『メレガッリ:2025年にV4エンジンは実戦投入されるの?』
★2024年にヤマハはテクニカルディレクターとしてマッシモ・バルトリーニを迎え入れ、2025年からはプライベートチームにプラマックが就く。
また、並列4気筒エンジンからV4エンジンへの変更を目指し、現在、作業が行われている。
★先日、ヤマハのマイオ・メレガッリ(チームマネージャー)が、伊サイト『Gpone』のインタビューで次のように話した。
【最近、リンス選手がV4エンジンはもう出来ているようなことを言っていたが…】
「リンスはねぇ…メチャクチャ叱られてましたよ(大笑)。『ヘレスでV4エンジンを試すはずだったのに、まだ準備が整ってなかった』って言ってたやつでしょ。」
【ばらしちゃったから叱られたの?】
「実際のところ、新エンジンはベンチテスト中なんですよ…まだ、ほんの手始めってとこでね。」
【レギュレーションからすると並列4気筒でスタートし、その後、V4エンジンに切り替えるってところ?】
「コンセッション(優遇措置)があるから、それは可能なんですが…ただ、その流れは無理でしょう。テストルームでさえ、まだ走り込んでいないのだから…。」
【2027年には850ccにしなければならないのに、1000cc版のV4エンジンを作る意味はあるの?】
「エンジンだけではなく、マシン全体の問題ですからね…とにかく、データが皆無なんだから。例えば、荷重配分についてとかね。
情報がない中では、2027年機を作ることも考えられないでしょ。現行機については掌握しているが、そっちの方は100%新プロジェクトなんだから…未知の部分が山盛りなんですよ。
比較テストをやろうと思ったら、他に方法はないでしょ。」
【2025年からプライベートチームもあるのだから、今後の2年間は一方が並列4気筒で参戦し、他方がV4エンジンを使うと言う手もあるのでは?】
「現時点では、V4エンジンのことは脇に置いておかないと…半年後に新プロジェクトを実戦投入なんて、現実的ではないでしょ。裏付けがないんだから。」
【2ストローク500cc時代、ヤマハは一方の選手にV型エンジンを、もう一方にスクエア4を使わせていたことがあるが…】
「問題は、2つのプロジェクトを同時進行させることはできないと言う点なんですよ。
2025年はV4エンジンの開発をしながら、新マシンには並列4気筒を使う予定です。機会があれば、比較テストを行いますよ…排気量が同じじゃないと、比較にならないんだから。
現在、研究中のものは2027年向け…と言うことです。」
【2026年はどうなるの?】
「今後2年間、絶対に並列4気筒で参戦し続けるとは言いませんよ…ただ、2025年の実戦投入は非現実的でしょ。
とにかく、いかなる目標であれ、現時点で立てるのは非現実的ですからね。エンジンに関しては、まだあらゆる面においてテストしていかないと。本当に始めたばかりなんだから。」
[ 中編に続く ]
(参照サイト:『Gpone』)
V4エンジンへの変更は確定のように取り扱われてますが、現状は850ccに向けた開発みたいですね。
1000ccでの走りも見てみたいものです。