MotoGP

チェッキネッロ『辛抱しなければならないが、ホンダほど勝ってきたメーカーは他にない!』2023 アメリカズGP

『チェッキネッロ:辛抱しなければならないが、ホンダほど勝ってきたメーカーは他にない!』

★4月16日(日)、アメリカズGP モトGPクラスの決勝戦でアレックス・リンス(ホンダLCR)が優勝した。

★最後のホンダ優勝は2021年ミザノGPだった(※マルク・マルケス)。
なお、マルケス以外で最後に優勝したホンダ選手は、2018年アルゼンチンのカル・クラッチロー(※当時、ホンダLCR)である。

★ホンダLCRチームにとっては100回目の表彰台獲得である。

★ルーチョ・チェッキネッロ氏(チームマネージャー)のコメント。

【LCRチームならば、ホンダ機は勝てるようで…】
「アレックス・リンスが操縦すれば、このホンダ機は勝てるんですよ!モト3時代から勝っている得意トラックですしね。ただ、得意トラックだから勝てるってもんじゃない…やはり、マシンが良くないとね。
この数カ月間、ホンダから提供されたマテリアルの選別をするのに、かなりの作業をしてきたと思ってますから。少なくとも今回のトラックでは、リンスが走りやすいと思えるようなパッケージに仕上げることができました。」

【今回だけの快挙だと思う…?それとも新しい何かが始まったような感じ?】
「良い質問ですね…私もその答えを知りたいですよ。
とにかく、現在のモトGPは非常に競争が激しく、優勝できる選手が多いじゃないですか。そうなると0.3秒落ちただけで、10位ぐらい下がってしまうんですよ。
その一方で、選手にとって優勝するってのは特別なことでね…自分の実力を認識し、自分が乗ってるのは勝てるマシンなんだって自覚できるんですから。
リンスはこうして1度優勝したわけだから、これまでの自分の限界点を少し超えてプッシュできるようになるでしょう…優勝した時のパフォーマンスを繰り返そうと思うわけだから。
だから、ヨーロッパ戦はちょっと心配なんですよ。と言いつつも、もう去年みたいにグリッド15位スタートなんてことはないんだとも思ってるんですけどね。」

【スランプ中のホンダに久しぶりの勝利をもたらし…】
「日本人の仕事へのアプローチはかなリ組織的で…時には保守的とも言えるでしょうね。西洋的なメンタリティだと、想像し難いこともあるんですよ…重要な改革を早急に行わなかったりとかね。ただ、日本人はそう言うメンタリティなのだし、それは変わらないでしょう。
ただ、F1での働きぶりは興味深かったじゃないですか…(ホンダは)復帰したもののマクラーレンとかなりトラブってしまい…しかし、その後、エンジンをきちんと仕上げ、いまや超戦闘力の高い勝利エンジンになってるんだから。
モトGPの方でも同じアプローチなんですよ…一緒に働くには辛抱が必要なんです。とにかく、小さく小さく前に進んでいくんですから。でも、何か作る時は筋の通ったやりかたで仕上げるし、機能性と言う点においては完璧な仕事をしますからね。ホンダのマシンがトラック内で故障するのなんて、滅多に見ないでしょ。
欧州人としては『もっとテキパキ反応してくれよ』と思ったりもするんですが、実際のところ、日本人のリズムでシステムはゆっくり出来上がっていくんですよ。
辛抱しなければならないけれど、モータースポーツの歴史を見る限り、ホンダほど勝ってきたメーカーは他にないんですからね。
私はホンダと組むことができ、鼻が高いですよ。」

【今夜はオースティンで1番のレストランで祝勝会をやるそうで…】
「今夜は私が『Fogo de Chao(高級ブラジル料理のチェーン店)』に、チームを連れて行きますよ!
ただ、アルコールに関しては目を光らせてないとね…じゃないと、目玉が飛び出るような金額になってしまうから!」

(参照サイト:『Gpone』)

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  1. ロッシふみ より:

    イタリア人のチーム監督と、スペイン人のライダーが低迷に喘ぐ日本メーカーに光を与えてくれた。日本人のアプローチはルーチョの言う通りで、時としてイライラすることも多い。が、それでもホンダと組んで仕事をしていることを喜んでいてくれることが嬉しい。 長い低迷期においてもイタリア人らしく明るく、そして情熱をもって仕事を続けてくれているルーチョに感服する。ノビーとの友情もとても良い。 そしてリンス、この天才肌のライダーは、時々圧倒的な勝利をする。昨年、一昨年も転倒さえなければもっとチャンピオンに近かったのでは。愚痴をこぼすのではなく、状況をポジティブにとらえて努力を続けることの大切さを教えられた気分。 なんというか、日本人としてとても嬉しい勝利だ。 

  2. ンダ より:

    近年ホンダ機で際立った速さを見せたライダーは、オフロードバイクの達人が多い

    ケーシー・ストーナー
    幼少時にダードトラックでレースを始める

    マルク・マルケス
    幼少時にモトクロスでレースを始める

    アレックス・リンス
    幼少時にモトクロスでレースキャリアを開始。

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