MotoGP

N.ヘイデン:ロッシ&ストーナーと歩む我人生

モトGP『ヘイデン:ロッシ&ストーナーと歩む我人生』




モトGP人生における最悪の年…2011年は、フラットトラック・マシンでの走行トレーニング中に転倒し、肩甲骨および肋骨3本の骨折で幕を閉じた。
ニッキー・ヘイデン選手が、2012年にはもう少しマシな状態を期待していると考えるのは至極簡単である。

『WROOOM』イベントの会見で、ヘイデン選手が次のようにコメントしている。
「元気です。すべては2週間前のことで、今は固定帯も外すことができるし、リハビリも始めています。目標はもちろん、マレーシア・テスト参加ですね。ヴァレンシアの方も不参加だったんで、こっちの方まで出ないわけにはいきませんから。
骨折はしましたが、手術はしないことにしたんです。ケガした辺りと言うのが、筋肉やら血管、神経などの軟部組織が集まってる部位なもんですから。」

現在のデズモセディチ機は、ヴァレンシア・テスト時に比べ、どのぐらい異なるものなのですか?
「プレツィオージエンジニアと話したんですが、明日、彼の方から技術的特徴など詳しい説明があるそうです。僕はライダーですから、開発作業は彼に任せます。」

特別リクエスト等はされたのですか?
「僕らは各問題点を切り離しているし、辿ってゆくべき案ははっきりしてますから。ここを特に手をかけてっと言うような箇所はないですね。新シャーシも、未公開マシンも試してみるのが楽しみですよ。」

フランコ・バッタイニ氏(ドゥカティのテストライダー)が自身のライディングについて、どちらかと言うとヘイデン選手よりはロッシ選手のに近いと言ってたんですよ。ヘイデン選手はヴァレンシア・テストも不参加でしたから、開発中の新デスモセディチ機がロッシ選手好みのものになってしまう恐れはありませんか?

「開発に加わりたいのはやまやまなんですが、ただ、心配なんかは全くないです。マシンがヴァレ用に改良されたとしたら、僕にとってもそうなるわけで。ドゥカティでは懸命に作業を続けているし、バッタイニライダーの他にチェカ選手にもテストしてもらっているし。それで情報もデータ収集も倍増するわけですからね。全員に明確な目標がありますから。つまり、もっと相乗しやすいマシンにしよう…と。」

2011年に話を戻しますが、ヘイデン選手のパフォーマンスの多くが2010年よりも劣っていたのはなぜでしょう?
「去年のシーズンは僕にとって厳しかったですね。僕もチームももっと違う期待をしていましたから。残念ながら、ちょっと道が逸れてしまったんですね。あまりに多くのことを試しすぎてしまって。ストーナー選手とホンダがハードルを上げてしまい、僕らはあらゆることをしてギャップを埋めようとしたんですが、それが2010年の時よりも遥かに大きくって。2010年、常に僕がもっと速かったなんて言うのは本当の話じゃないし、とにかく、各年のことを比べるのは難しいですよ。」

ドゥカティやファンの期待はすべてロッシ選手に向かってますが、そう言う役どころは受け入れられているのですか?
「うちは強いチームで、チャンピオンが2人いる唯一のチームですから。残念ながら2011年の結果は期待されていた程にはなりませんでしたが、ドゥカティでは僕らに全ての情報を開示しながら作業を続けてくれています。つまりは、僕はここに居て、とても快適だと言うことです。チーム内における僕の役どころについて不満は一切ありません。」

ブリヂストンタイヤのパフォーマンスのせいで2011年の見どころに傷が付いたことには同意されているようですが、特にドゥカティは制限を強いられてしまったのでは?
「答えづらい質問ですね。僕らライダーはパフォーマンスの良いタイヤを望んでるわけですが、まぁ、実際のところ時々、ハードすぎたり温度を上げるのに苦労するようなことはありました。ブリヂストンでは僕らの意見も聞いてくれたし、もっとソフトなタイヤを提供もしてくれました。ただ、シーズン中にどうこうできるような単純な問題ではありませんから。注意深くプランされるべきことであって。ドゥカティについては、うちのパフォーマンスに関しブリヂストンに責任があると考えるのは不適当でしょうね。」

モトGP機とCRT機について安全面なども含め、どうお考えですか?
「僕はCRT賛成なんですよ。参戦台数が増えるのはポジティブなことでしょ。ただ、僕としては全マシンワークスって言うの方が好きですけどね。どんな具合になるか見てみないとね。ギャップが今みたいに大きくならなければ良いんですが、チャンスを生かすためにもそれなりのライダー達に揃ってもらいたいですね。」

テキサスで建設中のサーキットに関し、何かご存知ですか?
「ネットで設計図を見ただけなんで、何がどうなっているのか正確には知りません。金銭面でトラブってるようですが、多分、何とかなるんじゃないですか。設計図で見る分には素晴らしいサーキットだし、アメリカで3レース開催できたら本当に良いんですがねぇ。」

セパン・テストに向けドゥカティに期待していることは?
「僕はかなり楽観的なんですよ。ただ、ホンダに追いつくのは簡単ではないと分かってますけどね。ヴァレンシア・テストの時よりも、もっと近づいてくれてることを願います。ドゥカティでのこのプロジェクトに関して、僕の期待値は高いと思ってますよ。」

1000cc時代の最後の年にタイトルを取られてますが、今年の1000cc復活はヘイデン選手にとって有利に働くと?
「この何年間かで変わったのはエンジンだけではなく、電系やタイヤに関しても気違いじみた変革があったしね。だから、各マシンに2006年のようなギャップがあるとは思ってません。新1000cc機は、ライディングスタイルでは800ccの方に近いし、走行ラインも良く似てるしね。ただ、トルクもあるし、馬力もある。いつも通り、重要なのはパフォーマンスとライディングのバランスが上手く取れるかどうかですから。」

ストーナー選手とロッシ選手に優劣をつけられるのはヘイデン選手だけかと…。
「それは答えられる質問じゃないでしょ。ストーナー選手の才能は本物だし、最速ライダーだし、ただ、これまでの記録でいけばロッシ選手はもの凄いですよ。2人とも偉大なライダーですね。」

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Moto.it 2012年01月10日




へイデン選手、相変わらず大人ですねぇ…


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