MotoGP

『ドゥカティの過ちは、マルケスの代わりにロレンソを取ってしまったこと』アルベルト・べルガーニ

『ヴェルガーニ:ドゥカティの過ちは、マルケスの代わりにロレンソを取ってしまったこと』

★ダニーロ・ペトルッチ(KTMテック3)のマネージャーことアルベルト・ヴェルガーニ氏(61才)は、25年間、『Nolan』の社長を務めた後、現在はミラノで『Opinion Leader』社を運営している。

★7月27日、ヴェルガーニ氏が次のように話した。

[ 中編はこちら ]

【今年のドゥカティ機は各トラックで好調だが…最後にタイトルを取ったのは2007年のケーシー・ストーナーで…】
「最後にタイトルを取ったのは、10年前、SBKのチェカですよ。
ストーナーもチェカも、私は関わりがあってね。まぁ、ストーナーの方は、ヘルメットが『Nolan』だったと言うだけなんだが。
ジジ・ダッリーニャは二輪レース業界のエイドリアン・ニューウェイ(四輪レースエンジニア)みたいなもので…とにかく、発明しまくるんですよ。
今年は新しい選手2名を抱え、本格的な流れにはならないのかと思っていたら、実に好調じゃないですか。将来のチャンピオンになりそうな若手がずらりと並んでいるし。
ドゥカティの過ちは、マルケスの代わりにロレンソを取ってしまったことですよ…2016年にマルケス獲得のチャンスがあったのにね。
当時、リヴィオ・スッポ(ホンダHRCの元チームプリンシパル)が、よく言っていて…『マルケスは満足してないから、いまだホンダと契約更改をしようとしない…離脱の恐れがある』とね。
マルケスはストーナー同様、マシンが100%の状態になってなくとも、自分でそれを100%にできるライダーなんですよ。ロレンソは違いますからね。
あと、ドゥカティはツイてもいなかった…マルケスはドヴィよりも上で、なおかつ、ツキにも恵まれていたから。
ただ、現在のドゥカティは実に良い仕事をしてますよね。」

【ケーシー・ストーナーについては、どう思う?】
「彼は変わった性格でね。いつだか、『Nolan』じゃなく『X-Lite』のブランドを付けさせようと思ったんだが、本人にとってはどうでも良いことで、知る気もないって感じなんですよ。『嫌だね…』って言って。
契約に関しても変わっていて…契約更改なんかはね、こう言ってくるんですよ…『そっちで好きなように書いてくれれば、僕はOKだから』って。そう言う人間を騙すことなんてできないでしょ。
ストーナーの方から額を提示してきたことは、一度もないですね。
おそらく、本人が自伝に書いていたように、250ccからモトGPのチェッキネッロのチームに昇格した際、私は2年契約にしていたものを破棄し、金額を2倍にして始めさせたからって言うのもあるんでしょうね。
あれ以降、私の方からの提示については、彼にとっては何でもOKだったのでしょう。」

【ストーナー元選手のことは、本当に思い出深いようで…】
「当時、ストーナーの父親から息子を説得してくれないかと頼まれたんですよ…ほら、ストーナーは2011年にタイトルを取り、その翌年に引退を決めてしまったじゃないですか。しかも、3000万ユーロ(約39億円)もの、ホンダとの2年契約を棒に振ってね。
あの時はスッポからも説得してくれるよう頼まれました…彼はチャンピオンライダーであり、ホンダには必要なのだからと…。ただ、説得はしてみたものの、ストーナーは『金なんてどうでもいい…僕は決めたんだから』と言うばかりでね。
ロレンソの金への執着っぷりを思うと、ストーナーは稀なタイプですよ…立派でねぇ。
そして、あの走りっぷりと言ったら…2008年のアッセン戦でメランドリが自分とストーナーのテレメータを見た後、私にこう言ってきたんですよ…
『よく分からないんだ…ストーナーがやってることは理屈に合わないと言うか…あるコーナーを1速で回ったとすると、次の周回は同じ所を2速で走るんだから』とね。
メランドリだって、その3年前にはモトGPの総合2位になった選手なんですよ。それでも、まったく理解できないって言ってたんだから。」

[ 完 ]

(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram

ドヴィツィオーゾはヤマハからモトGP復帰したがってるんだけど…っては、note『ロッシ&ドヴィツィオーゾ去就まとめ』でどうぞ!

POSTED COMMENT

  1. maxtu より:

    なぜかディスられまくるロレンソ

  2. POP84 より:

    ストーナーの契約やテレメーターのエピソードは興味深い内容で、自伝を読んでみたくなりますね。
    ホンダと39億の2年契約を蹴って引退というのも凄いですね。
    後に健康状態やテストライダー時代のマルケスサイドが仕掛けてきた駆け引きとかエピソードに事足りません。

  3. 34t より:

    やはり純粋に速く走る能力で言えばストーナーはずば抜けていて、天才肌なライダーだったのだと改めて思いますね
    影響力のあるロッシのバイクのおかげ~的な発言からドゥカティに乗ってる時は不当に低い評価をされていましたが、真の意味でナチュラルな才能の持ち主でした
    金に執着しない点などは同じく駄目なマシンでも速く走らせてしまうのでメカニック泣かせと言われたF1のジム・クラークを思い出します
    1年だけでもいいのでマルケスとの直接対決が見たかった・・・・

  4. Kaw より:

    いやいやロレンソのおかげでメカニカル的に意味が無く思える事でも
    ライダーの希望に沿うことが戦闘力の高上に役立つことが体感出来たわけで
    今のドゥカティに重要な要素になったと思うね
    マルケス入ってたら今の様になってたとは思えない
    まぁジジが加入してから少しずつ改革されて来てたんで
    絶対とは言い切れないけども

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