マルク・マルケス『どんなスポーツ選手にも下り坂はあるものだが…僕にもあるのかどうか？』

『マルケス：どんなスポーツ選手にも下り坂はあるものだが…僕にもあるのかどうか？』

★3月8〜10日、モトGP開幕戦となるカタールGPが行われる。

★7日の木曜会見で、マルク・マルケス（ドゥカティグレジーニ）がクアルタラロ＆アコスタ選手に挟まれて中央に座っていたが、本人は「でも、2列目でしょ…僕ら、優勝候補じゃないから。それは1列目の人達ですからね」と笑った。

Will @37_pedroacosta become the youngest ever #MotoGP race winner? 🤔

While the rookie doesn't see it feasible, @marcmarquez93 is quite confident Acosta will break his record! 🥇#QatarGP 🇶🇦 | VIDEO 👇 https://t.co/WaGkjPa0sS

— MotoGP™🏁 (@MotoGP) March 7, 2024

★マルケス選手のコメント。

【シーズン開幕に向けては？】
「とにかく、これまでとはガラリと変わってますからね…冬季テストもそんな感じだったし。
これまではマシン開発のために新マテリアルを大量に試しまくってたけど、今年は正反対でした。
自分のことだけに集中し、マシン適応に励んでました。まだまだ学ぶことが山積みで…特にドゥカティのベストライダー陣から、もっと学ばないと。」

【どのぐらいまで学習できたの？】
「走りやすくはなったけど、優勝や表彰台争いをするほどにはなってません。一歩づつ、僕のレベルを確認していけるでしょう…レースウィークエンドは特に分かりやすいでしょうね。」

【早々に優勝できるかもと大勢が期待しているが…】
「僕に対する期待が爆上がりしてることは分かってます…でも、これまでの僕がどんなだったか、今後、どんな風になりたいか…きちんと理解してるんで。
この4年間、本当に厳しかったんです…今は時間が必要なんですよ。
焦って、最初から速いだろうなんて思うのは間違いでしょ。まずはベースを築いていかないと。
バニャイアやマルティン、バスティアニーニがドゥカティ機で超速ですからね…3人から学ばないと。
どんなスポーツ選手にも下り坂は訪れるもので…そうなったら、ますます落ちていかないよう、維持していけるよう努力しないと。
若くて速い選手が昇格してきてますからね…彼らから学んで、自分のレベルをできるだけ長く維持していかないと。」

【これまでのキャリアで既に下り坂が訪れたと感じたことは？】
「今シーズン、それが分かるでしょうね。去年は本当に厳しかったけど、僕はホンダ勢トップだったから。
2013年から2019年までにタイトルを6回獲得し、最悪なシーズンでさえ総合3位でした。そして、2020年に僕の人生が変わってしまったんです。
今年は色々な疑問に対し、答えを出してていきたいと思ってます…1回レースに出たぐらいでは無理ですけどね。今回の決勝で14位になったとしても、パニックになる必要はないでしょ。
僕は高い戦闘力を出したいと思っているけど…それはタイトルを取ると言うことではなく、序盤レースでコンスタントに7〜8位になるってことですから。
家を建てる時、屋根から作り出したりはしないものでしょ。」

【懸念していることはある？】
「『勘』をきちんと使えるかどうか…心配してます。
テストはプレッシャーがないし、考える余裕もあるじゃないですか。でも、レースは別物で…ドゥカティ機なのにホンダ機のような操縦でスタートしてしまう可能性がありますからね。
ドゥカティ機に合った操縦に、まだ慣れきってないんですよ。」

【タイトル争いには加わらないと思いながら始めるのは…難しいのでは？】
「モトGPと言うのは、各種要素のコンビネーションが重要なんですよ。
才能ある選手なら2〜3勝はできるけど、タイトルを取ろうと思ったら100％のパッケージが必要なんです…単純じゃないんでね。
今は自分自身に関する作業をしている最中なんで…現状を受け入れ、現実的にならないと。」

【今後については？】
「今は自分自身のことに集中する必要があるんです。速い走りができたなら、来年、もっと戦闘力の高いマシンに乗れる可能性が出てくるでしょ。
ドゥカティ移籍を決めた時、目標は明白でしたから…また高い戦闘力を発揮すると言うことです。実際、そうなったら、またヘルメットの中でニコニコしてられるでしょう。」

【ドゥカティ側のサポートはあるの？】
「最初からありますよ…じゃなかったら、こう言う選択はしないんで。
プライベートチームから2023年版マシンに乗ることは分かってたことです。でも、ドゥカティのマネージャー陣とは良好って感じだし、配慮してもらってるって感じますよ。
そう言うのは大切ですから。」

【ペドロ・アコスタが貴方の記録を破り、最年少チャンピオンになる可能性はある？】
「ペドロの才能が超人的だってことは証明済みですからね…モト3とモト2でそうだったし、今度はモトGPでしょ。
そう言う才能の選手は、どんなマシンでも乗った途端に速い走りをするもんなんですよ。ルーキー選手の多くが優勝や表彰台を獲得してるんだから、（アコスタが）僕の記録を破ることは可能でしょうね。」

（参照サイト：『Gpone』）
（Photo：Twitter）