モトGP『セパン決勝の経緯』
★マルク・マルケスが今シーズン12回目の優勝を決め、1997年のミック・ドゥーハンの記録に並んだ。
マルケス選手のコメント。
「第1コーナーでホルヘ(ロレンソ)と接触したんですが、特に何ともありませんでした。第1コーナーでは良くある事なんで。何人かに抜かれ、その後、抜き返しました。終盤は体力的にキツかったです…特に、ヴァレンティーノ(ロッシ)が絶対に諦めてくれないもんですから。嬉しいです…シルヴァーストン以来、1位がなかったもんですから。ドゥーハンの記録に並んだ?あぁ、良いですねぇ…でも、まだ1戦残ってるから…どうなるでしょうね!」
★ヴァレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がマシンの重量配分の作業の賜物で、2位を獲得した。
ロッシ選手のコメント。
「凄く嬉しいですね…今週末はセッティングに苦しめられたから。でも、今回もチームと一緒に調整仕切れました。上手く行きましたね。目標はランキング順位絡みでホルヘ(ロレンソ)だったけど、マルク(マルケス)に食いついて行けたんで…頑張ってみました。でも、タイヤがたれてからは彼の方が速かったですね。」
★3位ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)のコメント。
「序盤はかなりプッシュしました。レースの鍵は序盤でプッシュした事で、彼らは後ろにいたし…その後、2人がすっ飛んで行ってしまって。何て言うかって?あの2人には脱帽ですよ。」
★ダニ・ペドロサはレース序盤で転倒し、その後、誰よりも速いペースで走行を続けたものの、再度転倒し、リタイヤとなった。
★アンドレア・ドヴィツィオーゾはマシントラブルにより失速し、8位ゴール。
ドヴィツィオーゾ選手のコメント。
「(序盤に4位を走行していた)あの時点のリズムに関しては満足してると言えでるでしょう…上位陣とのギャップも少なかったしその後、アクセルを開く際にマシンがブスブス言い出したんで、完走する方を選んだんです。残念ですね…どれぐらい上位陣とギャップが出るものか確かめたかったんですけどね。去年よりは、かなり良いけど、とにかく、上位陣に比べたら遅いんですよ。まぁ、今、それはうちの目標じゃないから…精錬作業はまだですからね。これも全ては来年のための経験ですよ!」
★TVカメラにはあまり映らなかったが、酷暑のセパンで競り合った4位ステファン・ブラドルと5位ブラッドリー・スミスのパフォーマンスも最高だった。
★FP3の転倒で骨折を負ったポル・エスパルガロが6位ゴール。
★エクトル・バルベラがドゥカティ・オープン機に替えて以来、最も価値ある9位を獲得。
★ゴール1周前、アレックス・デ・アンジェリスがダニーロ・ペトルッチの転倒に巻き込まれ、両選手ともリタイヤ。
モト2『セパン決勝の経緯』
★エステヴェ・ラバト(1989年5月25日バルセロナ生まれ、カレックス)が3位でゴールし、みごと2014年モト2チャンピオンとなった。なお、今年は優勝7回、2位2回、3位3回を獲得した。
ラバト選手のコメント。
「チームと家族、そしてメカニックやスポンサーの皆さんに感謝します。このタイトルは母に捧げます。
今日のレースはとても厳しかった…特に、10周目ぐらいからフロントが滑り出してしまって。その状況を切り抜け、表彰台に食い込めました。」
★優勝はマーヴェリック・ヴィニャーレス(カレックス)で、フィリップアイランドから2回連続の勝ち星となり、今年の『ルーキー・オブ・ジ・イヤー』を獲得した。
ヴィニャーレス選手のコメント。
「レーズの間ずっと前にいられた時は嬉しいもんですね。」
★2位はミカ・カリオ(カレックス)で、ヴァレンシア最終戦ではヴィニャーレス選手と総合2位争いとなる。
カリオ選手のコメント。
「(チームメイトのラバト選手は)いつも速かったし、ミスのしないしね。ラバトは優秀ですよ…おめでとうと言いたいです。僕は来年、目指します。」
★イタリア勢トップはマッティア・パジーニの13位(カレックス)。セパン/ヴァレンシア戦のみ参戦のロベルト・ロルフォは14位で2ポイント獲得(スッター)。フランコ・モルビデッリは転倒。
★第1ラップでジーノ・レアが転倒し、後続していたニコ・テロールがレア選手を避けようと停車を余儀なくされた。
モト3『セパン決勝の経緯』
★エフレン・ヴァスケス(ホンダ)が、今年のインディアナポリスに続き、キャリア2回目の優勝を決めた。ヴァスケス選手は来年、モト3クラスの年齢制限により同クラスを去る事となるが、モト2クラスのシートもまだ見つかっていない。
ヴァスケス選手のコメント。
「チームが良い仕事をしてくれて、マシンの戦闘力が高かったです。来年はバラ色の未来が開けてるわけじゃないけど…まぁ、どうなるんでしょうね。実に良いレースでした。4周もしたら、タイヤがずっと滑ってね。最後のハードブレーキングは、皆、ギリギリ攻めてましたが、上手く行きましたね。」
★ジャック・ミラー(KTM)が2位でゴールし、アレックス・マルケスのタイトル獲得をとりあえず阻んだ。なお、マルケス選手は後6ポイント多く獲得できれば、今回、タイトルを決められていた(結局、ミラー2位で20ポイント、マルケス5位で11ポイントだった)。
ミラー選手のコメント。
「順位としては、茂木でこうなるべきだったんですよね。レースは良かった…常に前をキープし続けるようにしたんですが、エフレン(ヴァスケス)が速かったし、最後にチャンスを見出してましたね。とにかく、タイトル獲得のチャンスはまだ残ってます。」
★ランキング順位は首位アレックス・マルケスが262ポイント、2位ジャック・ミラーが251ポイントとなった。
★3位のアレックス・リンス(ホンダ)はグリッド17位スタートから、見事な追い上げを見せた。今回の表彰台により、モト3クラスの最多獲得表彰台記録を抜いた(リンス23回、ヴィニャーレス22回)。
リンス選手のコメント。
「こう言う無茶な暑さの中、厳しいレースでした。難しい週末だったが、レースではセッティングを替えてみて…それが上手く機能してくれました。」
★イタリア勢トップはニッコロー・アントネッリの7位(KTM)。『VR46』チームのバニャイア/フェナーティ両選手は技術的不具合によりリタイヤ。ミーニョ/フェラーリ/ロカテッリ選手らは転倒リタイヤ。
- 2014セパンGP【決勝リザルト】
- 参照記事:2014年10月26日【GPONE】
マルケス、王道の走りでしたね。まるで全盛期(失礼)のロッシのようでした。
第1コーナーでのヒットはお互い様でしょ。2台とも膨らんじゃったし、ロレンソはトップ走行できたしね。
ペドロサは残念無念。オーストラリアでの精神的ダメージが残ってるのかな?もはや今期見るとこなし…好天候すぎるコンディションで、どのマシンも苦しみましたね。
次回最終戦、マルケスの記録更新とこれで最後の2位争いとても楽しみです!
ロッシはロレンソの後ろでもう5周くらい様子みとけば
もうすこしタイヤの温存が出来たもしれませんね。
マルケスが我慢できなくなって前に出るときに対応すればそれでいいんだけどね…
長い間勝てないマシンに乗ってるとそういう感性は衰えちゃううんですよね、
でも、そういうコトはじょじょに思い出してくる気もするので、
来年はもっと楽しめるかも^^
しかしバルベラ 前戦フィリップアイランド 5位だったのに
あれはカウントされないんですかね…
バルベラ選手の順位…私もちょっと躊躇したんですが…
多分、前回のは棚ぼたで、今回のが本当の意味で最高と言いたいのか…
ちょっと誤解を招くので、表現を「最高」から「価値の高い」に変えておきました。
有り難うございますネ。
ロレ車がフロントハードじゃなくてミディアムだったら今回も「異常摩耗」のオチなのかね
ライバルと同じタイヤで戦えないのはまことに辛いのう
マルクはタイヤがキーになるので序盤はタイヤキープに専念したって言ってたけど、ダントツ若いのに誰よりも老獪な戦略で、その通り勝つところがすごい。ロッシも実力が全く問題無いことを証明したし、ロレンソもインタビューではぶつぶつ言ってたけどいつもよりやり切った感のある爽やかな感じだった。インタビューでのロッシとマルケスのやり取りとか、ポディウム裏で何やら話してたロッシとロレンソとか、印象的なシーンは地上波ではみんなカットされてたなあ。ロレンソももっとホントは仲間に入れてもらってからかったりしてもらいたかったりして。ダニさんはお気の毒だったわ。最後ロッシが離されたのは残念だったけどいいレースだった。ワークスだけダントツ抜け出してしまったの多少残念だったけど。