モトGP『ペドロサ:心身のバランスは良好』
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レプソル・ホンダのワークスが再び2人体制になり、ドヴィツィオーゾ選手と言う『壁』がなくなりましたが、寂しくなりますか?ストーナー選手との距離が縮まってゆくでしょうかね?
「(笑)以前のままで行くと思います。ドヴィツィオーゾ選手とは良い関係だったんですよ。ストーナー選手とはもう少し競争関係があるかな。コース上での彼のレベルは非常に高いですから。チームメイトであり、互いに敬意を抱き合ってますが、互いにどちらかが勝つことは望んでません。」
よく父親になると1ラップ0.1秒遅くなると言いますが、ストーナー選手もそうなるでしょうか?
「さあ、どうでしょう。もしかして0.001秒速くなったりして。」
ペドロサ選手がホンダと共に何年もかけて創り上げたマシンについて、ストーナー選手は感謝しているのでは?
「そう言う作業が為されたことには気づいていた…と、どこかのインタビューで言ってましたが、個人的に僕には何も言ってこないですね(笑)。」
報いはなしと言うわけで…。
「そうであるべきだと…思うんですけどね。」
ホンダNo.1の座をストーナー選手に奪われてしまいましたね…。
「良い仕事をすると言うのは一番なんであって。ホンダのNo.1になることに大きな重要性はありません。ワークス機に乗っていたプライベートライダーもいたんですから。」
新ホンダ1000cc機の開発はどなたが?
「今までで一番良い感じで開発が進んでますよ。誰かが1人で担当してるわけじゃありません。僕にマシンを見る目があるってことや、ストーナー選手がどんなマシンでも速いってことは、ホンダでは良く知られていることですから。まぁ、このプレシーズンがどうなるかですね。」
ストーナー選手の弱点とは?
「みんな、弱点はありますから。それに彼の弱点を指摘するには、あのレベルにならなければ。」
バウティスタ選手はホンダでどんな役割を果たすでしょう?
「見てみないことにはね。随分、長くスズキに居たわけだし。」
ロレンソ選手はどうでしょうね?
「現在、ヤマハはホンダの後ろにいるわけじゃないんで、ロレンソ選手は前に出てくるでしょう。」
ロッシ選手の復活は?
「ライダーとしての資質は充分なわけで、最大の問題はマシンにあったわけですから。(ドゥカティでは)かなり変えてましたけどね。ドゥカティがマシンをどうにかできれば、前に出てくるでしょう。」
1000cc機の復活は喜んでらっしゃいますか?
「面白くはなったけど、ちょっと難しくもなりました。それから重くもなったから、その点はイマイチですね。少なくとも、前のよりスライディングするようになったのは確かですね。レースではライダー同士の間隔がそんなになくなるんじゃないかなぁ。タイヤも変わったんで、レース終盤がどうなるか分からないですね。全ラップで100%の力が出ないようなら、0.1秒の違いはライン取りよりも操縦で出てくるでしょう。当初よりは良くなったけど、ポテンシャルの高い1000cc機ではそれほど持たないだろうから、以前よりコントロールしていかなければ…。」
セパン・テストはどうなるでしょう?
「このテストでは、またマシンに戻って、感触や感覚を味わうことになるでしょう。そして、マシンの具合を見て、良く分析し、長所短所を見つけ出して。セパンって言うのはマシンにとって厳しいサーキットなんですよ。操縦って意味でも、安全性って意味でもね。」
世界最高のチームに入って6年目で、いまだタイトル獲得ならず…マルケス選手のモトGP昇格話なども出てきて、今シーズン末には契約更改となるわけですが、もう後がないと言った心境でしょうか?
「いいえ。タイトル獲得を目指す良い機会だと思ってます。」
今年のライダー市場では大波乱がありそうで、メイン選手が全員、契約更改の時期を迎えますが、タイトル争いに影響が出てくるでしょうか?
「今後については、すぐに話し合いがもたれることになりますが、ただ、もう何年か前からこんな感じですよ。僕がレースに集中できて良い走りをしてる間に、他の諸々の話が進んでゆくでしょう。」
もし今すぐ決めるとしたら、レプソル・ホンダにしますか?
「僕の希望は現在までと同様にやってゆくことなんですが。ずっとトップグループの中に居続けてきたし、ずっとホンダでやってきたし。ただ、今後、どうなるか…ですよね。今のところは決めようがないし、今年1年どうなるかでしょう。」
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Diario AS 2012年01月19日)
いつか、ヤマハのペドロサなんてのも誕生するんでしょうかねぇ…
ペドロサ選手に、本当に今年はケガしないでね!クリックPrego