モトGP『ヴァレ:シッチは弟みたいなもんだった』
ヴァレンティーノ・ロッシが口を開いた。ツィッターにわずかな言葉で、その想いを託したのだ。
《シッチは僕にとって弟みたいなもんだった。コースの上では強面だけど、普段はそれと同じぐらい穏やかで優しい奴だったんだ。まだ信じられない。寂しくて寂しくてたまらなくなる》
これが、逝ってしまった友人に送るロッシ選手の言葉だ。
この一文から両選手の結びつきがどれほど強かったのかが伺える。コースだけではなく、オートバイレースの世界を越えてのものだった。まるでシッチがヴァレに仕掛けた質(たち)の悪いいたずらのようではないか。最後は、いたずらっ子のような笑いを浮かべ、あのモジャモジャ頭で目の前にパッと現れるのだ。
寂しくなると言うのは、唯一の存在だからだ。無邪気な素朴さで、歴代の有名チャンピオンらといても、まるで最近ファンになったばかりと言うような感じだった。ひと度、ヘルメットを被れば、迷いのないオーバーテイクが可能で、ひと度、マシンから降りれば、人の良さは底抜けだった。
掛け値なしの人物、そして、貴重な友人だったのだ。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2011年10月23日)
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イタリアでは23日は夜まで、この訃報ニュースがくり返し放映されていましたが、
「これまで決して泣かなかった男が泣いた。それはヴァレンティーノ・ロッシ…」と言うのを聞いて、
私も泣いてしまいました。
マルコ・シモンチェッリ選手のご冥福を心よりお祈りいたします。
シモンチェリはロッシに憧れてて、ロッシも若い頃の自分がシモンチェリに重なってて親交は深かった筈。 250の時もレースを見に行ったりしてたしね。
ロッシが引退なんかしなければ良いけど、それくらい大きなショックではないかと思う。 私はロッシを長く見てきたけど泣いたのは初めて見たと思う。