MotoGP

ペドロサ『シッチとの転倒事故…減速すべきだったのでは?』インタビュー前編

モトGP『ペドロサ:心身のバランスは良好』

万人皆、年は取るものだが、あのダニ・ペドロサ選手ももう26才と…遂にその背番号と同じになり、今なおモトGPクラスでのタイトルを追い求めている。
それは今年、叶うのか?
ないとは言えないだろう…。

2012年はペドロサ選手のタイトル獲得叶うのでは…と言う声が聞こえてくるのは嬉しいもんですよ。
「毎年、同じことが言われてますが。今年こそ、今年こそ…って。でも、この冬はかつてないぐらい良い状態で準備ができてるんですよ。上手くいかないところを細かい点から最大限に調整してね。レースでそれを100%出せたなら、トップグループと充分に渡り合って行けるでしょう。シーズンを通してずっとそうやって行けたら、タイトル獲得の可能性はあるでしょ。」

いつもの1月よりも今年はパワフルな感じがするんですか?
「フィジカル面がとても良いんです。今回は、手術もリハビリもなしなもんですから。普通にトレーニングができたし、病院から遠ざかっていられるんで、日に日に…トレーニングを重ねる毎に身体が元気になっていきますね。」

メンタル面ではどうですか?
「具合が悪い時は身体も思い通りに動かないものでしょ。痛みでブロックされるし、身体も思うようには反応してくれないし。今のところ心身共にバランスが良いんですよ。」

私なんかは、ホンダがまた最優秀マシンになるだろうってことでペドロサ選手に期待と信頼を寄せるわけですが。ストーナー選手との競合いに関しては、2011年のカタール開幕戦で左腕が痛みだす前に素晴らしいオーバーテイクを披露してましたよね。ペドロサ選手にはできるわけですよ!
「あのレースでは、その後、ギョッとさせられてしまいました。僕にとっては良いチャンスだったんですが。コースでも調子が良かった…ストーナー選手よりもね。まぁ、この先何が起きるかを知るには、やるべき作業がどっさり残ってますよ。」

これまで何回もケガに見舞われてきましたが、肉体的なレベルで最も痛みが酷かったのはいつのケガでしょうか?また、スポーツ選手として最もストレスがあったのは?
「いつも、同じと言うわけではないですよね。痛みが酷かったのは2009年、カタールでのプレシーズンテスト中に転倒して左膝をケガした時かな。
一番ストレスがあったのは去年…。2010年9月から左鎖骨のケガと戦ってきたもんですから。オフシーズンは良い状態だったんですが、カタール戦でまた変になりだして、ちょうど手術後のポルトガル戦で勝った後だったから、万事解決したかと思ったら次のレース(ル・マン戦)でまたケガでしょ。時間が長く感じられたし、メンタル的にかなり厳しかったですね(引退も考えたほどだったのだ)。

昨年の1月、もしタイトルが取れなかったとしたら多分ケガのせいでしょうと仰ってましたが、もし鎖骨骨折がなかったなら2011年には取れていたと思いますか?
「それは誰にも分からないでしょ。僕がタイトルを取れなかった理由の1つがケガだってだけで。それのせいでけっこうレースを欠場はしたけど、たった1つの理由で物事は決まりませんから。たくさんの理由から成るもんであって。ただ、僕が分かってる唯一のことは、去年は良いレベルにいて、100%の状態だったってことだけですね。」

あの事故の際、シモンチェッリ選手はペドロサ選手に十分なスペースを残さなかっただけではなく、ペドロサ選手も減速しマシンを立て直すべきだったと言っている者もいますね。
「それは、ロッシ選手がエドワーズ選手やシモンチェッリ選手と衝突した際に、減速しなかったと言われているのと同じことで。彼はできなかった。他にどうして良いのか分からない瞬間って言うのはあるもんだし、僕が衝突した時もそう言う瞬間なんであって。僕は立て直すことも何もできなかった…。」

シモンチェッリ選手が亡くなり、何か影響を受けられましたか?
「問題は、今後も続いてゆくと言うことです。富沢選手や加藤選手が亡くなった時と同じように穴がぽっかりと開いています。それが残りますよね。できるだけ最良の形でそれと共に生きてゆくわけですが、それでもずっとそこにあり続けるわけでね。」

[ 後編に続く ]

(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Diario AS 2012年01月19日

記事中にあったシモンチェッリ選手がお亡くなりになった事故について、『ロッシが減速すべきだったのでは…』と言う発言…イタリアではね、聞いたことないですねぇ…やっぱり。

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