MotoGP

マルク・マルケス『アジアGPには参戦できそう?』

『マルケス:アジアGPには参戦できそう?』

★9月2日夜、マルク・マルケス(ホンダファクトリー)がミザノサーキット入りした。レース後に行われるモトGP公式テスト(9/6〜7)に参加するためである。

★9月3日、マルケス選手がミザノパドックにて会見を開き、大勢が集まった。マルケス選手は心身ともに良好そうで、迷いもなく、やる気に満ちた様子である。

★マルケス選手のコメント。

【右腕の痛みは、もうなくなったの?】
「痛みがあるから大変と言うわけではないんですよ。同じ腕を4回も手術したのだから、違和感はありますよ…それを何とかできるような奇跡はないんですから。
右腕には4回開腹手術をし、肩の方はもっとなんですからね…変な感じはしますよ。でも、痛みのせいで思うように動けないと言うことはないです。そこが一番重要だから。
ただし、思い描いてるような状態には、まだなってません。まだまだリハビリを何時間もしないとね。でも、進歩はあるんで喜んでいるし、ポジティブに感じてます。
進歩はあるんですが、ただ、医師陣によれば、あと1〜2週間でどうにかなるようなものではなく、冬季間中にしっかりトレーニングし、2023年をきちんとスタートさせるには、あと2〜3ヶ月、コンスタントに進歩させていくことになりますね。」

【マシン操縦の方は?】
「既に以前のような操縦はできると言っても良いんですが…まぁ、駄目でしょうね。まだ四苦八苦しながら乗ってます。ホンダの市販機でも、まだ大変なんですよ。
どんな動きもできるようにはなったけど、右腕の訓練をやり直さなければならないんです…正しい動きをするためにね。
マシンに乗った初日は、アクセルやブレーキの感触を掴むのが難しくて…右腕は、すべてをきちんとこなせる状態ではなかったんですよ。まぁ、当たり前ですけどね。
どんどん良くはなっていったけど、とにかく、まだトレーニングをしていかないと。だからこそ、今回のモトGPテストに出ることにしたんです。
テスト2日目は起き上がれるでしょうかねぇ…2日目もきちんと参加できるのかどうか…。とにかく、テストに出てみて、その後の様子を見ていきますよ。とにかく、きちんと計画を立てられない状況なので、テスト後の何週間か様子を見てみます。
とは言え、テストに参加するぐらいなんだから、当然、できるだけ早く参戦したいと思ってるんですけどね。」

【リハビリやトレーニングについては?】
「担当医らによれば、順調に回復したら、骨は3ヶ月でくっつくそうなんですよ。骨がくっつくまでに筋肉もしっかり回復しておけるよう、チューブバンドやショルダープーリー(※肩リハビリ用の滑車機器)でのリハビリをベースにしたプログラムを作ってくれました。
それで、ジムトレーニングを強化しなければならず、僕の方でここまでならば大丈夫と言う限界を設定したんですよ。オートバイに乗れるようになるまでとか、腕立て伏せを20〜30回できるまでとか。
医師からは『現時点では無理をしてますね』って言われるんですけどね。骨にも腕にも何も起きないようにしなければならないんですが、筋肉に無理をかけると…筋肉の調子が良いと、(骨に)無理がかかってしまう可能性があるでしょ。
腱鞘炎を起こすかもしれないし、そうなったら、少し加減しなければならなくなるし…。そう言う心配もあるんで、あまりキチキチと計画を立てないようにしてるんです。来週、身体がどう言う反応をするかは分からないんですから。」

【今回のミザノテストでの目標は?】
「自分自身をテストすることです。そこが一番の目標です。テストでまともなラップタイムを記録できるようなら、その次の目標はホンダ機の開発作業ですね。
テストに参加できるよう、この2週間はラストスパートをかけてたんですよ。ホンダ機のためにも今後のためにも、けっこう重要だって思ったもんですから。」

【先程、右腕の訓練をやり直すと言っていたが…】
「はっきりと違うんですよ。まず、腕をあるポジションに置こうとしたんですが、上手くいかないんですよ。(骨切り手術で)右腕を34度回転させたせいで、動きがスムーズにいかなくなってしまって。
(アラゴンでの)2日間テストでは、自然なポジションに置くには置けるんですが…そのポジションを維持するのが問題なんですよ。今のところ、ちょっとの間なら維持できるけど…何周回かだけなんですよね。
この1年半の間、僕は以前とは違うポジションに腕を置かなければならず…ちょっと、そのポジションに慣れてしまったみたいなんですよ。
それで医師陣から、右腕を再調整するため訓練し直すべきだと強く言われてるんです。
元のポジションに戻すトレーニングをしておけば、腕力が戻った時、特にメンタル的に良い効果が出てくるからって。」

【アジア戦には参戦できそう?】
「どう言うアプローチをしていくか…ですよね。もし無理をして参戦しようとか、好リザルトを目指そうって言うなら無理でしょう。
でも、できるだけ走り込んでいこうとか、いつものレースとは違う雰囲気でレースウィークエンドを過ごしてみようって言うなら、多分、OKだと思います。
ただ、現時点では、まさにこの9月3日の時点では、無理と言うしかないですが…。
2週間後なら…どうなってるかは分かりません。僕としては、モトGP機でどんどん走り込んでいくことに興味があるもんですから。
その辺のトレーニングをしなければならないんですよ…マシン操縦に必要な特定の筋肉を使えるようにしていかないと。
ジムでの1週間トレーニングより、2日間マシンに乗った方が筋肉は固くなるんですよね。」

[ 後半に続く ]

(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo & Video:Instagram)

マルケスは、まるでホンダのCEOのようだった…って話は、note『2022 オーストリアGPGPまとめ』でどうぞ!

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POSTED COMMENT

  1. タディの星に願いを より:

    キリコさん 停電で編集が溜まった中にありがとうございます

  2. うに より:

    乗らなきゃ復帰できない訳だけど、とにかく慎重に。
    腕だけじゃなくて目もあるし。

    停電ですか。欧州は電気代が3〜4倍になってるところもあるようですね。
    コロナに大国の戦争。。現代文明はなかなかに脆い一面があります。
    これ以上酷くなる前に収束すると良いのですが。

  3. 99 より:

    収縮は入るけど筋疲労してしまうのか

  4. ugem より:

    マルケス痩せた?

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