸、洞察力を兼ね備えた特別なライダーでなければ無理ですからね。
昨年は総合6位で、しかも、なかなか興味深いマシンに乗っているわけでしょ…V4エンジンのね。（KTM機についての）ダニーロのコメントは、けっこう興味深いものになると思いますよ。」

【ペトルッチ選手がテック3に加入すると聞いた時は驚いたそうで…】
「今まで、うちは若手ライダーにモトGPクラスを学ばせると言うことに挑戦してきたが、今後はモトGPレースで優勝を経験しているライダーと組むわけだから、これもまた一つの挑戦でしょうね。
そう言う選手が居心地良く走れるように…100％ファクトリーチーム同様のサポートを受けていると言う気持ちになれるようにし、マシン開発に向けてエンジニア陣と上手く作業できるように手助けしていくわけですから。
うちにとっては、なかなかエキサイティングな任務となるでしょう。不安な気持ちもあるが、しかし、大変に誇りに思っていますよ。」

MOTOGP – #HervePoncharal riassume i contorni della vicenda #DaniloPetrucci. Dalla stagione #MotoGP 2021 vestirà i colori Tech3 ma con una #KTM RC16 factory.@MotoGP @Tech3Racing @Petrux9 @KTM_Racing https://t.co/0OdXi95q5m

— corsedimoto (@corsedimoto) July 1, 2020

（参照サイト google 翻訳：『Corse di moto』）
（Photo：Instagram）

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