マルク・マルケス『レース完走できない可能性もある…』2021ポルトガルGP

『マルケス：レース完走できない可能性もある…』

★4月17日（土）、ポルトガルGPでマルク・マルケス（ホンダファクトリー）がFP総合15位となり、予選1を首位で通過し、予選2では6位だった。

★マルケス選手のコメント。

「FP3ではけっこう慎重に走って…転倒が多発してましたからねぇ。昨日より順位が落ちてしまったのは偶然ではなく…落ち着いて走るようにしてたんですよ。」

【心身ともに、どんな状態なの？】
「身体の方はキツいです。ただ、マシンへの信頼感は昨日より良くなってますね。昨日はステファン・ブラドルのベースセッティングのみで走ってたけど、今日は自分のスタイルに合わせるよう手を入れてみました。極端なことはしてないですよ…もう少しマシンが走りやすくなるようなことを、ちょっとしてみただけで。FP4で大きく前進できたのは、偶然ではないんで。特に、操縦の感触が良くなったんですよ。
レースは、はてなマークですけどね。楽しんではいられません…苦労することになるでしょうね。」

【絶対に完走はできる？】
「身体は100％じゃないけど、完走はできると思ってます。ただ、ピットボックス帰還の可能性もあるんですよ…低い可能性であって欲しいとは思ってるんですが、ゼロではないから。リズム次第ってとこですかねぇ。リズムが上がれば上がるほど、無理しなくてはならないんで。
明日のウォームアップはあまり走り込まないつもりです。ただ、セッティング面においてもう一歩前進したいところなんですよ。でも、レースに向けての体力温存も大切だし。
あと、状況もうかがっていかないと。体力的に限界ならば、ピットボックスに戻るでしょう。どちらにしろ、僕の総合順位はそれほど変わらないだろうし。」

【マシンは去年とはかなり変わってる？】
「一番大きな違いは、マシンに乗ってる時の自分のポジションですね。左折コーナーは走りやすいけど、右折の時の身体のポジションであたふたしてしまって。フロントタイヤを思ったようにプッシュできないんです…長いコーナーでは特にそうですね。ただ、マシンに乗っていて、どうすれば良いかは分かってるわけだから。単純に体力・腕力の問題なんですよ。身体の動きが以前とは違ってしまってるんで。
ここのトラックは右折コーナーが多いんで助かります。まぁ、こんな感じだろうとは思ってましたけどね。」

【医師陣と話してみた？】
「はい。都度、話し合って、毎日、比較検証もしてます。昨日、『土曜日の方が大変だよ』と言われたし、あと、『日曜日はエネルギーが落ちるだろう』とも言われてます。
それから、かなり長い間、特定の筋肉をあまり使ってないんですよ…オートバイに乗る時だけに使う筋肉なんで。
とにかく、こうして此処にいれて嬉しいです。色々と順調に行ってくれてるし。折れた骨が安定してるかどうかってことが重要で、あとは時間と共に良くなっていくだろうから。」

【予選6位については？】
「真の順位ではありませんからねぇ。今の僕の操縦ぶりを思えば、なぜこの順位なのか分からないんですよ。
チームは本当に良くサポートしてくれて、マシンが僕のスタイルに合うようにしてくれてます。その辺が鍵になりましたね。」

【予選1ではタイムを上げるのにミール選手を後追いし、ミール選手からは『僕の邪魔をしていた…モト3だったら処罰されるだろう』と言うコメントが出ていたが…】
「邪魔はしてないですよ。予選1の1回目走行で、僕は通常より2〜3秒遅かったので、タイムを上げるのに誰かに引っ張って貰う必要があったんですよ…ちょっと探っておきたいことがあったもんだから。
そうしたらミールが…現チャンピオンがやって来たと言うわけです。僕もこれまで予選では何度となく後追いされてきてるんで、そう言う風にやってみたんですよ…2輪レースって言うのは、こう言うものですからね。

（参照サイト：『Moto.it』）

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