『マルティンやや孤立、ディッジャ手術、クアルタラロー、アコスタ…etc:2024エミリア・ロマーニャGP』
★9月20〜22日、エミリア・ロマーニャGP(ミザノ2戦目)が行われた。
★20日(金)、ホルヘ・マルティン(ドゥカティプラマック)が次のように話した。
【タイトル争いについては?】
「やれると思ってます…タイトルを獲得できると思っています。」
【今年末には貴方もプラマックチームも、ドゥカティから離脱するわけだが…】
「現在、ドゥカティ側との交流って、ほとんどないんですよね…クラウディオ・ドメニカーリ(ドゥカティCEO)となんて、全然話しないし。
でも、トラックでのジジ・ダッリーニャやエンジニア陣との関係については…このまま、ヴァレンシア最終戦まで変わらないと思ってます。」
【ドゥカティはタイトル争いをしている貴方ではなく、マルク・マルケスの方を選んだ…】
「当初は僕になにかしら言ってきてたんだけど…その後、計画を変更してしまったんですよ。まぁ、もう過去の話だから。」
★22日(日)のモトGP決勝でファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー)がグリッド9位からスタートし、終盤は5位まで追い上げたが、結局、7位でゴールした。失速の原因は、最終ラップでガス欠になったためである。
★同決勝でペドロ・アコスタ(GASGASテック3)がグリッド5位からスタートし、第9ラップで4位走行中に転倒リタイアした。
実はグリッドでジェネレーターが故障してしまい、タイヤを温められず、フロントタイヤの温度が低い状態で走行していた。
ただ、アコスタ本人は「それが原因とは言えない…とにかく、10周回ほどはああ言う走りができていたのだから。」と。
とは言え、転倒した際は本来の適正温度に達していなかったとのこと。
★同決勝でファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ドゥカティVR46)がグリッド13位からスタートし、14位でゴールした。
レース中、コース外走行を何度も繰り返してしまったため、ロングラップペナルティを科せられていた。
また、ディッジャ選手はオーストリアGP中に左肩を脱臼し、その後のサンマリノGPで転倒した際に肋骨を打撲しつつ、マシンを起こそうとして左肩を悪化させてしまった。
現在はかなり深刻な状態なため、手術を受ける可能性がかなり高まっている。
ただ、VR46チームのメインスポンサーが『Pertamina(インドネシア企業)』であるため、ディッジャ本人が次回のインドネシアGP参戦を強く希望しており、おそらく、終了後に手術を受けるものと見られている。
ちなみにマンダリカサーキットがあるロンボク島の空港には、ドゥカティVR46両選手のメガフォトが飾られている。
★バスティアニーニ選手のオーバーテイク問題について、エスパルガロ&アコスタ選手の見解は以下のとおり。
アレイシ・エスパルガロ(アプリリアファクトリー)
「スチュワードパネル(審判団)は何をしてたんですかね?今回の件には、がっかりですよ。言葉も出ません。
選手が別の選手に接触し、2人ともコースアウトしたって言うのに…検証さえしようとしないんだから。意味ないでしょ。
他の選手らが今回の件を、どう解釈するか…心配ですよ。相手を押し出そうが、なんでもやりたい放題だろうなんて声が聞こえてきて…けっこう危険な話でしょ。
結局、スチュワードパネルが無能だってことなんですよ。確かにオーバーテイクが難しいトラックだけど、他の選手に接触して一緒にコースアウトするなんて…マシンの問題だけじゃないんだから。」
ペドロ・アコスタ(GASGASテック3)
「今回のオーバーテイクは、処罰の対象にはならないと思いますけどね。あの手のは、これまでもあったんじゃないんですか。
例えば、ヴァレンティーノ・ロッシがセテ・ジベルナウにやってたのとか、マルク・マルケスがホルヘ・ロレンソにやってたのとか…。
名選手は皆、あの手のオーバーテイクをやってたじゃないですか。しかも、2週間前からずっと『ここはオーバーテイクが難しい』って言い続けてきたトラックでの、最終ラップでしょ…。
まぁ、自分が当事者だったら違う見方をするのかもしれないけど…とにかく、処罰の対象にはならないと思いますけどね。」
★スプリントのみの総合順位は以下のとおり。
首位マルティン(125ポイント)
2位マルク・マルケス(81ポイント)
3位バニャイア(79ポイント)
4位バスティアニーニ(69ポイント)
5位アコスタ(59ポイント)
6位ヴィニャーレス(51ポイント)
7位エスパルガロ(46ポイント)
8位ビンダー(39ポイント)
9位モルビデッリ(30ポイント)
10位ミラー(23ポイント)
★決勝のみの総合順位は以下のとおり。
首位バニャイア(238ポイント)
2位マルティン(226ポイント)
3位バスティアニーニ(213ポイント)
4位マルク・マルケス(200ポイント)
5位ビンダー(126ポイント)
6位ディ・ジャンナントニオ(105ポイント)
7位アレックス・マルケス(103ポイント)
8位ベッツェッキ(103ポイント)
9位アコスタ(98ポイント)
10位ヴィニャーレス(98ポイント)
★エミリア・ロマーニャGPの観客動員数。
プレGPおよび金曜日:10,703
土曜日:25,854
日曜日:45,467
合計:82,024名
(参照サイト:『Moto.it』)
(参照サイト:『Gpone』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
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アコスタは冷静かつ俯瞰力が高い選手ですね。ロッシやマルケスとは年齢的にかなり離れていることもあるのか、彼らに敬意を払うと同時に不必要な遠慮をしないところが良いなと。
さすがに2回連続ということもあって、天候は最高だったにもかかわらず意外に観客動員数が伸びなかったのね。
ペッコにアコスタに、周回中にタイヤ温度下がる?!
そんな転けるまで下がる?それが不思議なんだが。
サイモン・クラファーもこの抜き方は、やられた方は頭にくるだろうけど問題ないと言ってるから、来年以降のスチュワードも変わらないということだね。
ブルーペイントの違いはいまだによく分からず。
昔パイロットレースでも同じ症状でたわ。それ以来ミシュランは使ってない。
引退するアレイシだからこそ今回の一件にNOを突きつけられるのは理解出来るし、全面的に賛同です。
他の選手らは今後、自分が何時、当事者になってもおかしくないのだから忖度コメするのは当然だし
仕方がないにせよ、そんな選手のコメを見て感化されるファンは『別にいいんだな、問題なし』となる。
これも厄介で、何だか大衆をアジテートしてるみたいだし、真に受けるファンもいるのだから怖い。
ただこの問題の最大原因は運営側の優柔不断な姿勢。ルーキーアコスタが過去の事案を引き合いに出す
時点で悪習が常態化してるし、曖昧なその場しのぎの対応と、判断能力の許容範囲を越えると
フリーズする低脳なスチュワードパネル、引いてはエンタメ興行ショー優先のドルナと主体性のないFIM
この組織とシステムの問題。ライダーもチームもそんなあやふやなレギュレーションの範疇でレース
してるだけ。こんなにも危険でスリリングな競技なのに、厳格さがないのだから。一縷の望みを
リバティ―メディアに託して、F1と同じ様に、MotoGPにもレースコントロールの規律とルールの
レギュレーションを再構築して頂きたい。
アコスタの発言から、やはりセテを押し出したロッシを処罰しなかったことが大きな要因となっているように感じます。
スペンサー退任後は少しでも軌道修正されていくことを期待します。
マルティンもプラマックも離れるから、最新パーツの供給などドゥカティからのサポートは今後変わってくるんでしょうか?
特に終盤までタイトル争いが縺れると、サポートという点ではペッコが有利になりそうてすからね。
マルティンは金曜日のコメントだけど、今回の接触が大事にならないのは相手がファクトリーDUCATIでプラマックも抗議できない事情もありそうだけどね
相手がAprilia、KTMならジジも一緒になって問題視してたはず
そういう点でもマルティンは孤立無援といえる
とは言え、現在のポイントのギャップはホルヘにとって千載一遇のチャンス。
今年のDNFはペッコの方が多いんだよね
チャンピオンを獲ってドゥカティ首脳陣に一泡吹かせてやる、と絶対思ってるはずだし、自分もそれを願ってる