『ニコロー・ブレガ:なぜVR46やグレジーニで活躍できなかったのか?』
★2月23〜25日、フィリップアイランドサーキットでスーパーバイク世界選手権(SBK)の開幕戦が行われた。
★ニコロー・ブレガ(ドゥカティ、24才)が、予選首位、レース1で優勝、スーパーポールレースで5位、レース2で5位だった。現在、総合2位。
★ブレガ選手はVR46ライダーズアカデミーに入り、2016年にVR46チームからモト3参戦を始め、2019年に同チームのままモト2クラスへ昇格した。
しかし、なかなか成績が伸びず、2020〜2021年はグレジーニチームから参戦したものの復調することはできなかった。
2022年にスーパースポーツ世界選手権にドゥカティ機で参戦し、2023年には同クラスで総合優勝を果たした。
2024年はスーパーバイク世界選手権(SBK)に、アルヴァロ・バウティスタの新チームメイトとして参戦している。
★ブレガ選手の父親ダヴィデ氏が、先日、伊サイト『Corse di moto』のインタビューで次のように話した。
【ブレガ選手がSBK初陣で、いきなり優勝し…】
「叫び出しそうになったが、落ち着いていられました…涙が流れてねぇ。
もう涙も枯れたかなって辺りで着替えて、海へ釣りに出かけ、ニコローからの電話を待ちましたよ。」
【昨シーズンはスーパースポーツの方で圧勝したが、世間からは『1000cc対600ccなんだから楽勝だろ』と言われ…】
「あいにく、世間って言うのは…特にイタリアの場合は、常に誰かを叩くものだから。
勝てば『マシンが良いから』と叩き、負ければ『選手がボンクラだから』と言って叩くでしょ。色々な記事を読みましたよ。
まぁ、ヴァレンティーノ・ロッシとマックス・ビアッジのせいなんですけどね…あの2人のおかげで二輪レースの人気が上がり、誰でも彼でも持論を唱えるようになってしまったんだから(笑)。
冗談はともかく、去年、ニコローがタイトルを取れたのは誰よりも優れていたからであって…それは確かなことです。
例えば、ステファノ・マンズィなんかはいつもパルクフェルメで、大っぴらに文句を言ってたけれど…前年のエガーター並みのタイムを出せてたことなんて滅多になかったじゃないですか。」
(※WIKI:同クラスのレギュレーションはベース車の生産終了が相次いだことから排気量制限が変わり、スズキがGSX-R750で、トライアンフ・モーターサイクルが765ccで、MVアグスタが800ccで、ドゥカティが955ccのマシンで参戦できるようになった。)
【2015年、ブレガ選手は15才でジュニアGPチャンピオンとなり、VR46チームで大活躍できそうな様子だったのに低迷してしまい…】
「私の中では明白なんですけどね…ニコローは2016年に颯爽とデビューしたものの(※4戦目で2位を獲得)、オーストラリアGPでクアルタラローのせいで転倒して肩に重傷を負ってしまったんですよ。
あれがなければ、あの年、総合3位になれてたでしょうね(※実際は総合7位だった)。
2017年はKTM機が酷い出来だったし、2018年はニコローの背が伸びすぎて、モト3機では不利になってしまったんです。
2019年のモト2デビューは悪くはなかったと思いますけどね…それなりの成績だったから。グリッド2列目も何度か獲得したし、トップ10入りも数回あったし。
ところが、2020年にVR46側の幹部の1人と上手くいかず…離脱するよう私が強く勧めたんです。
まるで鉱夫みたいな様子でトレーニングに向かう息子の姿を、見てられなかったんですよ。環境を変えるべきだって思ったんです。
ただ、一つはっきりさせておきたいんですが…VR46側はニコローに本当に良くしてくれましたよ。唯一、生涯をかけて感謝したいと思うようなことですよ。」
【その後、グレジーニチームに移ったものの、そこでも低迷し…】
「2020年8月のブルノ戦で、ファウスト・グレジーニ(※チームオーナー兼チームマネージャー)が我々をモーターホームに招集し、チームを代表して公の場で謝罪してくれました。
それまでチームスタッフ陣のミスが重なり、ニコローのパフォーマンスがパッとしないものになってたんでね。
その時、『2021年は大丈夫だから』と太鼓判を押してくれて、私達の方でチーフメカニックやメカニック陣、電制担当を選べるよう『候補者リスト』を作って欲しいとまで言ってくれたんです。
それでリストを作って渡し、ファウストはその通りに調整してくれたんですが…その後、我が家の方で家庭的な問題が起きてしまい…ある時期、ニコローと話ができなくなってしまったんです(※ブレガ選手の両親が別居した)。
そうこうしている内に、グレジーニチームがファビオ・ディ・ジャンナント二と契約してしまい…以前、『もうディッジャと契約することは二度とない』と保証してくれてたのに…
そのうえ、ファウストがニコロー用に揃えてくれたチームを、ディッジャのチームにしてしまったんですよ。
ただ、その頃、私はパドック入りしていなかったため口を出すこともできず…
結局、家庭内の問題やチーム内の問題が起き、その後、ファウストが急逝し、私はパドック入りできず…まぁ、そう言うことだったんですよ。」
『2024 フィリップアイランド SBK レース2リザルト』
『2024 フィリップアイランド SBK SPリザルト』
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
波瀾万丈
これまた色んな方向に喧嘩売るコメントを…
色々大変だったのは分かるけどさぁ
ロカテッリやエガータがWSS600初年度でチャンピオンになったりSBKで上位で戦えているのだし、単純に選手権のレベルが
低いだけじゃないかな。
この3人の成功に味を占めたのか、今のWSS600にはMoto2,Moto3から脱落した選手が一杯いるけれど。
グレシーニ「大事な話し合いの場に出てこんしやる気あるんか?ジャンナントニが来てくれるしもおええか。ゴホゴホ、なんかダルなってきた。」
WSBKはSBKしか見ないからWSSのレギュレーション変わったの知らんかった・・・・相変わらずイタリアには甘いね