マルク・マルケス『タイヤ選択ミスで転倒してしまった』2021スペインGP

『マルケス：タイヤ選択ミスで転倒してしまった』

★5月1日（土）、スペインGPでマルク・マルケス（ホンダファクトリー）がFP総合12位となり、予選1で4位だった。なお、グリッド14位（5列目）スタートとなる。

★マルケス選手はFP3セッション終盤で激しい転倒によりエアーフェンスに激突したが、その後の病院検査で深刻なケガがないことが判明した。

A carbon-copy of @marcmarquez93's FP3 crash! 😮@polespargaro finds the same air fence as his teammate! 💥#SpanishGP 🇪🇸 pic.twitter.com/TSsePw5dsf

— MotoGP™🏁 (@MotoGP) May 1, 2021

★マルケス選手のコメント。

「遅かれ早かれ、転倒してしまうことは覚悟してたんで…このトラック内でも最悪地点の1つでしたけどねぇ。でも、あんな風にタイムアタックのためにプッシュしようって時は、どんどん挑んで行ってしまうものでしょ。昨日はもっと控えてたけど、今日はグイグイ行ってしまいました。エアーフェンスに高速で激突し…でも、あのフェンスのおかげで、こうしていられるわけだから…。
激突直後は、ちょっと心配でしたけどね…何が起きたのか記憶が曖昧で、混乱した感じだったんです。それで、検査のために病院へ行ったんですよ。
FP4は上手いこと操縦できていたけど、転倒が予選に響いてしまいましたね。転倒した時、ソフトタイヤにしてたんですが…ぴったりのタイヤではなかったけど、コーナーでのフィーリングを高めるために使ってたんです。選択ミスだったんですよね…パフォーマンスが良かったからではなく、フィーリングで選んでしまったものだから。
残念です。もっと好結果が出せてたはずなんで。今日は初めて、マシンの操縦が正確になってきたって感じてたんですけどねぇ。」

【FPセッション中、転倒以外にも危険な瞬間があったが…】
「限界ギリギリの走りをしていないと、マシンをきちんと調整できないのだと思います。今日はそう言う走りが初めてできたんですが…セッティングを僕のスタイルにもっと合わせていかないとならないんですよ。
去年とは違うマシンを使っているから、それほどきちんと把握できてなくって。
あと、もう1つの理由としては、フロントにソフトタイヤを選んでしまったことでしょうね。去年のセッティングとはけっこう違うし、フレームも違うから…セッションの度に、どんどん変えていくなんてことはねぇ…。
長所もあるけど、マシンを曲げようとするとロスしてしまって…リアタイヤが強みの1つなんで、それで勝負はしてるんですが上手くできないんですよ。その辺に手を入れていかないと。」

【病院では右肩と右腕の検査もしたの？】
「頭部と首に集中してました。転倒の時、その辺をやってしまったもんだから。右腕は特に問題なかったし、医師陣から『骨折の可能性は、左右の腕どちらも同じレベルだろう』と言われたんで、こうして参戦してるんです。今日は、その点については何ら問題なかったですよ。」

【無理をしないよう我慢して走ると言うのは、マルケス選手にとっては辛いことなのでは…？】
「ポルティマオではいつもの週末のように始めたら、土、日はへろへろになってしまったんですよ。だから、今回は作戦を変えてみたんです。
ただ、今日の転倒は、昨日、もっと強くプッシュできるようマシンをきちんと調整したせいもあるんですよね。でも、FP3セッションは満足してたんですよ…調子が良かったし、トラックの大半で思い通りの操縦ができるようになってきてたんで。
ポテンシャルはもっと上ですからね。ただ、あいにく、それを上手く使いこなせてないんですよ。」

【転倒したおかげで、身体がきちんと回復していると言うことは確認できた？】
「オートバイに乗ってたら、常に転倒はつきものだから。激しい転倒をしながら無事だったと言うのは、ちょっと励みになりますよ。将来に向けての自信になりますからね。」

【転倒のせいで、予選の流れが変わってしまった？】
「転倒後に立ち上がった時、すぐに腕のことを考えたんですよ。当然、あんな転倒をして、なんでもないわけもなく…でも、FP4で特に影響は出てなかったですね。ユーズドタイヤで速い走りができていたし。
今も言ったとおり、フロントタイヤのチョイスのせいだったわけだから。僕はフロントには固めを使うことが多いんですが、今回はあまり使う気にならなくって…。
この通り、身体はあんな転倒でも乗り切れるわけですからね。でも、タイヤ選択が影響してしまったんですよ。」

【ヘレス・トラックの安全面について、どう思う？】
「マシンはどんどん強くなっていき、どんどん速くなり、リズムも上がっているのに、トラックの方は昔のままなんですよね。
（転倒した）第7コーナーは転倒多発地点ではないけれど、転倒した際のスペースはそれほど広くないんですよ。さいわい、エアーフェンスのおかげで大事には至らなかったけど、多くのサーキットがこうした問題を抱えてますね。100％安全なんてことは不可能だから。多分、2ヶ所ほど改善した方が良いだろうし、可能な限りのことはしてくれてますよ。」

（参照サイト：『Moto.it』）

マルク・マルケスの骨は本当に完治しているのか？って話は、note『2021ポルトガルGPまとめ』でどうぞ！