『タラマッソ:バニャイアのタイヤ問題は…説明不可能』
★9月20〜22日、エミリア・ロマーニャGPが行われ、モトGPクラスのフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が予選首位、スプリント首位、決勝で転倒リタイアした。現在、総合2位(-24ポイント)。
★バニャイア選手は決勝前半で苦戦したが、第15ラップ辺りから予選レベルのタイム(30秒台)を3回出して追い上げ、第20ラップで3位走行中に『Quercia』コーナーで転倒してしまった。
★イタリアのジョヴァンニ・ザマーニ記者(『SKY』のピットレポーター)が、同件を次のようにまとめている。
《バニャイアが決勝序盤での苦戦や、転倒の原因はリアタイヤにあると発言しているのだが…
この手のことは外部の人間が理解するのは難しく、時には内部の人間にさえ理解不能なのだし…今回のバニャイアの説明はやや分かりにくかったと言えるだろう。
なぜならば一般的にタイヤに問題が起きた場合は、3日間のレースウィークエンドを通して問題となるのだが…今回は決勝レースの前半部分だけだったのだから。
バニャイアは第13ラップからスピードが急速に上がっており、首位を走っていたホルヘ・マルティンと比べても次のようなタイムを出していたのだ。
第13ラップ: マルティン 1’31”208 / バニャイア 1’31”320
第14ラップ: マルティン 1’31”297 / バニャイア 1’31”063
第15ラップ: マルティン 1’31”340 / バニャイア 1’30”939
第16ラップ: マルティン 1’31”280 / バニャイア 1’30”877
第17ラップ: マルティン 1’31”420 / バニャイア 1’31”207
第18ラップ: マルティン 1’31”150 / バニャイア 1’30”977
第19ラップ: マルティン 1’31”281 / バニャイア 1’31”463
第20ラップ: マルティン 1’31”240 / バニャイア 1’31”027
上記タイムの通り、バニャイアは唯一30秒台を出した選手であり、しかも、3回も出しているのだ。
しかも、転倒した第21ラップの第1セクターでも、25”504を記録しており…つまり、ファーステストラップを記録した第16ラップとほぼ同じタイムで走っていたことになる。》
★決勝でのファーステストラップ順位は以下のとおり。
1位バニャイア 1’30”877 (第16周回)
2位バスティアニーニ 1’31”057 (第7周回)
3位マルティン 1’31”150 (第18周回)
4位ヴィニャーレス 1’31”411 (第15周回)
5位モルビデッリ 1’31”435 (第20周回)
6位ベッツェッキ 1’31”435 (第20周回)
7位エスパルガロ 1’31”437 (第15周回)
8位マルク・マルケス 1’31”481 (第4周回)
9位Aアコスタ 1’31”585 (第4周回)
10位Qクアルタラロー 1’31”623 (第15周回)
★9月23日、ミシュラン・モータースポーツ部門のピエロ・タラマッソ責任者が、同件について次のように話した。
【決勝でのバニャイア選手のタイヤ問題については?】
「ペッコは序盤4周回で首位を走り…その後、我々にも説明がつかないほどの失速をしてるんですよね。4〜5周回で0.3秒も落ちているのだから。
原因を解明しなければなりません…トラックかマシンか、タイヤに問題があったのか…。
ただ、第12ラップ以降、スペードが急激に上がり、第16ラップではファーステストも記録してるでしょ…コースレコードとなったPPタイムと、0.8秒しか違わなかったんですからねぇ。」
【バニャイア選手は、原因はリアタイヤにあると言っていたが…】
「奇妙なことに、各周回のタイムとペッコのコメントが一致しないんですよ。
ペッコによれば、タイヤは最初から機能せず、第12ラップ以降から機能するようになったと言うのだが…実際は、序盤4周回は好タイムを出しているんです。
データがあれば、きちんと分かるのですが…とにかく、機能しないタイヤの挙動と言うのは、そう言うものではないんですよ。最初から最後まで一貫しており…タイムを見れば一目瞭然で、0.7〜0.8秒は失速しかねないのですから。
また、熱入れに問題があるタイヤの挙動でもないんですよね…まぁ、残念ながら、今週末はそう言ったタイヤもあったようで…特に、ミディアムリアの左側がそうした事態になっていたのですが。
熱入れに7〜8周かかってしまったケースもあったのですが、ただ、適正温度に達してからはきちんと機能していました。まぁ、ペッコの説明とは異なるケースですけどね。
こうした症状を見る限り、タイヤやウォームアップに問題があったとは思えないのですが…とにかく、早々に原因を公表できればと思っています。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
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前回のアレマルとの一件もだけど、事が起こった後に余り饒舌になるのは良くないよね。
チャンピオンなんだからデーンと構えてないと。
転倒した周はデータ上は第1セクター超速なのに転倒したコーナーは18mも手前でブレーキしたって言ってたし。なんだかちぐはぐ。
年間通して全員に公平にハズレのタイヤが回って来るのだから。
たまたま今回はハズレのタイヤだったと諦めるしかないのでは。
ゾーンに入りまくってて
ペッコの走りにタイヤの性能が
ついていけなかっただけかも。
〉熱入れに7〜8周かかってしまったケースもあった
スタートから1/3消化する迄熱が入らないタイヤなんて、ハズレどころか危険極まりない。
ミシュランは性能にバラつきが有り過ぎ。
「ミディアムリアの左側がそうした事態」
って、製造・保管の問題だって明確じゃない
レース後ライダーに星をつけてもらったらいいのでは?