モトGP『ブルノGP成績表』
ケーシー・ストーナー(9点)
ラグーナセーカ戦と同様に苦難の予選に最速の決勝レースだった。もしペドロサ選手の転倒リタイヤしていなかったら、おそらく1位獲得には苦労したことだろうが、やるべきことを成し遂げたわけである。
いまだメンタル面の弱さを指摘する者もいるようだが、11レース中10回表彰台に上がり、6回優勝しているのだ。だったら多くの選手がメンタル的に弱くなりたいことだろう…。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(8.5点)
良いレースだった。いつも通り、頭脳を駆使して展開させていたが、今回は迫力も大いにあった。シモンチェッリ選手の方が上だと考える者も多いが、今年、こうして同じ土俵に立ってみると、今のところ事実とは言えない。ドヴィツィオーゾ選手の方が11戦中11回上位にいるのだから。
マルコ・シモンチェッリ(8点)
やっと表彰台に上がれた。これまでのレースのように手に汗握る走りではなかったものの、結果はしっかり確保したわけだ。なぜならドヴィツィオーゾ選手が言うように、モトGPクラスで結果を出すには速いだけでは駄目だからである。
ホルヘ・ロレンソ(4点)
タイトル争いに加わっているならば、ひどいスランプにでも陥っていない限り、ライバル達と異なるタイヤを選ぶような賭けに出てはいけない。予選ではフロントにハードタイヤを使い、ストーナー選手を上回る走りを見せていたと言うのに。今回のタイヤのチョイスは全くもって理解不能。不条理である。
ベン・スピース(7点)
フィジカル面に大きな問題があり、金曜のプラクティス後には完走できそうにさえ見えなかった。ところがロレンソ選手にアタックを仕掛けながらのゴール。全くもってブラボー。
ヴァレンティーノ・ロッシ(7点)
ラグーナセーカ戦では戦意喪失に見えていたが、ブルノ戦ではいつものアグレッシブ闘士に戻っていた。ドゥカティ陣では常にトップで、上位に近づいてきた。レース中盤ではヤマハ陣営との勝負も有りかと思わせたが叶わず。しかしながら一歩前進したのは一目瞭然。
ニッキー・ヘイデン(5点)
決して諦めず、黙々と作業を続け、不満不平は洩らさない。ただ、どうも励みになるようなリザルトが出ないのだ。
コーリン・エドワーズ(5点)
8位、トップとの差は24” 。これが現在の実力と言うところ。
青山博一(5.5点)
これまでに比べ、小さな一歩前進。
ヘクトル・バルベラ(5点)
予選にしろ決勝レースにしろ合格点に達せず。
トニ・エリアス(6点)
励みになったってことで合格。予選では今シーズン最高の12位で、決勝レースでは小さな一歩前進を果した。
ランディ・ド・プニエ(4点)
レースではちょっとだけ面目を果したものの、結局、バルベラ・エリアス両選手との競り合いに敗北。
ローリス・カピロッシ(4点)
肩の不調があったとは言え、失意の中で憂慮。
アルヴァロ・ヴァウティスタ(6.5点)
第16ラップで転倒。ちょうどロッシ選手にアタックできそうなタイミングでだった。もう少し何かを試みようと言うならOK。
カレル・アブラハム(4点)
ホームサーキットだと言うのに、予選も決勝も沈没。
カル・クラッチロー(4点)
またもや転倒。今回は第7ラップ、前回は第10ラップで。
ダニ・ペドロサ(4点)
予選ではレースを支配しそうなぐらいの差を見せつけていたのに、たった3周で転倒。重大ミスである。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Moto.it 2011年08月15日)
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確か、ロレンソ選手と同じタイヤのチョイスだったバウティスタ選手。
転倒するまでは好調だったんですけどねぇ…