『デ・アンジェリス:どれほどオートバイを愛してるか分かった』
★今シーズン茂木戦のFP中に深刻な転倒事故にあったアレックス・デ・アンジェリスが、次のように語った。
「ジムに行って毎日トレーニングしてるし、もうマウンテンバイクでも3回走れてるし。来週の火曜日、背中のMRI検査をする予定なんですが…全てOKならオートバイに乗れるし、モトクロスやダートトラックもちょっとならやっていい事になってるんです。」
【オートバイが恋しい?】
「ライダーにとって冬季オフシーズンは常に退屈なもので…普段はアドレナリンを出して生きてるんですからね。早くぶっ飛ばしたくてウズウズしてるんですよ。」
【もう大丈夫そうだが…】
「まだ多少の痛みはあるんです。ただ、心配するほどのものではないんだけど…筋肉のほうがちょっとね。」
【もの凄い速さで回復しているのでは…】
「幸い、医療に精通してないんで、頭を使ったんですよ。でも、皆から驚かれてますね…これまでサポートしてくれたサンマリノ病院やモバイルクリニックの医師らもね。コスタ医師のアドバイスに従ったんですよ…『何かする気があるのなら、しない手はない』って。」
【どう言う意味?】
「僕はやる気満々で、ちょっとリスクも冒してしまったんです。僕が負った骨折は危険ではないが、非常に痛みを伴うものだってことは分かっていたんです。それで、可能になったらすぐにベッドから起き上がってみて…悪化はしませんでしたね。今は右腕に力が入らないだけで…当然ですよね…神経がかなりの衝撃を受けたんだから、時間もかかるでしょ。」
【事故のことは覚えてる?】
「まったく。(事故後の)数日間は金曜日のことも思い出せなくて…その後、記憶が戻ってきたものの、土曜日のことはすっぽり抜けてますね。」
【病院で意識が戻った時は…】
「単純な話ではなかったですね。医師らからは動かないよう言われていたし、鎮静剤やら薬のせいで頭もごちゃごちゃになってしまって。その後、モルヒネの投与がなくなったら、もの凄い痛みでね。あれは長い長い日々でした。時間が全然過ぎていってくれなくて。」
【その頃は、何を考えてた?】
「いつコースで走れるようになるだろう…と。医師らに質問を2つしたんですよ…『いつ歩けるようになるのか?』と『いつレースに出られるようになるのか?』って。」
【引退することは考えなかった?】
「事故から1週間後の金曜日、スマホでセパンGPを観たんです。他の選手らがコースに出るのを見てたら、自分が一緒にそうできないのが悔しくって。その時、分かったんですよ…『引退なんかしたくない』って…いや、むしろ、その逆なんだって。」
【その状況から学んだことは?】
「このスポーツが自分の人生そのものなんだって事が分かりましたね。僕はレーサー以外の何者でもないんだって。それから、僕の周囲の人達がどれだけ僕のことを想ってくれているのかも分かりました。友達がどっさりいてね。」
【皆、復帰を待ち望んでいる…】
「目標は開幕戦までに100%回復すること…でも、セパンテストにも絶対に出るつもりです。どんなコンディションになってるかはまだ分からないけど…もちろん100%は無理なんで…できるだけ多くの周回をこなすことが重要なんでね。」
【2016年シーズンについては…】
「もちろん考えてます。ただ、マシンやタイヤがどんなもんなのかは全く分かりませんが。僕だけですからね…ミシュランタイヤを試していない選手は。もの凄い作業量になるだろうけど、覚悟はできてます。」
(2015年12月15日『Gpone』記事参照)
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元気になって本当に良かった。
でも、まだあんまり無理しないでよ。
>今は右腕に力が入らないだけで…
えぇー…
生命の危機は無くなって良かったけど、まだ深刻じゃないですか。
バリー・シーンだって生死に関わるクラッシュから復帰に半年以上掛かったんだから、はやる気持ちを抑えて万全にして欲しいねぇ。
彼らの身体能力を考えれば一日も早く復帰したいって気持ちもわかりますけどね・・・
周りは焦るなと言う、本人にしてみればそうも言っていられないというジレンマとの戦いだなぁ。
でもここまで回復できて本当によかったですよ。
大変だろうけど、自分を信じて粘り強く頑張ってほしいです。
もてぎで頭上をフェリが通り過ぎたときは
ほんとに泣きそうでした(涙)。
ここまで復活できて、ほんとにうれしい。
どうかどうかきっちり治してください。
また No15 のマシンが走っている姿を見るのを
楽しみにしています(^^)。
・・・・
フェリって・・・(涙)。
ヘリだす m(_ _)m
かっこいいですね。「僕はレーサー以外の何物でもない」って。GPライダーとか、レーシングドライバーとかって言い方より、「レーサー」って言葉、好きです。8耐の時、ポルやスミスと他のライダーのあまりの速度差に、モトGPって後ろの方を走ってても実はレーサーの中で猛烈に速い人たちの集まりなんだ、って当たり前のことがよく分かりました。