中上貴晶『マルケスがNo.1、エネルギーをもらっている』2020テルエルGP

『ナカガミ：マルケスがNo.1、エネルギーをもらっている』

★10月24日（土）、テルエルGP予選でタカアキ・ナカガミがPPを獲得した。

★日本人ライダーのPP獲得は2004年のマコト・タマダ以来、久しぶりのこと。

★ナカガミ選手のコメント。

「明日は前に誰もいなかいから、視界がすっきりして良いですね（冗）。
誇りに思ってます。PP争いができるとは思ってませんでした。1列目は充分だと思うんですが。1分46秒台で走れたなんて素晴らしかったですよ。とにかく幸せです。」

【どうやってこんなに改善できたの？】
「FP1から好ペースだったのが驚きで…マシンに何も手を入れてなかったもんですから。完全に前回のレースのままなんですよ。
唯一違うことと言えば、リアのミディアムタイヤを使えるようにしたことで、上手くいきましたね。レース用タイヤはまだ決めてませんが。」

【レースに向けての作戦は？】
「もう決めてます。好スタートが切れたら良いんですが…第1コーナーを首位で抜けられたら、そのまま逃げ切ります。終盤は引き離して、上手くコントロールしていけたら良いんですが。
ただ、他のライダー陣がそうはさせてくれないだろうし…特にリンスとモルビデッリですよね。」

【実際、阻まれてしまったら？】
「別の…秘密の作戦も用意してます。今は言いませんけどね（笑）。もちろん、夢は優勝ですが、いちばん重要なのはリザルトのことを考えすぎないことですね。とにかく、楽しんでいかないと。
ホンダと契約更改する前はちょっとプレッシャーを感じてたんですが、今はすっきりしているんで、今、この時を堪能した方が良いですよね。」

【総合首位のミール選手と29ポイント差だが、タイトル争いのことも考えている？】
「そう、まだタイトル争いに加わってるんですよね。けっこう安定してたから。毎回、トップ10内でゴールしてたんで。
でも、とにかく、表彰台獲得を優先していきたいと思ってます。今まで総合順位のことは考えないできていて、レース後も何位になったのか確認したりしてないんですよ。他の選手になんと言われてるのかも耳に入れてないし。」

【マルケス不在によりタケオ・ヨコヤマ（マネージングディレクター）がかなりサポートしてくれているようだが、けっこう影響ある？】
「タケオさんが頻繁に来てくれるようになり、僕の手助けをしてくれるようになってから、ホンダHRCのサポートをひしひしと感じてます。
僕のマシンにはサスペンション以外、大きな改良な加えられていないけれど、タケオさんからマルクのデータを見せてもらい、違いを説明してもらったんですよ。
それに合わせるように頑張って…簡単ではなかったですけどね。少しづつ、マルケスの操縦スタイルが分かるようになってきたんです。」

【上手くいったと言うわけで…】
「頑張ったんで。僕もチームも諦めなかったんですよ。うちはファクトリーではないし、マシンもそうじゃないんですけどね。
もし、今日、マルクがいたら、彼がPPを取っていたでしょう。僕にとっては相変わらずNo.1ライダーですよ。大いにエネルギーをもらってます。」

【あとは優勝を目指すのみ？】
「すべてを完璧にしようと思ったら、道を見失うばかりだから。明日は僕にとって本当に大切な日になるでしょう。とにかく操縦に専念していきます。好ペースを刻めることは分かっているんで。FPセッションでのパフォーマンスが出せるようにしないと。そうすればリザルトは出てくれるだろうし。通常、僕は序盤でロスして、終盤で追い上げて行ってるんですよ。だから、1列目スタートは助けになってくれるでしょう。」

【ジンクスなどは？】
「何年か前まではけっこうあったけど、何か忘れたんじゃないかって考えたりして時間を無駄にしてしまうんですよ。今はずいぶん少なくなりましたね。ヴァレンティーノ（ロッシ）みたいに、色々なことはやってません（笑）。
グローブやブーツは、まず、右から履きます。インナーも右から手足を入れて…。そんなもんですかね。」

Nakagami: "Confrontarmi con Marc Marquez mi dà energia, è il numero 1": "Dopo il rinnovo con Honda mi sento libero, devo solo pensare a divertirmi. Il campionato non è la mia priorità, lo è salire sul podio" https://t.co/Qvad2jPBzY pic.twitter.com/MVfRb77KHO

— gpone.com (@gponedotcom) October 24, 2020

（参照サイト：『Gpone』）
（Photo：Twitter）

なぜホンダ機が乗りやすくなったのか？って話は、note『アラゴンGPまとめ』でどうぞ！