『エスパルガロ:ホンダの真の問題点は…』
★2022年シーズンに向け、ホンダは新モトGP機を作り上げ、冬季テストおよび開幕戦で好調だったものの、それ以降は調子を落としている。
★ポル・エスパルガロは2020年よりホンダファクトリーからの参戦を始め、今シーズン開幕戦では3位だった。
なお、2023年に向け、ホンダLCRかKTMテック3に移籍する可能性が取り沙汰されている。
★エスパルガロ選手が6月末、西サイト『Mundo Deportivo』のインタビューで次のように話した。
「開幕時のホンダ機と今のとでは、全然別物なんですよ…操縦面でも技術的においてもね。プレシーズン中、僕は一度も転倒なんてしなかったじゃないですか!
何度も転倒すると言うことは…しかも、速く走ってもいないのに転倒すると言うことは、何かが上手くいってないってことなんです。何かが上手くいっていないと言う、明らかな証拠なんですよ。
マシン改良って言うのは、そんなに簡単なものじゃないですからね。僕らにはどうにもならない部分だってたくさんあるんだし…例えば、タイヤとか。
もちろん、ミシュランを非難してるわけじゃないですよ。ただ、うちは他のメーカーのように上手く合わせていけてないんですよ。」
【マルク・マルケスは冬季テストの時から、『(2022年版ホンダ機は)フロントの感触がベストとは言えない』と言っていたが…】
「それでも、『このマシンでなら、上手くいくだろう』と言ってたんですよ。あの頃は、本当にそんな感じだったんです。
だからこそ、上手くいかなくなってきた時のショックが大きかったんですよ。」
【問題点は何なの?】
「一番大きな問題点は、対応のスピードですね。とにかく、うちは遅いんです。
問題が出て、どこが問題なのかを特定しても、すぐに新パーツのテストができる状態ではないんですよ。
カタールGP以降、色々なフレームを試してきたものの、それまでと酷似した物ものばかりで…スイングアームだって、同じ話なんです。
結局、そう言うことなんですよ…こう言う厳しい状況の中、ライドハイトデバイス(※加速時に車体を下げる装置)であれ、エアロダイナミクス開発であれ、うちは遅れてるんです…グリップがないんですよ。
そして、改善に向けてのテストを全然してないんです。」
【今後、どうすべきだと思う?】
「(ホンダは)間違いを恐れるべきではないと思います。
(ホンダにとって)まず第一は安全なんですよ…ライダーに危険が及ぶようなものは試したくないんです。ライダーとして、それは立派なことだし、素晴らしいことだと思っています。
でも、物事が上手くいってないならば、時にはリスクを負ってみる必要もあるでしょ。」
★なお、シーズン前半の11戦が終わった現在、各部門におけるホンダの総合順位は以下のとおりである。
・ライダー部門
13位マルク・マルケス(ホンダファクトリー、60ポイント)
16位タカアキ・ナカガミ(ホンダLCR、42ポイント)
17位ポル・エスパルガロ(ホンダファクトリー、40ポイント)
18位アレックス・マルケス(ホンダLCR、27ポイント)
・コンストラクター部門
1位ドゥカティ(246ポイント)
2位ヤマハ(172ポイント)
3位アプリリア(155ポイント)
4位KTM(121ポイント)
5位スズキ(101ポイント)
6位ホンダ(85ポイント)
・チーム部門
1位アプリリアファクトリー(213ポイント)
2位ヤマハファクトリー(197ポイント)
3位ドゥカティファクトリー(197ポイント)
4位ドゥカティプラマック(184ポイント)
5位KTMファクトリー(164ポイント)
6位スズキファクトリー(152ポイント)
7位ドゥカティグレジーニ(123ポイント)
8位ドゥカティVR46(107ポイント)
9位ホンダファクトリー(100ポイント)
10位ホンダLCR(69ポイント)
11位ヤマハWithU RNF(20ポイント)
12位KTMテック3(14ポイント)
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
ホンダだけでなく、日本メーカー全体の問題って話は、note『2022 ドイツGPまとめ』でどうぞ!
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今季異様にテストでも全然新パーツとか用意しないんだよね…
療養前のマルケスも怒ってた
正直嫌な予感がする
輸送費が最低4倍上がったとか聞きますから日本メーカーはなかなかパーツ送れませんよな
F1のほうのHRCは好調なのになぜmotogpのHRCは不調なのですかね。
F1のほうに人員や資金を回されているんじゃないですかね。
F1の方はpuだけで輸送費とかもレッドブル持ちでカスタマー扱いで諸々かかりませんし開発は2026まで無しになってますし(安全性向上などは別ですが)コスト制限もありスタッフの派遣も少ないですからね。全てやるmotogpとは比べられないでは?
そりゃあコロナもあったし、ウクライナ情勢もあるからね…。対応も遅いわさ。日本でパーツ制作して送るだけって訳にも行かないしね。ヨーロッパに本拠地あるメーカーの様にはいかんわいな。
このまま不調が続けば来年はメーカーの救済措置を得られるのでしょうか??