MotoGP

N.テロール独占インタビュー前編『女性の視線が変わりました』

モトGP『チャンピオンになってから、じっと見つめられてる感じです』




ひっきりなしのイベント出演…ニコ・テロール(1988年ヴァレンシア州アルコイ出身)が、まるで花から花へと飛び回る春先の働きバチのように幸せを享受している。
モト2へ新たに挑戦する前に、125ccクラスの新チャンピオンとしての務めを果しているテロール選手の心境、あの忘れがたいタイトル争い等を当『MARCA』紙が紹介しよう。

モト2機の印象は?
「耳栓は忘れられないって感じです。うっかり忘れたらツンボになっちゃうでしょうね。125ccよりやかましくて、でも、楽しくって、乗りやすいです。それから、思いもよらず筋肉痛が。」

今は好きな時に好きなだけチョコレートを食べているのでは?
「そうなんですよ。ちょっと太ったんじゃないかって言われるぐらいなんです(笑)。ほとんど毎日、チョコレートやら何やら出てくるんですよ。緩んでますねぇ。この間、両親や姉と一緒に昼食を取っていたら、デザートはやっぱりチョコレートでね。」

まぁ、シーズンが終わってから太りましたね。
「はい、少なくとも1kgは。それでも僕らにとってはけっこうなもんなんです。でも、終盤のレースではげっそり痩せるぐらい張りつめてましたから。もう顔に出てましたからね。」

ペットのワンちゃん達はどうしてますか?
「幸せそうです。僕が見たところ以前よりもっと幸せそうですね。散歩させるのに、僕が靴を履いてジャケット着て出て来るのを見た途端、もう飛び跳ねてるんですよ。」

飼い主の気持ちを察知するって言いますよね。
「確かに、以前より落着いていて、それでいて幸せそうですね。」

1シーズン走り続けるより、イベント出演の方が疲れますか?
「別物ですね。シーズン走り続ける方は大変な感じはしません。今はね、“プレッシャーに耐えるって厳しいことなんだなぁ〜”って言ってます。でも、次に何が来るかも分かってないとね。」

空っぽの気分になられたのですか?
「ええ。ふにゃ〜っとした感じになりました。いつも、ちょっと空っぽな感じにはなるんですけどね。何かを目指して何年も戦ってきて、もう少しで手が届きそうなのに届かないって言うのは気がすり減るもんですから。今シーズンみたいにね、もう絶対タイトルに辿り着かないんじゃないかって思えるような時は特にそうですね。」

100%の幸福に到達したわけですね?
「少なくとも、かなり近いところまでは。もっともっと幸せになれるし、もっともっと新たな挑戦を創り出してゆける…僕らはそれぐらい野心的なわけだから。100%の幸福って言うのは存在しないものだと思います。」

チャンピオンになられて何か特別なプレゼントはありましたか?
「従兄弟達が僕のチャンピオンTシャツを描いたカードを贈ってくれました。すごく気に入ってるんですよ。」

自分にご褒美はしましたか?
「はい。スーパーモタード450のマシンを1台買いました。これは楽しみにしてたんですよ。モト2の準備にも必要ですしね。」

F1マシンも買えるんじゃないですか?
「いえいえ(笑)。でも、それも楽しみにしてたんですよ。もう自動車工場に行って、どんな風なものなのか見せてもらったんですけどね。」

それではタイトル獲得後の空っぽの気分とは反対に、最高に盛り上がった瞬間は?
「あぁ、パルクフェルメですねぇ。知り合いや、メカニックさん達、それからハビさん(テロール選手のマネージャー)とかね。一番幸せな瞬間ですよ。確かに、その後、もっとこみ上げてくるんですけど。でも、パルクフェルメでチャンピオンのTシャツを着せてもらった瞬間はねぇ、もう…。ゴールを切った瞬間から表彰台までがスゴく感動的で、忘れられないですね。」

再度、ビデオでご覧になりましたか?
「もちろん。大感動ですよ。TVに映ったチャンピオン姿と言ったら…。ずっとチャンピオンになった自分の姿をTVで観たいと夢見てたんです。」

あれから、うれし泣きしてたんですか?
「いえ、そんなに表現豊な方じゃないですから。でも、本当に感動しましたね。まぁ、ちょっと涙は出ちゃいましたけど。」

4輪にはチャレンジされないのですか?今の時期、選手達の多くが何らかのレースに出ているようですが。
「まぁ、チャンスがあるようなら、もっと先で試してみたいですねぇ。でも、4輪は好きなんですよ。惹かれるんですけど、もっともっと先の話ですね。」

サンタクロースには何をお願いしたんですか?
「モト2クラスで多くを学べるようフレキシブルにして下さいと。」

三人の賢者(スペインではサンタクロースに該当)には?
「三人の賢者ですか…(考えこむ)。モト2マシンに乗った時のブレーキングに耐えられるよう、もう2キロ力をつけさせて下さいと言うのと、全部に魔法をかけて下さいと。」

もっと筋肉をつけたいのですか?
「はい、もう少し。」

チャンピオンとして故郷アルコイの町へ戻られた時、イスラム教徒とキリスト教徒のどちらの気分でしたか?
「いやぁ〜、どちらでしょうねぇ。半々かな。信じられないような状況でしたよ。あんなに多くの人々に迎えられるなんて思ってもいなかったんです。祝賀パーティーもとても楽しかったし。あの日は特別でしたね。アルコイでもボカイレンテでも信じられないようなものでした。」

世継ぎの王子だったのが、今や王になったと言う感じですか?
「本当にそれぐらい変わりましたね。TVを観れば、もう分かりますよね…。チャンピオンになると全てが変わるんだと思います。だいたい、女の人達の視線が変わってきますよね。まったく、本当に(笑)。」

まぁ、もう愛するロへリア(テロール選手の新マシン)がいるんですから。
「そう、もうロへリアがいますから。」

[ 後編に続く ]

(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Marca 2011年12月21日




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