
『バニャイア:年齢的には、マルケスが王で当然でしょうね(笑)』
★4月25〜27日、スペインGPがヘレス・サーキットで行われる。
★4月24日、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が木曜会見で次のように話した。
【ここのトラックでは2022年から3連勝しているが、今回は自分の力をチェックする感じ?…もしくは、誰かにチェックされていると感じる?】
「僕自身は、手応えをどんどん高めていきたいと思ってるし…優勝争いのチャンスを掴みたいと思ってます。
今シーズン序盤は安定していたので、ポイントは獲得できてるんですが…今は手応えを改善しようと頑張ってるところです。
僕自身は自分の力をチェックしようと言う感じはありません…優勝できるポテンシャルがあると思いつつ、全力を尽くすことを考えています。
多分、外部の存在からのチェックの方が多いのかもしれませんね。」
【先日、一部の欧州メディアが貴方のコメントを適当に切り抜き、『2024年に僕がミスをしたから、ドゥカティがマルケスを加入させた』と報じた件について言ってる?】
「自分のコメントをストレートに受け止めてもらえたら、平常心でいられるけど…曲解されてしまうと、不愉快ですからね。
とにかく、なんでも大げさになってしまうんですよ…今はSNSの時代だから、なんでも注目されて色々と書かれてしまうじゃないですか。
マルクもヴァレンティーノ(ロッシ)も、そう言う対象にされてきたし…こう言うのは残念ですよ。重要なのはトラック現場での実力や結果だけなのに…注目すべきはそれだけでしょう。」
【では、マルク・マルケス相手にどのように戦っていこうと思っているの?】
「僕は優勝争いができると信じているし、その力は充分にあると思ってます。
なぜこれまでそれが出来なかったのかと言えば、なかなか走りやすいと言う気持ちになれなかったからで…一方、マルクの方は絶好調だったんです。すべてを完璧にこなしてましたから。
彼の実力は周知のものだし、彼を倒そうと思ったら一歩前進する必要があるでしょう…それができるよう、今、頑張ってるところです。」
【今週末、それが叶ったら…大きな意味となるの?】
「分かりません…多分、今のマルクは過剰なリスクを負うよりも、2位で満足すると言う状況だと思うんですよ…ただ、その一方で2位にはなりたくないタイプの選手でしょ。
今回、僕は挑戦していこうと思ってます…優勝できたら、やはり、シーズン序盤の自分の姿勢には意味があったと言うことになるでしょうね。
とにかく、この3日間に集中するだけです…チャンスがあるようなら、勝てるよう頑張りますよ。」
【タルドッツィマネージャーが、『マルケスが帝王で、ペッコはプリンスだ』と言っていたが…】
「年齢的には、マルクが王で当然でしょうね(笑)!」
【マルケス兄弟間の戦いは加熱していくと思う?】
「兄弟2人が、物凄い目標に向かって…タイトル獲得と言う目標に向かって戦っているわけでしょ。
今のところ、アレックスは常に速さを維持して素晴らしい作業をこなしているし、マルクの方は優勝続きで優位な感じなんじゃないんですか。
ただ、ポイント的には僅差だけど、あの2人が戦うとは思えませんね…実の兄弟なんだから。トラックではプロレーサーの立場を貫きながら、もしかしたら家では口喧嘩ぐらいはするのかもね。
とにかく、どちらかに優勝のチャンスが巡ってきても、二人とも軽率なことはしないでしょう。」
【貴方には(モトGP選手の)兄弟はいないが、VR46アカデミーの仲間がいる…】
「毎日、一緒にトレーニングをして、もう10年も一緒に頑張ってきてますからねぇ…可能な時は、レースウィークエンドでサポートし合ってますよ。
そう言うのもあって、皆、速攻で成長してこれたのでしょうね。」
【月曜日の公式テストで改良パーツは投入されるの?】
「僕もマルクも、それぞれ自分の好みのパーツを使用できるんですが…あくまでも、細かい部分に関してなんですよ。
月曜テストでは重要なものを試すことになっています。ル・マンでどれを使うことになるのか…とにかく、僕の状況としては大きな変更を加える気はありません。
まずは、走りやすさを維持しつつ、また優勝争いができるようにしたいんで。」
【スプリント攻略については?】
「自分の状況はけっこうはっきりしてるんで、解決に向けて頑張ってるところです。
今回はドゥカティ側が僕のサポートになるようなものを用意してくれてるので、金曜の午前セッションから試してみますよ。」
【カタールGP決勝でマーヴェリック・ヴィニャーレスが降格処分になった件については?】
「規則は規則なのだから、ミシュラン側の安全基準には従わないとなりません。
ただ、カタールでは、何年か前はもっと低い空気圧にしてたのも事実なんですよね。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
以前と違って、少なくとも表面上はお互いへの敬意を隠さない。マルクの好調さがペッコに大きなプレッシャーを与えている事は事実だと思うけど、ペッコの繊細さの本質は、完璧を目指す自分の中にあるような気がする。ペッコが昨年見せた、憎たらしい強さを見せて欲しい。絶好調のペッコとマルクの戦いを見たい。
さぁバニャイア得意のJEREZサーキットのレースが始まります。大いに楽しみです。