マルク・マルケス3位『ドゥカティからのアドバイスは無視した』

『マルケス：ドゥカティからのアドバイスは無視した』

★5月24〜26日、バルセロナGPが行われた。

★26日（日）、マルク・マルケス（ドゥカティグレジーニ）が決勝で3位だった。現在、総合3位（−41ポイント）。

★グリッド14位スタートから追い上げた。フランスGP決勝でも13位スタートから2位になっている。
また、5レース連続で表彰台に上がっている（※連続4回2位を取り、今回は初3位）。

★マルケス選手のコメント。

【今回の決勝については？】
「最終ラップでは、表彰台争いをしてるって知らなかったんですよ…本当なんですから。
実は、この手のレースになったら、順位を知らせないで欲しいってチームに言ってあるもんですから。とにかく、瞬間瞬間、自分に何ができるかを感じて走らなければならないんで。
だから、4〜5位争いなのか、表彰台争いなのか知らなかったんです。1〜2位選手の姿は見えなかったし、他にも誰かいるのか分からなかったし。」

【スタートについては？】
「今日はイマイチでした…でも、レース中の対処法は分かってたんで。ソフトタイヤでどう動けば良いかは、分かってましたから。」

【フランスGPの追い上げと比べると？】
「今回の方が難しかったですね。価値の高さとしては…こっちの方です。2013年以来、苦手トラックなんで。
グリッド14位から好スタートも切れず…とにかく、オーバーテイクを重ねていかなければならず…レースの間ずっと、自分の実力を信じなければならないわけでね。
でも、最終的には、そう言うので差をつけることができました。でも、アレイシ相手に防衛し続けるのは大変でしたよ…彼が表彰台に上がっても、おかしくない状態でしたからね。しかも、ここでのラストレースだったんだし。」

【3位だと分かった時の心境は？】
「アドレナリンが2倍になりました。ゴール後、『優勝は誰だったんだろう？』と思って掲示タワーを見たら、『1、89、93』って数字が見えて…『なんで！？』って思いましたねぇ。
それで、『アドレナリン2倍だな…』って思ったんですよ。」

【今後に向け、改善すべき点は？】
「予選ですね…一朝一夕には無理だろうけど、でも、戦っていきたいなら改善しないと…前の2人（バニャイア＆マルティン）には、プラスアルファの力があるんだから。
特に予選2が強いでしょ…常に1〜2列目にいるんだから。」

【ドゥカティの場合、8選手全員でデータを共有してるのだから…研究できるのでは？】
「注意を払うべきでしょうね…とは言え、データを見続けて執着するの良くないでしょ。頭がおかしくなってしまうから。
各選手それぞれのライディングスタイルがあり、マシンも完全に同じと言うわけではないのだから…探っていかないと。
まぁ、マシンの特性は一緒なんだから、自分がタイムロスしてる箇所を改善するには役立ちますよね。」

【現在、総合3位に就いているが…】
「（首位と2位の）選手2名の戦いでしょ…そして、3位はなんとか喰い付いて行きたいって願ってるわけで。
全力で頑張らないとね…タイトル争いに加われないとしたら、本人にその気がないからではなく、加わっていくことができないからなんですよ。
今のところ、（争いに）加わってはいるけど、今回やル・マンみたいに毎週末生き残れるわけじゃないから。
数年前からこのマシンに乗っていて、思い通りに全てをこなせる選手が2人いるんですからね…金曜セッションやタイムアタックを見れば、一目瞭然でしょ。」

【リアをソフトタイヤにしていたのは、貴方と弟アレックス、ミラー、アコスタ選手ぐらいだったが…】
「ドゥカティからもミディアムが良いんじゃないかって言われてたんで…フォーメーションラップの時にミディアムのユーズドを履いて、フィーリングを試してみたんですよ。
でも、イマイチだったんでソフトにしました…モーターホームを出る時から、決めてたんですよね。
ホンダ時代の経験から、タイヤ選択は上手くできるんですよ。
ただ、ドゥカティ機の場合、タイヤ消耗などのデータを把握する必要があって…今後に向け、もっとはっきりさせておかないと。
今日の僕はリスクを負わなければならず…でも、ソフトもミディアムもポテンシャルは高い感じで、きちんと分析でもしない限り、どちらが上か分からないほどだったんです。
でも、ミディアムにしてたらベストレースはできなかったでしょうね…とにかく、グリッド14位のせいでソフトを選ぶしかなかったんですよ。
もしミディアムにしてたら、序盤でオーバーテイクは無理だったから。」

【次のムジェッロは優勝できそう？】
「あそこは難しいでしょう…一応、ムジェッロとアッセンではトライしてみると決めてますけどね。
あと、ムジェッロ以降、小さく一歩前進できるかどうか…様子を見ていかないと。できそうですけどね。
毎週末、違う展開だから…ヘレスでは最速グループに入ってたけど、その後、信頼感が落ちてゆき…とにかく、限界ギリギリのレースになってますからね。
昨日はペッコが転倒し、今日はアコスタでしょ…決勝では常に全力走行でいかないとね。」

（参照サイト：『Moto.it』）
（参照サイト：『Corse di moto』）